ブログ 「ごまめの歯軋り」

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電機業界の雇用制度の変質

2006年08月01日 | 時事問題
アサヒ.com 2006年08月01日05時59分
松下系社員、請負会社に大量出向 違法性回避策?

 「松下電器産業のプラズマテレビをつくる「松下プラズマディスプレイ(MPDP)」が今年5月、茨木工場(大阪府茨木市)内でパネル製造を委託する請負会社に、同工場勤務の松下社員を大量に出向させたことが分かった。同工場は昨年7月、請負労働者を直接指揮命令する「偽装請負」で行政指導を受けている。今回の出向は、これまでの労働実態を変えないまま、松下社員による指揮命令の違法性を形式的に回避したものだとの見方が出ている。この手法が「合法」と認められれば他の製造大手も追随する可能性があり、大阪労働局は近く実態調査に乗り出す。」

1990年以降労働事情は変質してきた。
私が大手の製造業に勤務していた頃から、製造現場では正社員は主任などの管理職くらいで、殆どの現場労働者は組という請負制度になっていた。そこには外国人労働者も多かった。実質請負会社は事務のみで派遣労働者のいわば給料のピンはねみたいなもので、労働コストは比例費で仕事に応じて弾力的に増減する扱いである。労働者は恐らく低賃金であった。今度の松下のやり方は、自分の社員を請負会社に出向させて低賃金化を狙うやり方であろうか。身分は社員なのだが給料は現場並。
近年、労働者の働く環境が悪化し流動化している。資本の労働コスト比率は低下の一途で数パーセントぐらいである。これ以上労働コストをいじめると社会が不安定になるのは当たり前。結婚なんかできない。子供も作れない。厚生労働省と少子化対策大臣に言いたい。「自国民を移民並みに貶めることが、国策なのですか」



稲の花が咲いていました

2006年08月01日 | 写真館
8月になりました。
長梅雨が終わったかと思うと、涼しい日が続いて作物にとって厳しい夏かと思いましたが、昨日運動のため自転車で農村地帯を走っていましたら、何と早、稲に花が咲いているではありませんか。白い花で決して美しいとか豪華というような花ではありません。これからの稲穂の成長が楽しみです。