ブログ 「ごまめの歯軋り」

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京都の料亭はミシュランの評価を拒否する。こんな頑固さはあってもいい!

2008年09月18日 | 時事問題
asahi.com 2008年9月18日0時46分
「ミシュラン京都版」に壁 「一見さんお断り」の文化
 東京版ガイドの発売で大きな話題を呼んだ「ミシュラン」が、日本料理の老舗(しにせ)や名店が集まる京都でひそかに調査を進めている。しかし、古都が培った食文化を「世界標準」で評価されることに抵抗感が強く、ガイドへの掲載申し入れに「拒否」「保留」と答える店が続出。「ミシュランは『一見さんお断り』の文化にそぐわない」との声も上がっている。
 店主は「星」の評価を拒んだ理由について、「料理だけで判断する姿勢が気に入らなかった」と話し、「京料理は打ち水された玄関や手入れの行き届いた庭など、もてなしのすべてが文化。フランスの調査員が、我々の文化や伝統を学んでいるとは思えない」と不信感を募らせる。

料亭とは京都のみの文化です。庭、座敷、花、絵、懐石料理、サービスを総合的に味わうのが料亭です。
東京には懐石料亭はありません。あるとすれば割烹料理屋です。大阪の食い倒れは無国籍料理。写真の町は、川床の看板と、法善寺横町のような道の狭さからして、恐らく先斗町でしょう。先斗町は観光化されていて、あまり良い料亭はありません。本当の料亭はもっと静かなところに在ります。京都の料理とは、お寺で味わう精進料理、料亭で味わう懐石料理、庶民が町で味わう家庭料理「おばんざい」の3種類です。


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