この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『ソフトボーイ』、ベタなコメディと思わせて・・・。

2010-09-20 22:47:15 | 新作映画
 豊島圭介監督、永山絢斗主演、『ソフトボーイ』、9/18、古湯映画祭にて鑑賞。2010年38本目。


 例えば『ロボコン』や『スウィング・ガールズ』、『シムソンズ』など、マイナーな趣味やスポーツで主人公の女の子が様々な困難を乗り越え、仲間たちとときにぶつかり、ときに手を取り合いながら、一生懸命に頑張る姿を描く、いわゆるガールズ・ムービーが好物だったりします(中には不出来な作品もあるけどね)。
 やっぱり女の子が必死になって頑張ってる姿には弱いのです。 
 そういうのを見ると「よし、自分も頑張ろう!!」と思えます。

 しかしこれが内容的にはさほど変わらずとも、主人公が男だと食指が動かないんだな。例えば『ウォーター・ボーイズ』とか『シコふんじゃった。』とかね。
 我ながら悲しいまでに本能に忠実というか何というか。笑。

 なので、佐賀県を舞台にした『ソフトボーイ』も佐賀県民としては一応気にはなりつつも、本上映の際はついつい観逃してしまいました。地元を舞台にした映画ぐらい、一応映画が趣味なんだから観に行ってやれよ!と思わないでもないです。関係者の皆様、ゴメンなさい。

 そんな非国民ならぬ非県民である自分のためではないでしょうけれど、上手い具合に古湯映画祭で上映されていたので『ソフトボーイ』、観てきました。

 県内に男子ソフトボール部がないのをいいことに、男子ソフトボール部創部=全国大会出場→女の子にモテモテという素晴らしい図式を描いたお調子者のノグチと彼に振り回される親友のオニヅカ(こっちが主人公)の青春コメディです。
 もうね、めっちゃベタなんですよ。
 例えば、九人目の選手がどうしても見つからない、もうダメだ、って皆が落ち込んでるときに(主人公の高校には全学年で三十人しか男子がいないという設定)、ノグチが「明日になったら奇跡が起きるかもしれないだろ!」って無責任にいってのけると、それに対し他の部員が「ないない」って突っ込んで、翌日にはアメリカから転校生がやってきて「マジかよ!」と全員で驚く、といった感じです。
 はっきりいって吉本新喜劇並みのベタさ加減といってもいいかもしれません。
 とはいっても、コメディにおいて展開がベタであることは必ずしも欠点とはいえないので、これはこれでいいんですけどね。

 などと思いながら観ていたら、最後の最後に「えっ!」と驚くようなオチが用意されていて、正直これにはやられました。あのオチは直前までわかんなかったなぁ。

 ツッコミどころはそれなりにあるんですが、まぁコメディなので大概はスルーしてもいいとして、あえて一つだけ突っ込ませてもらうと、ソフトボールって十人制じゃなかったっけ?(wikiにはそうあるけど)
 作中やたら九人九人って強調されるんですけど、鑑賞中そのことが気になって仕方がありませんでした。
 まぁ佐賀県のソフトボールは九人制なんだ!!って言われたらそれまでですけどね。笑。

 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (3)
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