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横浜文化体育館といえば、プロレスである。
大学時代の横浜スタジアム球場係員のアルバイトの雇用主がシミズスポーツ(現シミズオクト)で、野球のない日は“イロモノ”といわれるテレビラジオ芸能関係やプロレスにも呼ばれて係員をつとめることがあった。
そして、プロレスの仕事で忘れられないのがレスラーたちとのニアミスだ。文化体育館では、ジャイアント馬場とは食堂で一緒に「水戸黄門」の再放送を見たり、レフェリーの葉巻をくわえたジョー樋口から「誰々が来たらオレのところへ通してくれ」とチョクで依頼されたり(笑)。
しかし、強烈だったのはあのアブドーラ・ザ・ブッチャーだ。
僕は入口のドア際に立ち、関係者か否かをチェックしていた。そこへ、いきなり彼が現れた。いつもテレビで見ていたから巨漢であることはわかっていたが、彼の分厚さは想像以上だった。立っていた僕の腹にブッチャーの腹がぶつかり、そしてギロリと睨まれた。額に刻まれた幾筋もの深い傷を数十センチの距離で目撃。その迫力に、金縛りにあったようにまったく身動きできなくなったのを覚えている。
写真の右側の扉での出来事だった。
ちなみに、横浜文化体育館は竣工からちょうど50年。