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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

やっぱり合わなかった『ボヘミアン・ラプソディ』。

2019-05-27 21:43:39 | 旧作映画
 機会があったので『ボヘミアン・ラプソディ』を見ました。

 2018年は一年間で映画を50本観ました。
 50本観れば観たい映画は大概映画館で観ることになりますが、その50本の中に『ボヘミアン・ラプソディ』は含まれませんでした。
 なぜ『ボヘミアン・ラプソディ』を映画館で観なかったのか?
 理由は、この映画って自分には合わないんじゃないのではないか、って思ったからです。

 で、実際見ての感想。
 やっぱり合わなかったですね、『ボヘミアン・ラプソディ』。
 ではどこら辺が合わなかったのか?

 作中流れるクイーンの楽曲はどれも素晴らしいと思いました。
 作中流れる楽曲は素晴らしいのですから、本作は音楽劇としては成功しているとは思います。
 ただ、、、こんなことを言うと気を悪くする人も多いとは思いますが、本作の主人公であるフレディ・マーキュリーって結構な人間の屑ですよね?
 人間の屑である主人公がその才能によって持て囃されるのを見るのは、あまり気持ちのいいものではなかったです。

 フレディは同性愛者でした。
 まぁそれはいいんですよ。
 同性愛者=人間の屑だと言っているのではありません。
 でも同性愛者であることを隠して自分に気のある女性にプロポーズして、「この指輪を絶対外さないで」などと甘い言葉をささやくのってどうなんです?
 全然問題のない行為なんですかね?
 自分は、うわ、屑だな、コイツ、と思いましたけどね。
 いや、まぁそれもいいでしょう。
 百歩譲ってそこは認めましょう。
 でもツアーの最中、彼女に電話した直後、見知らぬ男としけこむ、っていうのはどうなんですかね?(直接的な描写はなくてもそういう意味ですよね?)
 問題ないんですかね?
 単なる空港職員が同じことをフィアンセに対してやったら、相当叩かれるんじゃないでしょうか?
 伝説のバンドのトップボーカルであれば、それぐらいのヤンチャは許される?
 恋人のことを裏切ったのだとしても彼なりに葛藤があったのだから大目に見てやろうってことですか?
 ゴメンなさい、大目に見ることは自分には出来そうもないです。

 けれど決定的に彼のことが嫌いになったのは、恋人だった女性が彼の前に再び現れ、彼女の妊娠を知るシーンです。
 フレディのあの態度、何なんですかね?
 見ていて不愉快極まりなかったですけど。
 もっともその直後、取ってつけたようなセリフを口にしながら、フレディは謝罪してるんですけど、お前、それ本心じゃないだろう、って思いました。

 そんな人間の屑であるフレディを周りの人たちは何だかんだ言いつつその才能のために許しちゃうんですよね。
 最後のテロップで、元恋人はフレディの良い友人であり続けた、みたいなことが流れて、どんだけ器が大きいんだよ、と思わずにはいられませんでした。
 もしフレディがただの空港職員であったとしても同じ態度を取れたのかな、と意地悪なことを考えちゃいました。
 無意味な仮定ですけれど。
コメント
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