クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ主演、【インセプション】、7/19、TOHOシネマズトリアス久山にて鑑賞。2010年32本目。
夢オチ、という結末のつけ方があります。
つまりそれは、このお話は実はすべて夢だったんだよ、というある意味ふざけた結末のつけ方です。
物語を夢オチで終わらせることは容易く、しかし夢オチで終わる作品に傑作は少ない、と思っています。
何でもありの夢オチで、作り手が全てをコントロールするのは難しく、また観る者を納得させるのは容易ではないからだと思います。
映画【インセプション】はクリストファー・ノーランが生んだ、映画史上最も壮大な夢オチの映画です。
そしていうまでもなく傑作です。
これほど多層に展開する複雑な物語をここまで完璧にコントロール出来るものなのかとひたすら感心しました。
この作品を的確に賞賛する言葉は自分には思いつきません。
上映時間が長いのが難ですが(二時間三十五分)、出来るだけ多くの方に劇場で観てもらいたいです。
本筋とは関係ないのですが、自分が本作で感動したこと、それはおそらく映画史上初めて合わせ鏡が正面から捉えられていることです。
映画ではしばしば鏡が重要なアイテムになります。
鏡は文字通り人間の心理を映し出す鏡なので。
しかし、鏡を映画の中に登場させることは作り手にとって一つのチャレンジでもあります。
言うまでもなく鏡を正面からカメラで撮影すればカメラも写ってしまうからです。
そのため鏡を表現するために、過去には、壁の向こうにこちらとは左右逆のセットを作る、というような涙ぐましいともいえるトリックが用いられたことすらあります。
それが【インセプション】においては、正面から合わせ鏡が映し出されるのです。
身も蓋もないことを言ってしまえば鏡に写っているカメラをCGで消したのでしょうが、それでもノーランのチャレンジぶりには感動すら覚えました。
物語に感心し、映像に感動する、【インセプション】は間違いなく傑作だと思います。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
夢オチ、という結末のつけ方があります。
つまりそれは、このお話は実はすべて夢だったんだよ、というある意味ふざけた結末のつけ方です。
物語を夢オチで終わらせることは容易く、しかし夢オチで終わる作品に傑作は少ない、と思っています。
何でもありの夢オチで、作り手が全てをコントロールするのは難しく、また観る者を納得させるのは容易ではないからだと思います。
映画【インセプション】はクリストファー・ノーランが生んだ、映画史上最も壮大な夢オチの映画です。
そしていうまでもなく傑作です。
これほど多層に展開する複雑な物語をここまで完璧にコントロール出来るものなのかとひたすら感心しました。
この作品を的確に賞賛する言葉は自分には思いつきません。
上映時間が長いのが難ですが(二時間三十五分)、出来るだけ多くの方に劇場で観てもらいたいです。
本筋とは関係ないのですが、自分が本作で感動したこと、それはおそらく映画史上初めて合わせ鏡が正面から捉えられていることです。
映画ではしばしば鏡が重要なアイテムになります。
鏡は文字通り人間の心理を映し出す鏡なので。
しかし、鏡を映画の中に登場させることは作り手にとって一つのチャレンジでもあります。
言うまでもなく鏡を正面からカメラで撮影すればカメラも写ってしまうからです。
そのため鏡を表現するために、過去には、壁の向こうにこちらとは左右逆のセットを作る、というような涙ぐましいともいえるトリックが用いられたことすらあります。
それが【インセプション】においては、正面から合わせ鏡が映し出されるのです。
身も蓋もないことを言ってしまえば鏡に写っているカメラをCGで消したのでしょうが、それでもノーランのチャレンジぶりには感動すら覚えました。
物語に感心し、映像に感動する、【インセプション】は間違いなく傑作だと思います。
お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
あまり興味がなかったのですが、
なかなかのできのようですな。
いかにもなアイデアに対して、真正面から取り組んだと言うことでしょうか。
とりあえず、これとゾンビランドは観に行きたいと思います。
確かに他人と夢を共有するというアイディアだけなら凡庸かもしれませんが、『インセプション』はそこから先が凄いのです。
こんな複雑なストーリー(難解ではありません)、よく一本の映画にまとめきったものだな、と感心すること頻りです。
幸太郎さんも是非是非観に行って下さい!!
いや~すごかったですねぇ。
あれだけ膨大な情報量を見事にまとめた手腕にも感動しましたけど、
自分、基本的にチーム物が大好きな人なので、その点だけでも5割増ポイントアップでした。
ところで。
せぷさん個人としては、あの映画のどこからどこまでが「壮大な夢オチ」と考えているのか、
そこんとこ小一時間ほど・・(以下略)
それは知らなかったな。
とすると、次回鑑賞は『特攻野郎AチームTHE MOVIE』ですか?(あれは微妙な出来と聞きますが)
『インセプション』がどこからどこまでが夢なのかは観る者の判断に委ねられるところもあるみたいですね。
人によっては、冒頭から巻末まで全てコブの夢だった、という人もいるみたいだし。
自分はそこまではないですが、ラスト、コブが子供たちに再会をしたのは夢だと思っています。
根拠はやっぱり独楽ですね。
現実の世界ではあの独楽はすぐに倒れてましたから。
ラストは結局死に掛けたコブが見た夢なのだと思います。
そうでないと、仲間を救い出し、ミッションをクリアし、さらに子供たちとの再会を果たすというのはコブの希望が叶いすぎだからです。
小夏さんはそうは思いませんでしたか?
一瞬、駒の動きが揺らいだので、
おそらくあのあと倒れたはずです。
というか、そう考えたいですな。
ま、コブが駒の動きを確認しないままに
子供達の元に向かったという点を考えると、
主観的な視点で見れば、廃人となって見る夢であろうが、
現実の出来事であろうが、どちらでも関係ない、
ということなのかも知れませんが。
ちなみに客観的な視点で見ると、登場人物はたちはずっと寝てるだけの映画なわけで、
その点でもなかなか希有な映画だというのは確かです。
映画館で見るべき映画でした。
映画館で観るべき映画、その通りだと思います。
DVDで観ても面白さ、そして迫力は半減するのではないでしょうか。
>おそらくあのあと倒れたはずです。
なるほどー、幸太郎さんはそう捉えたのですね。
自分は独楽が一瞬揺れたあと、また持ち直したので、独楽は永遠に倒れることがない、つまりこのシーンは夢であるという解釈をしました。
どちらにも解釈できるラストというものは案外難しいものなので、その点でもノーランは凄いですよね。