重松清「また次の春へ」読み終わりました☆
読みたいと思っていて
ふと図書館で見つけた時は「やった~♪」と言う思いで手に取りました。
内容は知らなかったのですが
あの3・11の震災で
被災した人
しなかった人
日本のみんながいろんな意味で傷を負った
そんな内容です。
テレビでは当時
何度も何度も・・
あの津波の場面が。。
それを見るのが辛くて
テレビを見なかった日々。。
被災した・・
家族を失った人たちの哀しみ。
アッという間に
考えることもできずに
今もじぶんがどうなったのかわからない人たち。。
それは当人でしかわからないこと。
これを読んで
改めて
そうおもいました。
なにもできない・・
何もしてあげることができない・・
被災しなかった人たちの気持ち。
それが
悔しく
いたたまれず・・
苦しむ。
そんなつもりはなかったのに・・
良かれと思ったのに・・
それが裏目に出て
また苦しんで。
遺体がみつからないのに
気持ちに区切りをつけるための
遺体のないお葬式。
どんな気持ちで家族はその時をすごしたのでしょう。
それも当人でなければ解らないこと。
想像はいくらでもできる。
けど
結局は想像でしかない。
正しいこと
「前に進むためにしたほうがいいこと」
頭では分かっていても、
気持ちはそう簡単に右から左に行けない。。
正しいことが
必ずしも
「大切なこと」だとは限らない
重松さんの作品によく出てくる言葉☆
「大切なこと」は
正しいとか正しくないとか
そう言うこととは関係ない。
そのとき
その人に必要な
「大切なこと」
それは
その人にとって
必要なこと☆
なのではないんだろうか。
自分がちゃんと納得して
前に進むこと。
そんなことも教えてもらったような気がします。
まだまだ復興の進まない被災地。
1日1日を大切に
自分のできることをしていく。
それしかないのかな。