垣谷美雨「老後の資金がありません」読み終わりました。
いやぁ～いろいろ勉強になりました。
主人公の「篤子」と同世代なら
わかる～っ！
って絶対なると思う。
最近わたくしも・・
身につまされることの数々が。。
篤子が姑の老人ホームの費用を
毎月９万円も払っているというのが・・
なんとも解せなかった
身の丈に合った生活
それを姑がしているのならまだしも・・
子供や嫁に負担をかけさせての生活ってどうなの？
舅の葬儀に
なんだかんだで３００万以上？！
そんな見栄を張った葬儀要ります？
そう思ってしまう。
娘の結婚資金に５００万？！
老後の資金は減っていく一方。。
そんな不安を抱えていた篤子に
追い打ちをかける出来事が
老後の資金って一体いくらあれば安泰なの？
でも出費は読めないから
結局いくらあっても安心なんてできないんだろうなぁ。
お金ってあればそれはありがたい
でも
そのお金のことで家族の関係が悪くなったり・・
自分の心がギスギスしていく。。
そういうのって嫌だよね。
お金のために年金詐取の片棒を担がされる
そんなことも経験した篤子
質素な暮らしでも幸せそうなサツキを見て
篤子は思う。
自分がかけてきたお金って無駄だった？
って。
みんないろんなことにぶちあったって
その時精いっぱいの決断をして
事を何とか乗り越える。
だけど
後で考えると間違ってた？
そんな風に思ったりもする。
だけど
本当の答えなんてどこにもないよね。
結局は
自分で考えてやっていくしかない。
その時々を乗り越えるために必死で。
そのことが間違いだったなんて
誰が言えるんだろう？
これを読むと
人の生活って・・
事情って・・
外からはわからない。
優雅に暮らしていそうな人を羨んだりもする
だけど
そう見えているだけで・・
本当のところはわからない。
実は
その人は幸せじゃなかったりすることもある。
有り余るほどのお金があれば幸せなのか？
そうとも言い切れない気もする。
それは私にお金がないから？
でも
結局のところ
自分の生き方次第
考え方次第で
その人は幸せになれる気がする。
人生何とかなっていくもの
そんな風に前向きになれる作品でした
老後に不安を抱えている人には
ぜひ読んでもらいたいです。
この作品は映画化もされているんですよね。
私の好きな女優さんが出演されてるので
それも見てみたいなぁ
