会社の近所で、毎夏バドガールのいるビアガーデンがオープンしている。
たまたまそこが取引先なので、一度はみんなでお邪魔することになる。
いつも行く前は、舐めまわすように見てやろうとか、冗談の一つでも言って仲良くなっちゃおうとか、妄想やら何やらを思いっきり膨らませている。
ところが、実際に彼女たちを間近にすると、もうまったくダメ。顔を見るのさえ恥ずかしい。
オーダーを受けて去っていく後姿のプリプリしたお尻の辺りを横目で盗み見ようとするが、その行為を誰かに見られたらと思うと…。で、視線はずっと意味もなく、手元の枝豆あたりをウロウロするばかりなのである。
毎年、オレはいったい何をしに来たんだと悲しくなる。
そうだ、もう二昔くらい前、関東にノーパン喫茶が上陸した頃、バイト仲間たちと大挙して出掛けたのを思い出す。でも、結局恥ずかしくて何も見れず、本当にノーパンだったのかも確認することなくトボトボ引き上げた。
今年も行くのかな。行きたくないけど、一応仕事だからな。と、鼻の下だけはチョッピリ伸びたり、でも縮んだりしている今日この頃だ。