湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

電車へGO!

2006-03-04 19:29:42 | ぶらぶらミュージアム散歩


このところ休日恒例の7時出発!
娘と妻をバレーボールの試合会場へ(息子は同時刻に自転車で練習試合会場に)。
なんと、今日の会場の都合で「迎えはいらない」という!
ホントは体を休めたいところだが、こんなチャンスはめったにないので一人電車でGO!
5月に閉館する万世橋の『交通博物館』へ出掛けた。
10時過ぎに到着したら、もうかなりの熱気だ。小さな子供のいるファミリーが多いが、鉄ちゃん系の姿も目立つ(オレもか!)。男二人連れの鉄ちゃん、単独の鉄ちゃん、どっちが気持ち悪いか。ん~どちらもか。まぁ、閉館してしまうのだから、ここはそんなことは構わずGOなのだ。
へ~、外観もだが、中も古い造りが懐かしい感じ。昭和11年オープンだからね。
僕は小学生の頃に二度ほど訪れているはずなのだが、古い建物独特の匂いをかいでも、どうもまだよく思い出せずにいる。
ところが、コレを見た途端にグワーッと一気に記憶が甦ってきた。



相鉄だ。
子供の頃から二俣川駅のそばに住んでいたので、この模型を見つけたときに嬉しかったのをハッキリ覚えていた。
『お買物電車』といって、カモメが描かれた丸いプレートをフロントガラスの下に付けて、日曜の10時と15時に横浜に向けて走っていた車輌。線路際で、これを楽しみに待ったり、この電車に乗って親に連れられ横浜高島屋へ出かけたものだ。
何でも『秘蔵の乗り物模型蔵出し大公開』という特別展示だそうで、いやぁいい時に来たものだ。しばらく前に陣取って見入ってしまった(今日だけは鉄ちゃんと呼んでくれ)。
さて『交通博物館』というくらいだから、実は鉄道以外の乗り物も展示されている。


なんと飛行機に乗ってみた。
ついでに、DC8のコックピットへ。鉄ちゃんから空ちゃんにシフトチェンジ。


そして、1階では鉄道模型パノラマ運転が始まった。
目を輝かせて見入っている子供たちをみたら、自分もガラスに顔をくっつけて見たことを思い出した。どんどん記憶が鮮明になってくる。でも、肩車された記憶はないな。


ジオラマが夕暮れ時になってきた。
まるで三丁目の夕日。


古いのにモダンな階段を上り下りしているうちに徐々にタイムスリップしてく感じ。


マツダのT2000はオート三輪。
トラックの中では、この独特のカタチが大好きだったな。このあたりの見学者は少ないのだが、おじさんたちは必ず腕を組んで唸ってから運転席を覗き込んでいた。こんどは車ちゃんか。


今、早めの時間に行くと、駅員さんが改札でパチンと鋏を入れてくれた硬券がもらえる。これも、ちょっと嬉しい。
小さな子供たちは、今日のことを覚えているのだろうか。残念ながら、大人になった時にはもうここには記憶をたどるものがないのだ。再会できて懐かしく楽しむことができた僕はとってもラッキーだったのかもしれない。でも、もう会えないと思うとやっぱり切ない。毎日この脇を中央線ですり抜けているというのに。
「さよなら」を言って外へ出た。


まだ時間があるので散歩をすることに。青空に建物が映える御茶ノ水の『ニコライ堂』。


こちらは神保町古本屋街にあった『湘南堂』。 お昼は、やっぱり『さぼうる2』であれを。


帰りは運良くさよなら湘南電車。窓からはまったりとした風景が。ボサノバが合ったりして。

Bon voyage

2006-03-04 02:00:15 | あんな話こんな話家族編


深夜の東京駅のホームに、急に若者の姿が多くなった。
3月なのだ。青春18切符を手に(たぶん)、23:43分発の「ムーンライトながら」号を待っているのだろう。
ただ、不思議と派手な格好は見当たらない。
女の子もたくさんいて、旅の始まりのウキウキした雰囲気が伝わってくる。
でも、ギャーギャーと下品に声を張り上げる子など一人もいない。そういう人種は、夜行列車を選ばないもんね。
おぉ、清く正しく美しい青春18切符だ。
“昭和”の郷愁さえ漂ってくる。なんだか古~い列車が入線してきそう。
「いい旅を」と心の中でつぶやかずにはいられないな。
「できれば僕も一緒に連れてってくないか」
これは、現実逃避の一言。

写真は23時20分ごろの9・10番線ホーム。自転車持参の旅行者も何人か。
下の写真は、8番線に停車中の“湘南電車”。いよいよ今月で見納め。