この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

フツーに面白かった、『アフター・アース』。

2013-06-23 20:44:09 | 新作映画
 M・ナイト・シャマラン監督、ジェイデン・スミス主演、『アフター・アース』、6/23、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2013年28本目。


 M・ナイト・シャマラン監督最新作、『アフター・アース』を観てきました。
 この映画、何がすごいかといって、監督であるシャマランの名前が公式サイト、予告編、チラシ、それらのどこにも見当たらないこと!(少なくとも自分には見つけられませんでした。パンフレットにはさすがに載ってるんですよね?)
 配給会社もシャマランの名前を伏せた方が観客動員数は伸びると判断したからでしょうけれど、当のシャマランはそういう扱いで納得したんでしょうか。
 っていうか、アメリカ本国でもそうなんですかね?

 そんな本作なんですが、自分にはフツーに面白かったです。
 まぁいろいろ気になるところがないでもないんですけどね、一千年の間放棄・隔離している割にはフツーに人類が住めそうな地球とか、異星人の聖地になっている惑星を侵略する地球人とか、何で主人公のキタイは手袋をはめないんだろうとか、最強の敵であるアーサって光線銃の類いを使えば自分でも倒せるんじゃなかろうかとか、そういうことを疑問に思ったのですが、面白さを損ねるということはなかったです。

 フツーに面白かったって書きましたが、逆にいえばシャマランっぽさは感じられなかったかな。
 シャマランっぽさって何?って聞かれてもあまり上手くは答えられないんですけど、強いて言えば、感情移入を拒絶する登場人物とか、無理矢理な展開とか、そんな終わり方でいいの?と言いたくなるエンディングとか、そういったことです。
 それらを感じられなかったのは脚本がシャマラン本人の手によるものじゃないからかもしれませんが、ともかく事前に知っていなかったら、シャマランの監督作だと思わなかったでしょう。
 はっきりいって、日本で同時期に公開され、同じように廃棄された地球を舞台にした『オブリビオン』の方が自分の目から見たらシャマランっぽい作品でしたよ。
 などとシャマラン論を展開してもそもそも自分は熱烈なシャマランファンでも何でもないのですが(それどころかシャマランの作品を全部見てるってわけでもない)。
 
 何だか褒めてるのか貶してるのかわかんないレビューになりましたが、個人的には『オブリビオン』よりよほど楽しめたし、こちらを押します。
 でもアメリカ本国での興行収入は『オブリビオン』の圧勝だったようで、、、この作品が最後のシャマラン監督作にならないといいですけどね。


 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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