この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

小さな奇跡が連続する『マイクロスパイ・アンサンブル』。

2022-05-08 22:06:12 | 読書
 伊坂幸太郎著、『マイクロスパイ・アンサンブル』読了。

 猪苗代湖で行われていた音楽フェスで配られた小冊子に掲載された連作短編をまとめたものだそうです。
 まず、世の中にはそんな贅沢な音楽フェスがあるのか!と、そのことに驚きました。
 そんな音楽フェスが近場で行われていたら、自分だったら間違いなく毎年通っちゃいますけどね。

 ちなみに自分が毎年通っていた《ゴットンジャム》は「2020開催中止のお知らせ」を最後に音沙汰はなし。
 まぁ《ゴットンジャム》の場合、会場である嘉穂劇場の存続すら危ういからね…。

 連作短編をまとめたものだけあって、本作には『ゴールデンスランバー』や『モダンタイムズ』のようなボリューム感はないです。
 その分さくっと読めます。
 程よくファンタジーで、程よくユーモラスで、程よくハッピーで、読後感はよいです。

 上述のような事情で執筆された作品なので万人向け、というわけではありませんが、自分は好きかな。
 門倉課長のような人間になりたい、、、絶対無理だけど。
 一億円を寄付できるわけないよね。
 それこそファンタジーだけれど、こういう善意の人がいてくれたら、とは思います。

 最近はすっかり本を読まなくなっていたのですが、本書を読んで、やっぱり読書っていいなと思いました。
 次は何を読もうかな?
 まぁ結構積読も多いのだけれど…。
 でも

 
コメント
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