トッド・フィリップス監督、ブラッドリー・クーパー主演、『ハングオーバー!!!最後の反省会』、6/29、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2013年29本目。
前作(での出来事)がなかったことになっている続編が嫌いです。
例えば『ダイ・ハード』シリーズ。一作目と二作目であれほど夫婦愛を確かめ合ったジョン・マクレーンと妻のホリーが三作目ではあっさりと離婚しちゃってます。何のためにジョンは命懸けでテロリストたちと戦ったんだ、、、と思わずにはいられません。
『ターミネーター』シリーズも同じく、ですね。
前二作のストーリーと設定を思いっきり無視した、ジョナサン・モストゥがメガホンを取った三作目は未だに許しがたいです。
映画会社、及び映画監督には、ドル箱シリーズの続編を作る際には、前作に対しリスペクトを忘れず、またストーリー的に矛盾した内容にしてくれるな、と言いたいです。
さて、『ハングオーバー』シリーズ第一作目である『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』は傑作でした。
コメディとしても良い出来だったと思いますが、「花ムコはどこに消えたのか?」という謎を追ったミステリーとして優れていました。
コメディは矛盾や疑問点を含んだ緩い作りになりがちです。まぁこれはコメディに限らず、アクション映画やホラー映画もそうですよね。
でもそれで構わないとも思います。
なぜならコメディにおいて重要なのは笑いであるからです(同様にアクション映画で大切なのは切れの良いアクションであり、ホラー映画においては恐怖)。
である以上、コメディは必ずしも緻密な作りである必要はない。
けれどミステリーではそういうわけにはいかないですよね。
矛盾や疑問点を孕んだミステリーってありえないですから。
だから、コメディとして傑作であり、ミステリーとしても優れているシリーズ第一作目を自分はとても高く評価しています。
しかし自分が第一作目で一番好きなのは、歯医者のステュが子持ちのストリッパーのジェイドに自分の気持ちを伝えるシーンなんですよね。
女性運に恵まれないステュがシングルマザーのジェイドと結ばれるというラストを自分は素直にいいな、と思ったのです。
が、驚いたことにシリーズ第二作目『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』では、二人が結ばれたことなどなかったかのようになっていて、ステュは中国人の花嫁を迎え入れるんです。
ステュとジェイドはお似合いの二人だなと思った自分はそれはないだろうと言いたくなりましたよ。
無理矢理続編を作るために製作者から二人は別れさせられたかのように感じられました。
なので、ほとんど構成的には一作目と変わらないにもかかわらず、二作目に対する自分の評価はとても低いです。
さてシリーズ三作目である本作にもジェイドが登場します。
そして彼女はステュのある頼みごとを聞き入れます。
なぜ二人が結ばれなかったのか、そういったことがシリーズの中では一切説明されないので、ジェイドがステュの頼みごとを聞き入れること、というかそれ以前に何事もなかったかのように再会することが自分にはとても不自然に感じられました。
フツーだったら、アンタの顔なんて見たくもない!ぐらい言いそうなものですけどねぇ。
そんなわけで、自分の中でシリーズ一作目と三作目が繋がってないんですよね。
そうである以上、二作目同様三作目も高く評価することは出来ません。
他にも高く評価出来ない理由がいくつかあって、例えば本作はコメディにしてはちょっと血生臭いんですよねぇ。
単純に笑えるコメディで人がバンバン死んでいくのは正直引いてしまいます。
あとエンドロール後の大オチが感心しませんでした。
ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、さすがにあれは(いろんな意味で)ないと思いました。
それから映画本作とは関係ないのですが、映画評論家の町山智浩氏の、映画秘宝のトッド・フィリップ監督へのインタビュー記事がほとんどテレビブロスの記事の使い回しだったのは感心しませんでした(若干映画秘宝の記事の方が長い。動物に関するネタは映画秘宝のみ。)。
自分は使い回しの記事を読むために映画秘宝を買ってるわけじゃないんだけどなぁ…。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
前作(での出来事)がなかったことになっている続編が嫌いです。
例えば『ダイ・ハード』シリーズ。一作目と二作目であれほど夫婦愛を確かめ合ったジョン・マクレーンと妻のホリーが三作目ではあっさりと離婚しちゃってます。何のためにジョンは命懸けでテロリストたちと戦ったんだ、、、と思わずにはいられません。
『ターミネーター』シリーズも同じく、ですね。
前二作のストーリーと設定を思いっきり無視した、ジョナサン・モストゥがメガホンを取った三作目は未だに許しがたいです。
映画会社、及び映画監督には、ドル箱シリーズの続編を作る際には、前作に対しリスペクトを忘れず、またストーリー的に矛盾した内容にしてくれるな、と言いたいです。
さて、『ハングオーバー』シリーズ第一作目である『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』は傑作でした。
コメディとしても良い出来だったと思いますが、「花ムコはどこに消えたのか?」という謎を追ったミステリーとして優れていました。
コメディは矛盾や疑問点を含んだ緩い作りになりがちです。まぁこれはコメディに限らず、アクション映画やホラー映画もそうですよね。
でもそれで構わないとも思います。
なぜならコメディにおいて重要なのは笑いであるからです(同様にアクション映画で大切なのは切れの良いアクションであり、ホラー映画においては恐怖)。
である以上、コメディは必ずしも緻密な作りである必要はない。
けれどミステリーではそういうわけにはいかないですよね。
矛盾や疑問点を孕んだミステリーってありえないですから。
だから、コメディとして傑作であり、ミステリーとしても優れているシリーズ第一作目を自分はとても高く評価しています。
しかし自分が第一作目で一番好きなのは、歯医者のステュが子持ちのストリッパーのジェイドに自分の気持ちを伝えるシーンなんですよね。
女性運に恵まれないステュがシングルマザーのジェイドと結ばれるというラストを自分は素直にいいな、と思ったのです。
が、驚いたことにシリーズ第二作目『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』では、二人が結ばれたことなどなかったかのようになっていて、ステュは中国人の花嫁を迎え入れるんです。
ステュとジェイドはお似合いの二人だなと思った自分はそれはないだろうと言いたくなりましたよ。
無理矢理続編を作るために製作者から二人は別れさせられたかのように感じられました。
なので、ほとんど構成的には一作目と変わらないにもかかわらず、二作目に対する自分の評価はとても低いです。
さてシリーズ三作目である本作にもジェイドが登場します。
そして彼女はステュのある頼みごとを聞き入れます。
なぜ二人が結ばれなかったのか、そういったことがシリーズの中では一切説明されないので、ジェイドがステュの頼みごとを聞き入れること、というかそれ以前に何事もなかったかのように再会することが自分にはとても不自然に感じられました。
フツーだったら、アンタの顔なんて見たくもない!ぐらい言いそうなものですけどねぇ。
そんなわけで、自分の中でシリーズ一作目と三作目が繋がってないんですよね。
そうである以上、二作目同様三作目も高く評価することは出来ません。
他にも高く評価出来ない理由がいくつかあって、例えば本作はコメディにしてはちょっと血生臭いんですよねぇ。
単純に笑えるコメディで人がバンバン死んでいくのは正直引いてしまいます。
あとエンドロール後の大オチが感心しませんでした。
ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、さすがにあれは(いろんな意味で)ないと思いました。
それから映画本作とは関係ないのですが、映画評論家の町山智浩氏の、映画秘宝のトッド・フィリップ監督へのインタビュー記事がほとんどテレビブロスの記事の使い回しだったのは感心しませんでした(若干映画秘宝の記事の方が長い。動物に関するネタは映画秘宝のみ。)。
自分は使い回しの記事を読むために映画秘宝を買ってるわけじゃないんだけどなぁ…。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。