この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

押し付け気味な感動系ホラーになっていた『新感染半島 ファイナル・ステージ』。

2021-01-04 10:47:19 | 新作映画
 ヨン・サンホ監督、カン・ドンウォン主演、『新感染半島 ファイナル・ステージ』、1/1、中洲大洋劇場にて鑑賞。2021年2本目。

 皆さんはホラー映画に何を求めていますか?
 ホラー映画なんだから恐怖に決まっているだろう、そう仰るかもしれませんね。
 自分はというとそれがちょっと違うのです。
 ホラー映画に恐怖があるのは当たり前で、自分はそれと同じぐらいにプラスアルファを求めています。
 そのプラスアルファが何なのかは作品によって違います。
 驚愕だったり、ユーモアだったり、感動だったり、、、
 え?ホラー映画で感動するの?と思われる方もいるかもしれませんが、えぇ、ホラー映画を見て感動することは決して珍しいことではないですよ。
 例えば『死霊館』や『死霊館 エンフィールド事件』では凶悪な悪魔に対して家族の絆や夫婦愛で立ち向かいますからね。
 クライマックスのシーンでは知らぬ間に目頭が熱くなりました。
 他には『ゴーストランドの惨劇』や『新感染 ファイナル・エクスプレス』も感動したなぁ。
 そう、『新感染半島 ファイナル・ステージ』の前作である『新感染 ファイナル・エクスプレス』は感動したんですよ。
 特にラストシーンはぐっときましたね。
 それに繋がる作品だからでしょうか、本作も感動系ホラーになってました。
 まぁそれ自体は決して悪いことではないと思います。
 自分自身、別にそれが嫌いというわけじゃないので。
 しかし本作の場合、その感動がかなり押し付け気味なんですよ。
 ね?ね?この結末だと感動するでしょ?という監督の声が聞こえるような幕の引き方でした。
 感動も圧が強いとひたすら引いてしまいます。

 肝心の恐怖の方はどうかというと前作は舞台を走行する列車の中に限定することでハラハラドキドキ感がハンパなかったのに比べ、本作は『マッドマックス』の世界にただゾンビをぶち込んだだけといった感じの雑な作りで恐怖を覚えるには至りませんでした。
 恐怖もなければプラスアルファの部分もダメで、自分は本作を高く評価することは出来ないですね。
 
 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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