ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

京都の有職料理

2006年08月30日 | 京都案内
京都の料理は懐石料理だけではありません。宮廷料理(皇室の料理)として「有職料理」があります。長い箸と包丁で魚を切る儀式のような仕草をテレビでよく見ます。それを実演してくれる料理屋が出水通りの萬亀楼です。高い特別料金を出せば有職料理を味わえます。ほかには西陣の魚新があります。あまり高いのでお勧めはしませんが、お金持ちにはどうぞ一度ご覧ください。
纏めますと、京都の料理には4種類あります。
①有職料理(宮廷) ②懐石料理(料亭) ③精進料理(禅寺の普茶料理など) ④おばんざい(町方)

加藤氏宅放火右翼を怒る声と、とぼける声

2006年08月30日 | 時事問題
asahi.com 2006年08月30日01時43分
政界、薄い危機感 加藤氏実家の放火容疑者右翼団体幹部逮捕

 自民党の加藤紘一元幹事長の実家などが15日に全焼した事件で右翼団体幹部が逮捕されたが、重大な政治テロにもかかわらず政界の反応はなお鈍い。
小泉首相は29日、外遊先のタシケント市で記者団に「言論の自由を封殺するようなことは厳に慎まなければならない」と語ったが、これも質問に答えてのこと。反応の遅さを問われると「私はいつも聞かれたことに答えている。この問題も、(28日まで)聞かれなかったから答えなかった」と述べた。
加藤氏は29日、外国特派員協会での講演で語った。 「私や母、支持者が受けた被害は大きいが、発言を変えたら被害はもっと大きくなる。国のために思うことは今まで通り発言し続けなければならない」。加藤氏は容疑者の狙いが「言論封殺」とさらにはっきりすれば、より毅然とした態度をとる構えでいる。
河野洋平衆院議長は29日の福岡市での講演で「国際的なテロに毅然としなければならない、という日本は、国内のテロにも毅然と対応してほしいと願っている」と訴えた。
片山虎之助参院幹事長は同日の記者会見で「放火で言論を封殺するのはよくない」と語ってはいる。だが、多くの政治家が言論を標的にしたテロへの危機感を共有しているとは言い難いのが実情だ。
民主党の小沢代表は記者団に対し、事件への与党の反応は「非常に鈍感」と述べ、「郵政民営化に反対するのは悪いやつだ、靖国神社(参拝)で何が悪いんだという手法や考え方が、日本の社会に危険な結果をもたらす」と語った。

靖国参拝問題は小泉の心の問題ではなく、参拝は明確な政治問題で、右翼・軍国主義復活行動である。
今回はあまりコメントは付けませんが、右翼の言論抑圧嫌がらせ行動は加藤氏宅放火だけではなく、さる日中貿易から政府批判をするある企業の社長宅への銃撃事件やメディアへの火炎瓶事件などが報告されている。つまり加藤氏への個人的嫌がらせではなく、明らかに靖国参拝問題へ批判的な人々への言論抑圧の一連の行動の一つである。小泉と阿部はだんまりを続けている。質問を避けるように小泉は世界漫遊を楽しんでいる。軍隊をもてない日本で軍国主義復活はありえないと思っている人へ、危険な兆候があるので十分ご注意ください。政界ウォッチングを怠りなく。

大阪市社会福祉協議会の裏金の行方

2006年08月30日 | 時事問題
asahi.com 2006年08月30日11時58分
大阪市社協の裏金、総額は1億4千万円
 「大阪市の同和対策の医療拠点だった旧芦原病院に対する同市のヤミ貸し付け問題で、一時的に返済資金の一部に充てられた「市社会福祉協議会」の裏金の総額が約1億4100万円に上ることが30日、分かった。この中には市から委託されたホームヘルパー事業などの余剰金計約2600万円と、移動入浴サービスの利用料収入約200万円の計2800万円が含まれており、市は早期に返還を求める方針だ。」

大阪市の裏金が団体に流れている 。腐れ縁を断ち切れ
 どの地方自治体も病院経営は赤字である。今回は病院経営を問題視しているのではない。問題にしたいのは、実に長い間の慣行になっている団体との腐食の構図である。「同和問題」てなんだといわれる人も多くなったが、同和対策とは差別民対策である。差別民(歴史的語彙であるのであえて使わざるを得ない。江戸時代の「穢た、、四つ」のことである。主にし尿処理や廃棄物処理、死体処理、動物解体業、皮なめし加工など、市民の嫌がる仕事に従事した、当時の社会最下層民である。今も裏社会で活動する人が多い)は明治以来、差別をなくしてゆくことになったが、その過程で役所との交渉で暴力的行動が多く(例えば、役所の前に糞尿をまくとか、死んだ動物を投げ捨てるとか)、しかも暴力団と組む連中もいて、役人は怖れをなして”泣く子と地頭には勝てぬ”式にかれらの不法な要求を次々に呑んで厚い保護手当を支給する悪しき慣例ができ、それが既得権化した。の元締めでは浅田一家が有名で、泣く子も黙る式に役人は震え上がった。浅田一家は住民の税金を懐に流し込むパイプを持ち、御殿のような家に住んでいる。今では糞尿をまくなんてことはやらないが、暴力団を使って嫌がらせをやることには変わりはない。特にこの傾向は関西の市役所に多く見られ、京都市も同和問題で苦しんでいる。また弁護士中坊氏、旧自民党の政治家野中氏らはを母体とする活動で名を成した。暴力団のみならず弁護士や政治家まで動員して役所を脅しにかかる。このため市の税金が団体へ流れていることは分かっていたが、今回の場合は市の裏金がに流れていたので、どちらもどちらで両方の腐敗構造を断ち切らないと、透明な経営は不可能だ。