近藤史恵「ホテル・ピーベリー」読み終わりました。
いやぁ~グイグイ引き込まれました!
帯の「一気読み必至」は正解
ハワイ島にある小さなホテル
この「ピーベリー」が舞台のお話
木崎淳平は心に傷を負っていた
小学校の教師だった淳平は
ある事件がきっかけで職を失う。。
旅が趣味の友人の杉下に勧められたホテル
それがピーベリーだった。
Wi-Fiもなく
携帯もつながらない
あるのは海と自然
そしてゆったり流れる時間
そこで淳平は傷ついた心を癒すはずだった。
しかし!
痩せたおばさんとしか思っていなかった
女主人に
ある出来事がきっかけで惹かれてしまう。。
ホテルのプールで起こる事故!
宿泊者が溺死
そして
もう一人の宿泊者が
バイクで事故死
それは偶然なのか?
それとも
誰かに殺された?
なぜ?
たった一度しか訪れる事ができないホテル
そこには何か秘密が?
「面白いものが見られる」と言っていた
バイク事故死した青柳の言葉。。
そして
プールの事故で死んだ蒲生は
名前も住所も詐称していた。。
なぜか惹かれてしまう女主人「和美」
淳平の心と
共鳴してしまったのは・・
和美の心の闇なのか
ピーベリーとは
莢の中に一つしかないコーヒー豆
それを淳平が買ってきたときに話す和美
「なんか可哀想よね。ほかのコーヒーはふたつでひとつなのに、
この子はひとりぼっち」
和美の夫のよそよそしさ・・
そして
和美の寂しげで内に秘めた謎
淳平は和美にグイグイ惹かれて
このホテルの謎にも迫っていく
ピーベーリーに泊まるそれぞれの宿泊者の事情
それらが
読者をくぎ付けにします
人は謎に惹かれる
淳平が和美に惹かれてしまったのは
ただの異国の空気に飲まれたアバンチュールとは違う
心に秘めた謎だったのでは
そんなことを思った。
ただのおばさんが
愛しい人になる
その瞬間
それを見届けてみませんか?
近藤さんの細かい心の動きの描写
そこに自分がいるような気持ちになる
ハワイ島の気候の特徴
その空気感も伝わってきて
自分も旅行してる気持ちになりました。
たった一度しか泊まれない!
そう言われたら行ってみたくなりますよね
ドでかい3枚重ねのパンケーキ
そこにジャブジャブかけるシロップ
そして
ピーベリー
味わってみたいです
希望を秘めた結末!!
あ~よかったなぁ