「肉そば始めました」
いつものように『大門』の暖簾をくぐると、行く手のカウンターに魅力的な文字が。
通り過ぎながら横目で見ると「豚バラ肉を…」と、さらに腹の虫を起こすような響きの文字が続く。
ん?
さらに「売り切れ御免」とも。
カウンターに進むと、おやじさんが聞く。
「なに?」
「肉そば、まだありますか?」
「あるよ」
おやじさん、少しだけニヤリとして作業に入る。
立ち食いの日本そばで「肉そば」「豚バラ」といえば、薄切りが丼の真ん中にこんもり盛られた姿を想像する。ところが、目の前に差し出された「肉そば」は、少し違っていた。
かなり分厚い豚バラ肉。それも3枚!
黒板を見直すと「コトコトと3昼夜」…ではなく「コトコトと3時間煮込んだ」と正直に書かれていた(3時間で充分だけど)。
この豚バラが、やわらかくてうまかった。沖縄のラフテーのような素敵な煮込み具合。あまり分厚い脂身は…という人でもイケるはず。
ただ、こんなにうまいのに、すでに大変な問題が発生していたのだ。
豚バラ肉はうまい。ここの大好きな出汁にどっぷり浸り、さらにうまくなっていると思われる。
しかし、その豚バラ肉の旨味が出過ぎているのか、肝心の出汁の方のすっきりしたおいしさがどこかへすっ飛んでしまったのである。
かき揚げやコロッケの衣が溶け出しても影響が出ない、というか、むしろそれでまたえもいわれぬうまさが引き出されるのが立ち食いそばの素晴らしいポテンシャルであるはずが。いったいどうしたというのか。
コトコトと3時間も煮込んで間違いなくうまい豚バラ肉が、いつもの大好きな出汁の邪魔をすることになろうとは!
そうなると、そばも堪能できない。
220円のそばに、170円も上積みするという決死の大冒険をしたというのに。
とブツブツいいつつも、結局はしっかり最後まで飲み干してしまったんだけど(笑)。
それにしても、おやじさん、なぜニヤリとしたのだろうか。
いつものように『大門』の暖簾をくぐると、行く手のカウンターに魅力的な文字が。
通り過ぎながら横目で見ると「豚バラ肉を…」と、さらに腹の虫を起こすような響きの文字が続く。
ん?
さらに「売り切れ御免」とも。
カウンターに進むと、おやじさんが聞く。
「なに?」
「肉そば、まだありますか?」
「あるよ」
おやじさん、少しだけニヤリとして作業に入る。
立ち食いの日本そばで「肉そば」「豚バラ」といえば、薄切りが丼の真ん中にこんもり盛られた姿を想像する。ところが、目の前に差し出された「肉そば」は、少し違っていた。
かなり分厚い豚バラ肉。それも3枚!
黒板を見直すと「コトコトと3昼夜」…ではなく「コトコトと3時間煮込んだ」と正直に書かれていた(3時間で充分だけど)。
この豚バラが、やわらかくてうまかった。沖縄のラフテーのような素敵な煮込み具合。あまり分厚い脂身は…という人でもイケるはず。
ただ、こんなにうまいのに、すでに大変な問題が発生していたのだ。
豚バラ肉はうまい。ここの大好きな出汁にどっぷり浸り、さらにうまくなっていると思われる。
しかし、その豚バラ肉の旨味が出過ぎているのか、肝心の出汁の方のすっきりしたおいしさがどこかへすっ飛んでしまったのである。
かき揚げやコロッケの衣が溶け出しても影響が出ない、というか、むしろそれでまたえもいわれぬうまさが引き出されるのが立ち食いそばの素晴らしいポテンシャルであるはずが。いったいどうしたというのか。
コトコトと3時間も煮込んで間違いなくうまい豚バラ肉が、いつもの大好きな出汁の邪魔をすることになろうとは!
そうなると、そばも堪能できない。
220円のそばに、170円も上積みするという決死の大冒険をしたというのに。
とブツブツいいつつも、結局はしっかり最後まで飲み干してしまったんだけど(笑)。
それにしても、おやじさん、なぜニヤリとしたのだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます