たしかに「よくやった」「よくがんばった」と思う。
スタンドのみんなが言っていたように。
でも、今のジュビロになら勝てたのではないか。勝っておかなければならなかったのではないか。
出だしからジュビロはスピードに乗れず迫力がない。駒野選手が駆け上がってクロスかと思いきや低い弾道のシュートを放ったり、いつのまにかスッと前田選手が現れてDFと競う・・・そんな場面がたくさんあって、それを跳ね返してこそだと思って観ている方としては、完全に期待はずれだった。このチームに、今シーズン一度も勝てず、1点も取れていないのが不思議に思えるほど。
実際、前半はシュートさえ打たれていないような気がした。
じゃあ、ベルマーレの調子がいいのかといえば、そうでもない（笑）。ボールを持つもののパスに終始している感じで、こっちも迫力がない。キリノ選手が時々やるみたいに、強引にドリブルで切り込んでほしいなぁと、ストレスが溜まり気味で前半終了。
後半こそ、誰かが切り込めと期待していたら、なんとアレックスサンターナ選手退場、そして失点。ここからジュビロが勢いづいて攻め立ててきた。ようやく面白くなって来たぞ。
ところが、ベルマーレはメンバーを替えながらこの時間帯を凌ぐと、一人少ないとは思えない攻撃をみせるのだ。大竹選手が、梶川選手が、強引にドリブルで切り込む（笑）。そうそう、早くこれをやってよ。
と思っていたら、その切り込んでから上がったボールをウエリントン選手がゴール！
ん～、こういうもんなんだよね。
結果的によかったのは、降格争いのライバルに勝ち点３を与えなかったことだけだ。
もちろん、一人少ない状況でよくやった、よく頑張ったし、完全に相手に走り勝っていたし、心から拍手を送るけど、前半からうまくやればゼッタイに勝ち越せるゲームにみえていただけに、個人的にはなんとも残念だった。それにしても、ジュビロさん、どうしちゃったんだろう？
今回は役者が揃っていたのに、やっぱりグダグダだったスプラッシュタイム。
メインスタンド最上段からは、久しぶりに富士山の姿が。