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2007年度SF研忘年会報告by東京<アズマ キョウ>

2007年12月27日 22時33分51秒 | 飲み会連絡・報告
遅くなりましたが、先日12月15日に催された忘年会についての簡潔な報告をさせていただきます。
場所は阪急三宮駅西口前にある居酒屋「男はつらい」にて。
当日に参加していただいた方の総数は35名。現役生13名、OB23名です。多くの参加、誠にありがとうございます。
さらにその翌日にご入籍なさる方もおり、忘年会の挨拶の席での報告と相成りました。そうした日に忘年会を主催できたことを誇りに思っています。

その後は有志を募って徹夜のカラオケ大会を実施しました。参加者一同が余すところなく楽しめたこともまた、忘年会担当にとっての喜びであります。

間もなく大晦日、そして新年となります。皆様、何卒よいお年を過ごしください。

【過激描写】年末だってのに小坂は休みなしです By朱雀【注意!】

2007年12月27日 07時30分35秒 | TRPG関連
今回はやたらと死臭漂うシナリオでした。
心臓の弱い方と食事中の方は別の記事に行くことを強くお勧めします。


――小坂某所。
薄暗い一室にて、部下に電話で指示を出すR.o.P快軍参謀。
「……では、準備が整い次第、作戦を実行に移します。
 ……当然ですよ。当たり前です。
 この作戦がどういう結末を迎えるかは、予め予測済みなのですからね。
 もしセラフィムの対処が遅れれば、彼らを待っているのは絶望的な同士討ち。フフ……」

デモンパラサイト小坂シリーズ第122話
「グリーン・グリーン・デイ」


登場人物

文楽座 瑠璃(ウォーコイト/ドラグーン) PL:ゴンタ
文楽座一家を支える大黒柱。でも最近の色々な事件のお陰で油断してるとへし折れそう。
困った時には誰かに頼っていいんだよ、瑠璃。
いざという時ほど自分の身を省みずに1人で解決しようとするのは彼女の悪い癖です。
それでも文句なしに今回のMVP。

犬次郎(バルディッシュ/クレイモア) PL:急須屋
ともすると潰れかねない瑠璃の精神を傍らで支えてくれている北斗神犬。
自身の情報収集能力のなさは頼りになる仲間の力(パッドとリーン&ゴン他)でカバー。
瑠璃とは様々な点で対極の存在ながら、それゆえに彼女にとって最も必要な存在でもある。
これからも必要な時に傍にいてあげてください。

刃字忌(バルディッシュ/バルディッシュ) PL:ミドリ
文楽座家の一員にして犬次郎の弟子。
瑠璃でもできなかった 謎の寄生虫についてのパソコンでの情報収集を奇跡的に成功させたり、犬次郎と共に小坂界隈の動物から情報を集めて回ったりと、リサーチ段階から活躍。
師匠に対する信頼は絶対的なもののようです。

東郷 征斗(ドラグーン) PL:東京
今回は幸いにして珍しく周囲の人間が誰も事件に巻き込まれず済みました。
瑠璃らが調べ上げた情報を元に、警察や被害者宅、駅周辺の居酒屋などに聞き込みに走る役回りを専ら担当。
ところでメタレベルでは間違っていないとはいえ、何か事件が起こるとR.o.Pの仕業と思い込むのは悪い癖だと思うんだ。



クリスマスの事件で茜が悪魔憑きになってしまったことについて、瑠璃は刑務所の鍋島を訪ね謝罪する。
どれほど酷い言葉を浴びせられても文句は言えないとひたすら頭を下げる瑠璃。しかし鍋島は、今回の件は瑠璃自身に責任があるわけではないし、茜も自分が悪魔憑き絡みの事件に巻き込まれる可能性はちゃんと把握していたはずであり、別に瑠璃の落ち度ではないと返し、むしろ今回の件に責任を感じているというのであれば、茜が瑠璃に対して恐怖を抱いている今こそ、しっかりと向き合ってやってほしいと瑠璃を諭す。

一方、シヴァの園ではちょっとした異変が発生していた。
シヴァの園を訪れていた信者の1人が、突如常人の限界を軽く超える力で暴れだしたのである。
その様子は、ヴィシャスが暴れていると言っても過言ではない状態だった。
信者をあらかた逃がした上で《限定強化》し、なんとか暴走していた信者を止めたものの、倒された信者はしばらくの後、突如全身が肥大化したかと思うと、全身からどす黒い緑色の液体を撒き散らしながら爆ぜ、それこそ爆死と呼べるような様子で死亡した。
尋常な事件ではないと判断した日森は、セラフィムなどに連絡を取り、爆死した信者の体液(血?)を浴びた信者2人に念のために病院に行くように指示する。
日森 「それにしても……一体なんであの人が突然……?」

その日の晩、日森は高熱を出して倒れた。

翌日、瑠璃・犬次郎・刃字忌・東郷の4人はジョーさんにセラフィムに招集され、前日シヴァの園で起こった奇怪な事件と、それに加えて日森が高熱で倒れたことを聞かされる。瑠璃はかつて自分も長時間苦しめられた毒物・『鬼の霍乱』のことを思い出すが、症状を見るにそうではないらしいと結論付けられる。
ジョー 「これが万一伝染性のものだったら、とんでもないことになる。これ以上被害を拡大させないためにも、一刻も早く事件を解決しなくてはいけない」

ひとまず日森と共に緑色の体液を浴びた2人の信者の行方を探そうとするが、1人は外出していて発見できず、またもう1人は自宅で既に、シヴァの園で爆死した信者とそっくりに、暴れまわって室内をめちゃめちゃに破壊した挙句、体中から緑色の体液を噴き出して爆死していた。

それと前後してセラフィムでは、Dr.某が二十数年前に発生した同様の事件の存在を思い出し、高熱の原因が感染症などではなく、ある悪魔寄生体一種の仕業であるという結論に至る。
皮膚を通して人体に侵入し、2日程度の潜伏期間を経た後、宿主を超暴走させながら爆発的に繁殖し、およそ10分後には宿主の肉体を破り死に至らしめながら周囲に拡大するという極悪極まりない悪魔寄生体で、過去の事件では感染者の出た村を完全に封鎖する以外に解決法がなく、結果丸々1つの村が全滅していた。
赤血球に酷似した形状をしているため潜伏期間中での発見が難しく、繁殖時に分泌する多量の代謝物の影響で体液はドス黒い緑色に変わるのだという。
想像以上に悪質なものが相手だと知った一同。感染者の1人が外出中であるという事実を思い出し、最悪の展開が脳裏をよぎる。

同刻、瑪瑙と茜は年末の買出しから帰路につこうとしていた。
ふと前方で始まった大騒ぎに、興味本位で近づく2人。
それは群集が輪になって遠巻きに見守る中、人外の力で見境なく暴れ回る件の感染者であったのだが、そんなことは2人には知る由もない。
当然のように瑪瑙は持ち前の正義感から暴走者を止めに入り、騒ぎを聞きつけた近くの警官に事情を聞かれることとなる。
同伴者である茜も一緒に、そして、倒れたまま動かない感染者のすぐ傍で。
……騒ぎが始まってからおよそ10分後。
それまでピクリとも動かなかった暴走者の体が一瞬肥大し、緑色の体液を撒き散らせながら爆発した。
事情聴取されている瑪瑙や茜の、すぐ傍で。

それから数時間の後、瑠璃はボナンザから帰宅した瑪瑙と茜の様子がおかしいと連絡を受ける。
確認してみると、2人はまだ軽度とはいえ、日森と非常に似た症状を表していた。
鍋島につい先日「これ以上茜を危険な目に遭わせたりはしない」と誓ったばかりにもかかわらず、このような事態になってしまったことに責任を感じる瑠璃。
無駄とは知りつつもDr.某に治療法はないのかと確認するが、返ってくるのはどうしようもない事実だけだった。
嫌気性で大気に30分もさらされていると無力化されてしまうため、事件の後も研究が全く進んでいなかった種であり、共生生物ならぬ寄生生物「トマホーク」という名称がつけられはしたものの、事件から二十年以上が経過した現在でも一向に研究は進んでおらず、現時点で明確な治療法が存在していなかった。
辛うじて判明していることと言えば、悪魔憑きの中でも特に強靭な精神力を持つ者でしか、自力での治癒は不可能に近いということだけだった。
(ルール上、目標値25の【精神】判定。但し「効果的成功」でも実際の達成値が25未満ならば失敗)

その話をDr.某から聞かされ、瑠璃は言う。
瑠璃 「要するに、今この世に特効薬の類はないっていうんでしょう? なら話は簡単なこと。某さんが作ってしまえばいいのよ」
困惑するDr.某。さらに瑠璃は続ける。
瑠璃 「確かに一から開発するのなら、いくら某さんでも難しいかもしれないけど、『トマホーク』に対する“抗体”を持った細胞が手に入りさえすれば、何とかなるわよね?」
そう言って瑠璃はおもむろに、自ら体内に「トマホーク」を取り込んだ。

ジョーさんやDr.某らが固唾を呑んで見守る中、瑠璃は自らを蝕もうとする寄生虫を死に物狂いで押さえ込もうとする。
幾度も意識を失いそうになりながらも耐え忍ぶこと、数瞬。
そして、しばしの沈黙。
全身に汗を浮かべながら瑠璃は立ち上がり、振り向いてジョーさんらに向かって親指を立ててみせる。
瑠璃 「あとは……某さんの仕事、よ」

一方、感染源の特定を急ぐ東郷らは、シヴァの園で暴走した第1の感染者の足取りを追っているうちに、奇妙な人物の存在を知る。
黒いトレンチコートに身を包み、鼻から上が完全に隠れるほどに深く帽子をかぶった人物で、口からタバコの煙というには余りにも黒い煙を吐いていたのだという。第1の感染者は3日ほど前にその人物とすれ違っており、吐きかけられた煙に咽ぶ姿が駅前のコンビニの防犯カメラの映像から確認されていた。
ひょっとするとその人物こそが感染源なのではないかと考え、犬次郎らと協力し、動物ネットワークからも目撃情報を集める東郷。
そして、つい先刻その人物を目撃したという情報をつかむ。

目撃情報のあった場所に急ぐ2人&2匹。万が一の場合に備えて、ジョーさんと白石さんも同行する。
そして現れる黒い煙を吐く不審者。
話しかけても言葉が通じる様子ではなく、しかも配下として多数の感染者を率いていたこともあり、これ以上一瞬たりとも放ってはおけないと戦闘態勢に入る。

敵は感染源であるブラジオン・キャリアー(仮)と、超暴走状態の感染者×8。
元が一般人とはいえ、「トマホーク」の力で身体能力は並大抵の悪魔憑きを遥かに凌ぐほど(全能力値15、エナジー88、全判定5D&「効果的成功」優先)になっており、戦闘能力の非常に高い悪魔憑き4人が揃っているとはいえ、苦戦は十分に予想された。
が、瑠璃が最終能力《殺戮の咆哮》でダメージ88点ジャストを叩き出し、見事に1ターンで片をつけることに成功した。
……あ、ブラジオンもエナジーそんなに高くなかったので一緒に落とされました(笑)

ひとまず目に見える感染源を絶つことには成功し、Dr.某も《電脳王》まで総動員してワクチン開発に成功。
先に投与した日森に効果が見られたので、瑪瑙・茜にもワクチンが投与され、辛うじて最悪の結末は回避。
あと残されているのは、『彼女』の心の問題のようで――

茜の容態が峠を越えたことを知り、一安心しながらベッドの傍らに座り見守る瑠璃。
しかし、と不安が首をもたげる。
クリスマスの事件以来、茜は瑠璃の顔を見ると恐慌状態に陥るようになっている。多少ましになってはいるものの、未だにそれは色濃く残っているはずだ。
それは全て彼女の姿に変身した人物の仕業で、彼女自身には本当は全く責任はないのだけれど、それでも瑠璃は自分に責任があると感じていた。
絶対に危ない目には遭わせないと2度も誓ったはずなのに、2度も事件に巻き込んでしまっているという事実。罪悪感。自己嫌悪。
そんな自分が茜の傍にいて、本当によいのだろうか?
茜が目を覚ました時、一番最初に見るのが自分なんかでよいのだろうか? と。
そんなことを考えているうちに、ベッドの中の茜が目を覚ます。
逃げ出すに逃げ出せなくなってしまった瑠璃は、思わず茜から顔を背けながら、茜の様子を伺う。
瑠璃 「ま、まだ、起きてこない方がいいわよ? 治ったばっかりなんだし」
 「うん……えっと、その……瑠璃姉ェ、ありがと。それに、ごめん」
瑠璃 「あ、茜ちゃんが謝ることじゃないわよ! むしろ私の方こそ、本当にごめんなさい。絶対に危ない目に遭わせないって言ってたのに、立て続けにこんなことになっちゃって」
 「それは、別に瑠璃姉ェのせいとちゃうやん。瑠璃姉ェが責任感じることは全然あらへんのやよ? せやから、その、こっち、向いてくれへんかな」
瑠璃 「だ、駄目よ。また茜ちゃんに、辛い思いをさせちゃうから!」
そう言ってさらに首を後ろに向ける瑠璃。が、茜はそんな瑠璃の顔に手を伸ばし、無理やり自分の方に向ける。茜の眼は、真剣だった。
 「ちゃうんや。瑠璃姉ェが悪いんやないのはわかってるんやから、これはウチが乗り越えなあかんことなんや。せやないと、ウチが瑠璃姉ェらのとこに戻られへん」
瑠璃 「でも……いいの? あんな家に、これからも一緒にいてくれるの?」
 「いいも何も、今のウチにとって帰れる場所はあの家だけや」
何の躊躇いもなく言い放った茜の言葉に、瑠璃は再び茜から顔を背ける。
胸の奥底から込み上げてくる感情が、涙となって次から次へと溢れてきた。
瑠璃の肩に後ろから抱きつくようにして、茜も一緒に泣いた。
2人とも、ただ「ごめんなさい」と「ありがとう」を繰り返しながら。



そして、もうひとつのエピローグ。

天見からことの次第を聞いた千呪印は、ある決断を下していた。
この状況下でこのような事件を企てるような人物は、自分の知っている限りあの男――神童以外にいない。
一体、彼は何を考えているというのか。
事と次第によっては、彼らと袂を分かつことすら視野に入れておかねばならない。
千呪印 「R.o.Pも、そろそろ将来のことを真剣に考えるべき時が来たのかもしれませんね」
そして秘密裏に開かれる、千呪印と神童の会合。
小坂を滅ぼすつもりかと問い詰める千呪印に対し、神童の返事は、
「今回の一件は部下が一存でやったことで自分は関知していない」
「今後は軽はずみな行動に出ることのないよう、言い聞かせておくようにする」
と、無責任としか言いようのない口ぶり。
神童への怒りを押し殺しつつその場を後にした千呪印。
その心の中では、既に確固たる決意が生まれていた。
彼らとは――少なくとも神童と戮快喰軍らとは、遅かれ早かれ一線を画さねばならない。

崩壊の序曲が、少しずつ音を立て始めていた。
じくじくと、黴が蝕むように…………。

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