湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

百年前のレトルトカレー?

2006-01-08 15:33:42 | B食の道


またまた7時前に家を出て妻娘をバレーボールの試合会場まで送る。
午後から部活なので外食したくないという息子と、お昼はおうちでカレーだ。もちろんレトルトだけど!
今日チョイスしたのは、『弦齋加哩』。(㈱フリーデン
村井弦齋とは、明治時代の文化人、作家であり報知新聞編集長もつとめた人物(あの割烹着の発明者でもある!)。
その紙上で『二十世紀の予言』として題して、7日間世界一周、携帯電話、FAXをはじめ
100年後の世の中を的確に予想した人物としても知られている。
いや、あまり知られていないかな。地元の小学生は授業でも習い、著書『食道楽』に登場する料理を再現したスープやカレーが給食に出たりするので知っているけどね。
実はこの『弦齋加哩』も、その当時のレシピに従って作られたもの(もちろん現代風に多少アレンジされているだろうが)。
さて、味のほうはというと…。特に特徴はなし。大豆が形を残したまま入っているのが目立つくらいか。色は昔ながらの黄色味がかった田舎風。もちろん、普通においしい。というか、100年前にこんなカレーを食べていたのかと考えると、つくづくカレーっていうのは和食なんだなぁと思ったりして。単なるレトルトカレーなのに、アレコレ思いをめぐらせながら味わうことができるという意味では400円強という値段も高くはないかな。
地元意識や郷土愛の強い人、ヘルシー志向の人は“買い”ですね。
ちなみに、かつての海軍の日誌の中に「今日は弦斎カレーだ」というくだりがあるそうで、いま流行りの横須賀の『海軍カレー』も、これが元だったのかもしれない。