読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柚木麻子「ランチのアッコちゃん」~アッコちゃんの魔法で三智子の毎日は楽しくなる~♪

2015-03-14 03:26:45 | 



柚木麻子「ランチのアッコちゃん」読み終わりました☆



「アッコちゃん」っていうから


どんなかわいい女の子なのかと思ったら~!!



実態は


身長173㎝のおかっぱ頭45歳





芸能人のあの人を思わせる風貌。


名前は「黒川敦子」



なので


会社では影で


「アッコさん」と呼ばれていた。





いつも怒ったような顔で


口調もぶっきら棒


そんな


20歳以上歳の離れた上司を


三智子は


近寄りがたい存在だと思っていた。



だけど


ある日三智子は


アッコさんから


「ランチを交換しよう!」


と持ちかけられる。



何事にも


「NOといえない性格の三智子。



アッコさんの申し出をしぶしぶ受け入れてしまう。





毎日違った場所へランチにいって


いろんな人に会い


いろんなものを食べる



アッコさんの知り合いは


みんな「アッコちゃん!」と親しみを込めて呼んでいた。



そして


アッコちゃんの知り合いから聞かされる


アッコさんの素顔



会社では見ることのできないアッコさんばかりだった。




ランチの交換を最初は気乗りしなかった三智子だったが


いつのまにか


毎日のランチを楽しみにするように



三智子自身も


そんな自分に半ば驚きながら


視野の広がっていく世界にワクワクした



いつのまにか


失恋の痛手も


自分自身への自信喪失も



なくなっていた




もしかして~


元気のなかった私を助けようとして



アッコちゃんの優しさに気づく





毎回出てくるランチがめっちゃおいしそう




そして



読者の私も



アッコちゃんのファンになった




三智子は


アッコちゃんの魔法で



どんどん魅力的な女性になっていく



まさに!


アッコちゃんマジック





あなたもアッコちゃんの魔法で


今日も


明日も


楽しくなっちゃうこと受け合い




サクサクッと読めちゃうページ数の少なさも魅力だよ




















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柚木麻子「あまからカルテット」~1人1人違う個性の女4人が奏でる最強の調べ☆~

2015-03-13 02:45:46 | 



柚木麻子「あまからカルテット」読み終わりました☆



柚木さんの作品は初めて読みました



きっかけは~



たまたま見かけたこの



おいしそうな表紙



これに惹かれて購入してしまった




内容が食べ物がらみということもあってそそられました





「絶対お稲荷さんが食べたくなりますよ!」


↑という読んだ人の感想☆



まったく



そのとーりでした!!笑



早速お稲荷さん作っちゃったもんね^^>




学生時代から10年以上の付き合いの女子4人の親友たち。




咲子はピアノ講師



由香子は主婦・・そして後に料理研究家へと



満里子は美容部員



薫子は編集者




職業も性格も違う・・



一見つながらなそうな4人。



だけど


お互いにないモノを


お互いが補いあって


「助言したり」


「叱ったり」


「一緒に笑い」


「一緒に泣き」




そして


お互いを認め合って


信じ合える



そんな4人





正直


私にはそんな友もいないし~



「女の友情なんて~・・」



↑と思ってた口なんだけど



この4人を見ていたら(実際は読んでいるのだけど!笑)



うらやましいなぁ~



って思えた。



こんな関係が築けたら素敵だなぁ




そう思った。




咲子の花火大会で知りあった


名前も聞かずに別れてしまった・・「いなり寿司のキミ」



その人を薫子・満里子・由香子は



手がかりの「いなり寿司」がどこのものなのか?



必死になって探す




その過程で


薫子と満里子の恋が始まったり




親友たちと自分を比べて落ち込んだり。。



女ってそういうところあるんだよね~。


なかなか「自分は自分」って割り切れない。



だけど


いろんな個性がいることで


この4人はまとまっている☆



「あなたにはあなたにしかできないことがある」



「私には私にしかできないことがある」



そういうことにも気づかされていく







読んでると



食べたくなり~



恋したくなり~



友達欲しくなり~




↑欲張りになる





いなり寿司


甘食


辛くないおいしいラー油


おせち料理




みんな~


み~んなおいしそう




1人が歌えば~


つづいて


2人~


3人~


4人~



合わされば



最強の4重奏





あなたも聴けば



お腹が空くよっ!笑





食べ物も


友達も


ほしくな~る






















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柴田よしき「消える密室の殺人」~推理小説家の飼い猫「正太郎」が難事件をズバッと解決☆~

2015-03-08 01:50:44 | 




柴田よしき「消える密室の殺人」読み終わりました☆



今回はアッという間に読めてしまった^^v



前記事の「聖なる黒夜」の内容がハードだったので



今回は軽い感じのが読みたいにゃ~!



・・て思い



同じ柴田さんの作品でも



サクッと読めるものを選んで図書館で借りてみました




これは大正解だったにゃ~




さっきから「にゃ~にゃ~」うるさい?




へへ^^>



今回読んだこの小説の主人公は



推理小説家「桜川ひとみ」の飼い猫「正太郎」なのです




そう!!



猫の正太郎が




難事件をズバッと解決してしまうのだ




この小説の一番の読みどころは




猫目線でみる人間たちの観察力




そして



猫の人間とはまた違った




生と死の考え方




正太郎はこんなことを言っている。



猫はもともと、死を結果以上に受け止める哲学を持っていない。


いや逆だ。哲学があるからこそ、死は生物学的結果に過ぎないと受け止めているのである。


生あるものには必ず死が訪れる。その結果だけはどんな生き物も避けて通ることはできない。


だとすれば、早いか遅いか、というだけの違いでしかもともとないのである。




と。



殺人事件に巻き込まれ


死んでしまった猫の「デビッド」の死を冷静に受け止める自分。



それに対して述べたものである



なるほどなぁ~。



と妙に納得してしまった



そうかぁ~


猫はそういう風に受け止めているんだなぁ。



柴田さんは猫じゃないから想像なんだろうけど



なんだかすごく納得できた。



人もこんな風に死を受け入れられたら


もっと楽なのかもしれないなぁ。



とも思った





正太郎から見る飼い主の「桜川」


その桜川の言うことに


正太郎の心の声がある。



イケメンの「山県」と


そうでない「糸山」に対しての言動の差について。



イケメン刑事堤に一目ぼれしてしまったときの瞬間を


バッチリと目撃。



そして飼い主を「同居人」と称し


「同居人のタイプ」だと堤のことをいっている。



↑そんな観察力の鋭い正太郎



「同居人」が気まぐれで



正太郎のことを「クロ」だの「タマ」だのいっても


聞き流すことができる


そんな度量も持った猫である




そんな正太郎が今回解決したのは



密室殺人。




正太郎が預けられたそのプレハブには



たくさんの猫たちがいた。



雑誌の撮影に猫たちがつかわれていたのだ。



そのカメラマンだった「高畑圭一」が



トイレの中で



猫の「デビッド」とともに青酸カリにより死んでいた。




そのトイレは





密室だった



外からは鍵がかからず



2つあるドアは



内側からしか施錠できないようになっていた。




自殺か?


殺人か?



しかし


高畑がトイレに入るところも・・


またそれ以外に


誰かが入るところも


誰も見ていない。



果たして真相は




正太郎とプレハブにいた猫仲間が



「デビッド」の死の真相を突き止めるため



正太郎に協力する!




正太郎が撮影に参加していた「みさき」の飼い猫「蘭子」により



ある写真を入手する



それが事件解決の手がかりに




正太郎はしゃべって人間に伝えることができないので



その伝える方法を巧みに考えて実行していく。



それを見ている(実際は読んでいるのだけど!笑)のが



また



ハラハラ♪ドキドキ♪




猫たちが



仲間内であんな風にしゃべっていたら



面白いなぁ~





殺人事件なんだけど



なんだか楽しく読めました♪




殺人事件の真相は



ちょっとやり切れないような内容なんだけど~。。




同居人「桜川」の堤への思いはどうなるのか?



そんなところも楽しんで読めます。




柴田さんは



「聖なる黒夜」のようなハードなものから



この猫探偵「正太郎」のようなお笑系?



のようなものまで



幅広い小説が書ける作家さんなのですね




ますますファンになりました




ちょっと気分転換したーい!



なんていうときに



ぜひご一読をおススメします













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柴田よしき「聖なる黒夜」~深く愛され深く憎まれたヤクザの死が2人を再び引き合わせ強く結びつける☆~

2015-03-06 02:04:30 | 



柴田よしき「聖なる黒夜」読み終わりました☆



今回はかなりの長編で読むのに時間がかかってしまった



いやぁ~それにしても



ほんの厚み以上に内容の濃いものでした




私の知らない世界がいっぱいだったし





これは



シリーズもので



「所轄刑事 麻生龍太郎」


「私立探偵 麻生龍太郎」




その「麻生龍太郎」



所轄刑事から昇進して警部補になる。



新宿署捜査一課係長「おぶけ」と呼ばれる立場に。



自分の足で捜査をしないと気が済まない麻生。



犯人が挙がって逮捕して自供が取れていても



疑問が残る限り



事件にこだわる。



そんな麻生を皆は「石橋の龍」と呼ぶ。



麻生自身は



自分は「刑事に向いていない」そう思っていた。



組織の中で動くことが苦手



それでもノンキャリアで若くして昇進できたのは



事件が麻生を呼び



犯人を導き出す



その幸運に恵まれていたから。



↑そう自分では解釈していた。




刑事に向かないと


そう思っていた麻生だが



「決して間違わないこと」



それだけは肝に銘じ



「石橋の龍」らしく慎重に捜査して事件を解決してきた




そう


自負していた麻生。



だが・・



ある事件をきっかけに・・




麻生の




間違い




が明らかになっていく!!





ホテルのバスルームのバスタブの中で



首をメスで切り裂かれて息絶えていた




東日本連合会春日組の大幹部「韮崎誠一」




何人もの男女入り混じった愛人たちを囲い



その愛人たちに深く愛されていた男。



そして


決して自分の手を汚さずに


非道な手口で気に入らないものを排除してきた男。



憎まれ・・


恨まれ・・



そんな自分自身がわかっていた韮崎が



無防備に


バスルームで殺されていたことに



韮崎をよく知る



四課の刑事「及川」も首をひねる。




その事件を麻生が担当することになる。




そして


その事件こそが


麻生と・・



麻生におとされて実刑を受けた、


元容疑者で大学院生だった「山内 練」が再会するきっかけになる。




麻生は練の事件をすっかり忘れていた。



練が起こしたとされた「婦女暴行未遂事件」は



目撃者もいて


後は自供を待つだけの状態だった。



しかし練はかたくなに「やってない」と繰り返していた。



そんな練に麻生は「とりあえず認めろ。そうすれば楽になる。」




そう言ったことさえも忘れ去っていた。



素直に認めたら



執行猶予もつきすぐに解放される。



↑そう思ってのことだった。



しかし!


練は裁判で「無実」を訴え


実刑2年の判決になってしまう。




麻生はそのことを知り・・


愕然とする。




そして


麻生は「自分の間違い」を認めざるを得ないことになる。





本当に練は事件を起こしていなかった!!




そして


現在の練は麻生の記憶にある青年とはかけ離れていた。





組には所属してないものの



韮崎に死のうとしていたところを拾われ



それからは韮崎の愛人だった練。




そうなるまでの過酷な道のりを



麻生は練自信から聞くことになる。





実刑を受け両親からは勘当されてしまう。



刑務所で同室の男から



女の代わりにされ



ほられてまくってしまう。



刑務所を出てやり直しかけたが上手くいかなかったこと・・



そして



売りをやって



死にたくなり




線路にねていた。




↑そこを韮崎に助けられたこと。




麻生は愕然とする。。




そして



自分の間違いのせいで



練をこんな地獄におとしてしまったことを



悔やむ。





それからの



麻生と練の関係は・・



やがて



意外な方向に流れていく。





深く・・深く・・



結ばれてしまう2人








韮崎が麻生への嫉妬から仕組んだ麻生への制裁





そして



韮崎を殺した犯人とは





そして



麻生と練の行く先は~・・・











結構内容は過激なものがあります^^;






「私立探偵 麻生龍太郎」から読み始めてしまった私。



これを読んで



やっと麻生と練の関係の謎が解けました





「所轄刑事 麻生龍太郎」






「聖なる黒夜」






「私立探偵 麻生龍太郎」




↑そう言う順番で読めばわかりやすかったのにね^^>





これから読む人は



ぜひこの順番でどーぞ
















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