この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

想像以上にダイ・ハードだった『エンド・オブ・ホワイトハウス』。

2013-06-09 17:16:30 | 新作映画
 アントワーン・フークア監督、ジェラルド・バトラー主演、『エンド・オブ・ホワイトハウス』、6/9、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2013年26本目。


 絶対観たい!ってわけではないけれど、つい、何となく、出来心で前売り券を買っちゃった『エンド・オブ・ホワイトハウス』を観てきました。
 ダイ・ハード路線ムービーってことは事前に聞いていたんですけどね、想像以上に『ダイ・ハード』でした。『ダイ・ハードinホワイトハウス』。
 何でも『ダイ・ハード』の第六作は日本を舞台にした作品になるらしいんですが、第5作の邦題の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の「ラスト」には何の意味があったんだ、まぁ『ファイナル・ファンタジー』も「ファイナル」と銘打って12作も13作も作っているからいっか、『ドラゴン・クエスト』も本筋にドラゴンが絡まないことが多いしね、っていうのはさておき、これをそのまま第6作に流用すればいいんじゃね?って思っちゃいました。

 プロットそのものはそんな感じなのですが、細かいところが観ていて「はにゃ?」ってはに丸になりたくなる映画でした。
 まぁアクション映画なんですから、多少の展開の矛盾や疑問点には目をつぶるつもりではあったんですが、本作はどんだけ目をつぶらせれば気が済むんじゃい!!って言いたくなりましたよ。

 ホワイトハウス乗っ取りを企むテロリストたちの作戦の第一弾が大型輸送機によるワシントン急襲なんですが、その輸送機はプロペラ機なんですよね。プロペラ機がちんたら襲い掛かってきて、それに対応出来ないアメリカ空軍って何なんだよ?って思っちゃいました。911以来、そんな甘い航空管制ではないはずですよね。

 ホワイトハウスそのものの警護もずいぶん甘く感じられました。
 いくら急襲されたとはいえ、こうもあっさり陥落してしまうもんかなぁと思いました。これが民間ビルならいざ知らず、ホワイトハウスって世界で一番警備が厳重な場所のはずですよねぇ。

 韓国の大統領(こちらは本物)の配下が全員テロリストっていうのも笑っちゃいました。
 大統領もさぁ、もう少し身元を確かめてから人を雇うようにしようよ?ね?

 アメリカの大統領も配下の一人が裏切り者なんですけど、その裏切った理由が政策の不支持なんですよ。そんな理由で母国をテロリストに売っちゃいますか?大量殺戮の片棒を担ぐ?どうせならもう少しマシな理由で裏切れよな。

 他にもまだいろいろ突っ込みたいところはあるのですが、一番の疑問は結局テロリストたちが何をしたかったのか、よくわからなかったってことですかね。
 いや、彼らの最終目的がアメリカ全土にある核ミサイルの自爆であることは途中で明かされるんですけど、それで何がしたいのかがよくわからない。
 アメリカ全土の核ミサイルを自爆させれば、そりゃアメリカは滅ぶだろうけど、核汚染による被害はアメリカにとどまらず、全地球規模で広がりますよね。そのときどうしたいの?それとも核汚染については予測していなかった?あなたたちはバカですか?

 わからなかったといえば、テロリストたちに黒幕がいたのかどうかもわからなかったですね。とても一組織で行えることとは思えないのだけれど、でも劇中北朝鮮が背後で糸を引いているかどうかは言及されませんでした。
 いくらフィクションとはいえ、名指しで黒幕には出来なかったんでしょうけれど、そのせいでずいぶん締まりの悪い印象になっています。

 まぁ銃撃戦には迫力がありましたし、流れる血の量も半端じゃないので、そういったものが好きな方は満足出来るかもしれません。
 自分は、前売り券が売っていなければ観らずに済んだのに!って思っちゃいましたけどね。笑。


 お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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