読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「また次の春へ」~3・11の震災で被災した人・しなかった人の大切なこと☆~

2014-09-03 09:55:20 | 



重松清「また次の春へ」読み終わりました☆


読みたいと思っていて


ふと図書館で見つけた時は「やった~♪」と言う思いで手に取りました。



内容は知らなかったのですが



あの3・11の震災で



被災した人



しなかった人



日本のみんながいろんな意味で傷を負った




そんな内容です。




テレビでは当時



何度も何度も・・



あの津波の場面が。。




それを見るのが辛くて



テレビを見なかった日々。。





被災した・・



家族を失った人たちの哀しみ。




アッという間に



考えることもできずに



今もじぶんがどうなったのかわからない人たち。。





それは当人でしかわからないこと。





これを読んで



改めて



そうおもいました。






なにもできない・・



何もしてあげることができない・・




被災しなかった人たちの気持ち。





それが



悔しく



いたたまれず・・



苦しむ。





そんなつもりはなかったのに・・



良かれと思ったのに・・



それが裏目に出て



また苦しんで。





遺体がみつからないのに



気持ちに区切りをつけるための



遺体のないお葬式。




どんな気持ちで家族はその時をすごしたのでしょう。




それも当人でなければ解らないこと。





想像はいくらでもできる。



けど



結局は想像でしかない。





正しいこと




「前に進むためにしたほうがいいこと」




頭では分かっていても、



気持ちはそう簡単に右から左に行けない。。





正しいことが



必ずしも




「大切なこと」だとは限らない




重松さんの作品によく出てくる言葉☆





「大切なこと」は



正しいとか正しくないとか



そう言うこととは関係ない。




そのとき


その人に必要な




「大切なこと」




それは



その人にとって



必要なこと☆



なのではないんだろうか。






自分がちゃんと納得して



前に進むこと。





そんなことも教えてもらったような気がします。





まだまだ復興の進まない被災地。





1日1日を大切に




自分のできることをしていく。




それしかないのかな。














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江國香織「赤い長靴」~夫婦にはいろいろな関係がある☆日和子と逍三はいい関係♪~

2014-09-01 02:01:11 | 



江國香織の「赤い長靴」読み終わりました☆



前回は重松清「十字架」を読んで



ちょっと息継ぎしたいなぁ・・と思って




図書館でふと目にとまったこれを借りて読んでみました。




江國香織さんの作品は



初めて読んだかも?



多分。




この作品は



結婚十年の「日和子」と「逍三」夫婦の関係が描かれている。





お互い相手がいなくてもきっとそれなりにやっていける。



けど



互いがいないとき・・



その存在の大きさを感じる。




傍にいれば



うっとおしくも感じられる。



だけど



いないとき・・



「いてほしいな」



「あいたいな」



そう感じる。




そう思えるなら



夫婦は続けられるのかもしれないなぁ。



なんて思った。




逍三に日和子の言葉は通じない。




何を話しても



「うん」「あぁ」




日和子は逍三と暮らす前は



無口だった。



だけど逍三といると



おしゃべりになる。




そんな自分に気づいた日和子。




日和子は逍三に慣れない。





「膜」に覆われた



逍三の世界を・・



解れる?



解らなくても



楽しめる日和子。





逍三を見てると



つい


くすくす笑ってしまう日和子。




そんな自分自身に驚き


慣れることがない



それが愉快で幸福で


かなしくて


身軽なことに。





これを読んでて



ふと思った。




逍三は



日和子の




避難場所




なんじゃないかなぁって。




なんか



妙に解る気がした。





自分が居心地がわるくなったとき・・



この場から逃げ出したい!!




そう思ったときに



頭に浮かぶ顔





私もそれはきっと



ダンナの顔だと思うから





アツアツではないし・・



いつも一生懸命話したことも・・



その何分の1も聞いていてはくれない夫。




何度言っても



引き出しは開けっ放しだし・・・



新聞はあちこちに置くし・・



「あれどこだ?」



自分が置き忘れたものを私に聞くし。。




そんなそばにいればうっとうしく・・



でも



本気でそれが「嫌」なわけじゃなく、




その空間が心地よかったり





なんだか



夫婦って



その夫婦ごとに





空気




があるんだよね。




それは



他人からは解らない



入り込めないもの。





自分にとっても



相手にとっても




居心地のいい安全な場所





結婚するってことは



それを作ることなのかもしれないなぁ。




なんて思った。




これを読むと



鬱陶しい・・と思ってるダンナさんも・・




愛おしくなっちゃうかも

















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