パリに行ってきた。
そういえば、いつぞやは
ミラノにも出掛けた。欧州グルメ紀行ですね、こうなると。
もちろん、パリといえば『ショウガ焼』。ほかにも『チキンカツカレー』と『コロッケ&鯵フライ』があったけど、まったく迷うことなくおばちゃん…じゃなくマダムに告げた。
このお店、以前は何屋さんだったんだろう。一応厨房設備はあるんだけど、食べ物屋さんという内装じゃあないんですよね。だいたい、その厨房が全体の3分の2を占め、狭い客席はカウンター3席と家庭用ダイニングテーブル席6席(かなりムリやり)のみ。
お客は三人いたが、おっさんである僕がそれでもダントツにヤングという構成だ。お店のお二人もかなりの熟年。どんな寄り合い…!
運ばれてきた『しょうが焼き』は、好きな肉質で味もしっかりしていて嬉しいが、なにせ小さくて量も少な目。
一枚ごとにキャベツを包みながら慈しみつつ大事に大事にいただいた。
ところが食べ終えると、意外にも満腹感があったのはなぜだろう。あっという間に僕の胃袋も、熟年サイズになっちゃったのか。
さて、カウンター席についた小柄なおじいさん。ソースの容器をひっくり返した拍子にカバンを落っことしたり、傘を倒したりで一人ドタバタ喜劇をおっ始めた。
すかさず、それをお店のお二人が手厚く“介護”する。下町の微笑ましい人情あふれるシーンが目の前で展開されたのだ。
それなりのランチをいただいて、デン助劇場ばりの喜劇まで見せてもらって600円ポッキリ(レジスターもなし)。かなりお得なランチだったな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/fb/3f749fe34100172e0e9869020e265856.jpg)
これが『パリ』の路地。春日交差点そばのモンブラン(白山)通り沿い。その店は、小粋な感じではなく、かなりひっそりとたたずんでいた。
ちなみにランチ3品以外にメニューなし。ドリンク類も見当たらなかった。でも、また行ってしまいそうな自分がいる。