こんな日には誰もいないだろうなと思いながら、海岸へ行ってみた。
ところが、すでに白いビーチには足跡がいっぱい。
カップルやグループ、家族連れが、ポツリポツリとやってくる。
雪+海岸に、+休日という組み合わせは、めったにないからか。
みぞれに近い雪が横殴りという少々ツライ状況ではあったが、それぞれに貴重な時間を楽しんでいた。
僕も真っ白な雪の向こうに、海からスローモーションのように立ち昇る水蒸気を見ながらココアを飲んだり、足跡のついていない一帯を歩き回ったり(ちょっと変な人)、行く時をたっぷり楽しんでみた。こんなの次はいつになるかわからないからね。
白い砂浜、黒い波打ち際、グレーの海、まるでモノクロ写真のような風景。
そして、時間がゆっくりと流れていた。
海岸公園には雪だるまが20個ほど。子供が真っ赤な顔をして汗をかいていた。