読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「こちら横浜市港湾局みなと振興課です」~仕事の出来る新人「城戸坂」は女心には疎かった!バディ「暁帆」がフォローしまくり!~

2019-10-12 03:07:55 | 
真保裕一「こちら横浜市港湾局みなと振興課です」読み終わりました。



真保さんの作品は


ディープな内容あり☆


面白さあり♪


なんでもありなので


すごく楽しめます



これもとても得した気分になれる作品です。



市役所職員の苦労


そして


ヨコハマの港の風を感じられて



そこにいろんな謎が潜んでいる




そして


何より


読みどころは



仕事の出来る新人



「城戸坂 泰成」を



先輩の「船津 暁帆」が



バディとなりフォローしていくところ




仕事面では


先回りしてどんどん仕事をこなしてくれる



城戸坂に助けられることが多いけど



事が



女性の扱いになると



全く使えない




そこを


暁帆がフォローしていく





切れ者の新人城戸坂が



なぜ振興課に入ってきたのか?




それは



祖父の恩人を探すため?!





そして




横浜市市長になった「神村 佐智子」も



また



何かを調べていた





つながっていく



2つの謎



そこには





黒い影が





城戸坂と暁帆が2人で協力して謎を解いていく




その過程で



城戸坂が



女性職員に恋心を寄せられてしまう



女心に疎い城戸坂が



大失態




女を怒らせ窮地に




それを暁帆が救う





船の違いにいち早く気づく城戸坂



1枚に写真から



事件に迫っていく城戸坂




英語が堪能で先読みもスゴイ



なのに・・



女心となると。。



でも


そんな欠点が城戸坂の魅力になっている



暁帆も文句を言いながらもフォローするのは



城戸坂が憎めない後輩だからなんだろう。



そんな2人を見ているのは微笑ましい





これから横浜に行ったら



今までとは違う景色が見えてきそう



そんな新しい風を感じさせてくれる作品でした







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秋吉理香子「ガラスの殺意」~自首した殺人事件の容疑者は記憶障害だった!ガラスの記憶に事件は翻弄される。。~

2019-10-06 03:03:33 | 
秋吉理香子「ガラスの殺意」読み終わりました。



いやぁ~


ハラハラドキドキさせられました



最後の最後まで気の抜けない展開に釘づけ




人を殺したと


電話で自首をしてきた


柏崎麻由子



しかし!


麻由子は



記憶障害だった




数分と持たない記憶に



刑事たち事件関係者は翻弄される。。




夫の光治から聞かされる妻の病状



そんな妻を献身的に介護する夫




光治に自分を重ね



自分が母にできなかったことを



悔やみ自分を責める刑事「優香」




優香の心情


そして


記憶がすぐに無くなってしまう麻由子の心情



それが


交互に展開され進んでいく話




刑事としてはタブー



そう分かっていても



優香の心は揺さぶられる。。




綺麗ごとではない介護の現実





光治はなぜそこまで麻由子を介護出来るのだろう?



19年続けてきた夫婦生活




そして



光治と麻由子の衝撃的な出会いの真相




麻由子が殺したとされる



閤田幹成は仮出所中だった。



そして


その罪は麻由子の両親を殺したことだった




そして・・



麻由子の前に現れる



米森久江



自分の夫も麻由子と同じ病気だったという



麻由子と親しくしていたという老女





当初事件は簡単に終わるはずだった。




しかし!




二転三転する容疑者。。




夫も??





最後の最後まで気の抜けない展開に



きっとあなたも釘付けになりますよ





優香が表現する



老いた母の描写が



実に生々しく



それが



介護の現実を読者にも見せていく!!




自分ならどうするだろう?



そんなことも考えさせられた。




秋吉さんの鋭い感性に


読者の心は奪われていきます。




秋の夜長にピッタリの1冊




あなたも心を奪われてみませんか















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碧野圭「書店ガール7 旅立ち」~それぞれの旅立ち☆時と共に変わってゆくモノ・・でも真髄は変わらない!!~

2019-10-04 02:52:06 | 
碧野圭「書店ガール7 旅立ち」読み終わりました。



書店ガールもこの7で完結のようです。


なんか寂しいなぁ~。



今回は過去を振り返りながら


登場人物たちの


それぞれの旅立ちを描いています。




愛奈・彩加・理子・亜紀




愛奈は学校司書になり


生徒との関係を作っていく。


そして生徒たちに教えてもらった事☆



それが愛奈の指針になる



彩加は


育った故郷に帰り


伯母の書店を継ぎ


大田と共にパンを提供するカフェに挑戦



久しぶりに地元に帰った彩加は


友に厳しいことを言われる。。


しかし


それには愛が




理子は新興堂書店の吉祥寺店店長と


東日本エリア・マネージャーを兼ねて忙しく働く



そんな中



新興堂の系列「櫂文堂」の仙台本店が



閉店の危機に




99年続く老舗の書店



それを守ろうと



理子は戦う!!



店長の沢村


そこで働く書店員たち



そして



会社との戦い!!




板挟みになる理子・・



そして



沢村のスタンドプレーが!!




そこには・・



理子を護るための



思いやりがあった




理子が沢村から預かっていた物



そして


それと入れ替わりに



他の人の手を介して渡された



沢村からの贈り物




そこには



沢村の心が詰まっていた



理子の涙






亜紀は



息子の光洋の成長とともに



新たな気持ちで臨む仕事を任される




それぞれの行くへ・・



是非読んで確かめて感じてほしいです





沢村が言った言葉



「古い店を残すのは効率的ではないし、

単なる感傷と言ってしまえばそうかもしれない。

だけど、効率だけでは人の心は渇いてしまうし、

そもそも本というのは、効率とか合理化なんかで

数値化できないところに良さがある。

本を売る我々が、ただ効率だけ考えても、

成果を上げられるとは思えない」




その言葉が響いた



本の良さ


店で買う良さ


それってなんだろう?



その店で買わなければならない


その価値とは?




最近


電子書籍もある中



本の売れ行きも伸びない。。



でも


中身が読めたらそれでいいのか?



本を手に取り



書店員と会話を交わし



お金を払い



受け取る



その本の重み



本が書店に並ぶまでの



沢山の人の手



それを感じることによって



その本の重みも違ってくる。




この小説を読むと


そういうことが伝わってくる。




時と共に



表面上は変わっていく景色




でも



そこにはいつでも



ずっと培われてきた



本を思う人たちの気持ち



それが込められている




私もこれからも



この紙をめくりページを追いながら・・



それを感じることを忘れずにいたいなって



そう思いました



またいつか


続編が読みるといいなぁ~。













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