湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ギュウと言わされた

2012-09-06 21:03:36 | B食の道


「ご来店は初めてですか?」

そんな問いかけからオーダーが始まる。
「ご飯、豚汁、サラダ、ドリンクが食べ放題、飲み放題ですので、ご自分でお願いします」

評判を聞きつけおっさん二人でやってきた 中区太田町の和牛焼肉『ひし和』である。ひしのところは牛という字が三つ書かれていた。
促されるままランチの「和牛たっぷり牛丼」(800円)を頼む。ただし、疑問をぶつけずにはいられない。だって、丼モノなのにご飯食べ放題ってどういうこと?

「丼をお持ちしますので、ご自分でどうぞ。えぇ、もちろんお肉は牛皿の状態でお持ちします」
なるほど!
ということは、牛皿をおかずにお茶碗ではなく、でっかい丼で飯が食えるということか。これはなかなかよろしい、うれしい。
おまけに運ばれてきたその牛皿のボリュームがなかなか。一見たいした量ではないようだが、ためしにオンザライスしてみたら、牛丼(並)の4~5倍はあろうかという迫力である。肉、肉、肉、適度な脂身と薄い感じも大好き。すごくいい、すごくうれしい。
お肉ばかりで玉ねぎなど他の具材が見当たらないのが残念。なんていったら贅沢かな。

それにしてもですね、肉の量が多過ぎてご飯とのバランスがよくないなぁ。仕方なく丼でお代わりをしてしまったよ。あまりよくない。でも結構うれしい(笑)。
結局、豚汁までお代わりしてしまい、またしてもおっさん二人は満腹で店を出ることになる。

さて、ここからだ。
僕たちが食べ終える12時ごろ、続々と近所のサラリーマンが入ってきた。もちろん、彼らは僕たちと違ってこの店に通い詰めているベテラン勢であることは、その無駄のない動きを見ればよくわかる。
例えば、小太り系の3人組は席に着く前にオーダーを口にし、荷物を置いた足で食い放題コーナーへ向かい、一人は3人分のご飯を、一人は3人分の豚汁を、そしてもう一人は3人分のドリンクを、せっせと用意して席に運んだ。最後にそれぞれがサラダを盛って再び席に戻るやいなや、猛然と食べ始めたのである。当然メインとなるおかずは、まだ調理に入ったか入っていないかのタイミングである(笑)。
経験に培われた熟練の個人技、そんな3人の絶妙なチームワーク、そして昼メシにかける彼らの情熱に、ただただ圧倒されるばかりであった。
たかが丼のお変わりくらいで満足していてはいけないことを思い知らされた。
老兵は去るのみである。しょんぼり店を後にする。

だめだ、だめだ、来週は方向性を変えよう。量では勝負にならん(なんの勝負?)


こちらは、今朝の富士山。