この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

サッカーは未完成なスポーツ。

2010-06-18 23:34:07 | 戯言
 スポーツやゲームには往々にしてルール上の欠陥やシステム上の不備がある。

 例えば将棋は先手が後手よりも若干有利である。
 勝率の差はわずかであるが、プロ棋士はしばしば「後手であれば千日手は止むを得ない(先手ではその選択はありえないが)」というような言葉を口にする。

 囲碁であれば先手の有利さはより顕著で、後手は最初から六目半のコミ(ハンデ)を与えられる。
 コミは以前は五目半だったという。
 これが本当なら、改正前に六目差で負けた後手番は現行では勝者であるということだ。

 野球は先攻に比べ後攻がかなり有利である。
 プロ野球ではホームチームが後攻になるので、先攻後攻の不公平さを解消している。
 しかし高校野球ではそういうわけにもいかず、いつだったか、甲子園大会の駒大苫小牧と西の早稲田実業の決勝で、一試合目で決着がつかず、翌日再試合が行われ、早稲田実業が優勝した。
 このとき二試合とも駒大苫小牧が先攻で、もし二試合のうちどちらか一試合でも駒大苫小牧が後攻であれば結果は違ったのではと思う。

 サッカーのルールでおかしいと思うのはレッドカードによる一発退場である。
 おかしいというより、このルールのせいでサッカーはゲームとしての面白みを半減している。
 考えてもみるといい、11人対10人でまともな試合が出来るはずもない。
 ごく稀に、本当に稀にだが、10人のチームが11人のチームに勝利することがある。
 しかしそれは10人のチームが強かったというより、11人のチームが弱すぎたというだけの話だ。

 いや、それだけ厳しいペナルティを与えないと反則を犯すものが続出するからだ、という意見もあるだろう。
 が、いわせてもらえば、それほど厳しいペナルティを与えないとゲームがゲームとして成り立たないのであれば、そんなスポーツはプレイする価値などない、と。

 無論反則を犯したものに何らかのペナルティは与えられるべきである。
 しかし、プレイヤーの人数を減らすなどというペナルティは論外だと思う。

 今回のワールドカップでもある試合でゴールキーパーがレッドカードによる一発退場を喰らい、そのチームは大敗してしまった。
 自分の目にはあのキーパーのプレイはそれほどダーティなものには見えなかった。
 果たしてあの試合を見たもので、あの判定に納得した人はどれぐらいいるというのだろう。そしてあの試合に満足した人は。

 サッカーもまた他のスポーツ同様、未完成であると思う。
コメント
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