柴田よしき「聖なる黒夜」読み終わりました☆
今回はかなりの長編で読むのに時間がかかってしまった
いやぁ~それにしても
ほんの厚み以上に内容の濃いものでした
私の知らない世界がいっぱいだったし
これは
シリーズもので
「所轄刑事 麻生龍太郎」
「私立探偵 麻生龍太郎」
その
「麻生龍太郎」が
所轄刑事から昇進して警部補になる。
新宿署捜査一課係長
「おぶけ」と呼ばれる立場に。
自分の足で捜査をしないと気が済まない麻生。
犯人が挙がって逮捕して自供が取れていても
疑問が残る限り
事件にこだわる。
そんな麻生を皆は
「石橋の龍」と呼ぶ。
麻生自身は
自分は「刑事に向いていない」そう思っていた。
組織の中で動くことが苦手
それでもノンキャリアで若くして昇進できたのは
事件が麻生を呼び
犯人を導き出す
その幸運に恵まれていたから。
↑そう自分では解釈していた。
刑事に向かないと
そう思っていた麻生だが
「決して間違わないこと」
それだけは肝に銘じ
「石橋の龍」らしく慎重に捜査して事件を解決してきた
そう
自負していた麻生。
だが・・
ある事件をきっかけに・・
麻生の
間違い
が明らかになっていく!!
ホテルのバスルームのバスタブの中で
首をメスで切り裂かれて息絶えていた
東日本連合会春日組の大幹部「韮崎誠一」
何人もの男女入り混じった愛人たちを囲い
その愛人たちに深く愛されていた男。
そして
決して自分の手を汚さずに
非道な手口で気に入らないものを排除してきた男。
憎まれ・・
恨まれ・・
そんな自分自身がわかっていた韮崎が
無防備に
バスルームで殺されていたことに
韮崎をよく知る
四課の刑事「及川」も首をひねる。
その事件を麻生が担当することになる。
そして
その事件こそが
麻生と・・
麻生におとされて実刑を受けた、
元容疑者で大学院生だった「山内 練」が再会するきっかけになる。
麻生は練の事件をすっかり忘れていた。
練が起こしたとされた「婦女暴行未遂事件」は
目撃者もいて
後は自供を待つだけの状態だった。
しかし練はかたくなに「やってない」と繰り返していた。
そんな練に麻生は「とりあえず認めろ。そうすれば楽になる。」
そう言ったことさえも忘れ去っていた。
素直に認めたら
執行猶予もつきすぐに解放される。
↑そう思ってのことだった。
しかし!
練は裁判で「無実」を訴え
実刑2年の判決になってしまう。
麻生はそのことを知り・・
愕然とする。
そして
麻生は
「自分の間違い」を認めざるを得ないことになる。
本当に練は事件を起こしていなかった!!
そして
現在の練は麻生の記憶にある青年とはかけ離れていた。
組には所属してないものの
韮崎に死のうとしていたところを拾われ
それからは韮崎の愛人だった練。
そうなるまでの過酷な道のりを
麻生は練自信から聞くことになる。
実刑を受け両親からは勘当されてしまう。
刑務所で同室の男から
女の代わりにされ
ほられてまくってしまう。
刑務所を出てやり直しかけたが上手くいかなかったこと・・
そして
売りをやって
死にたくなり
線路にねていた。
↑そこを韮崎に助けられたこと。
麻生は愕然とする。。
そして
自分の間違いのせいで
練をこんな地獄におとしてしまったことを
悔やむ。
それからの
麻生と練の関係は・・
やがて
意外な方向に流れていく。
深く・・深く・・
結ばれてしまう2人
韮崎が麻生への嫉妬から仕組んだ麻生への制裁
そして
韮崎を殺した犯人とは
そして
麻生と練の行く先は~・・・
結構内容は過激なものがあります^^;
「私立探偵 麻生龍太郎」から読み始めてしまった私。
これを読んで
やっと麻生と練の関係の謎が解けました
「所轄刑事 麻生龍太郎」
↓
「聖なる黒夜」
↓
「私立探偵 麻生龍太郎」
↑そう言う順番で読めばわかりやすかったのにね^^>
これから読む人は
ぜひこの順番でどーぞ