読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

羽田圭介「ワタクシハ」~リクルートスーツの下に隠したスタッズベルトは太郎の「矜持」☆

2017-08-19 03:22:38 | 
羽田圭介「ワタクシハ」読み終わりました。



自分は体験したことが無かった「就活」というものが



これを読んで少し知る事ができました^^




高校→専門→店




企業に就職することが



こんなに大変なことだとは。。




主人公の「太郎」は




高校時代に


バンドオーディションに受かり



ヘビーメタルバンド「クレイジーメテオ」としてデビュー



CD30万枚セールス記録達成



紅白出場も果たした




そんな太郎だったが・・



バンドメンバーの逮捕



そして



バンドは空中分解状態




太郎は売れなくなったギタリストとして



事務所には所属しているものの・・



やりがいのある仕事に恵まれることは無くなっていた。




収入も少なく・・



大学生活を送りながら自活していくには



残高も心もとないものに。。




大学3年



周りの友人たちや彼女の恵も



就活に躍起になっていた。




太郎も遅まきながら



就活を始める。




リクルートスーツに身を包み・・



スタッズベルトをして



「そのベルトはないだろ~」


とみんない言われても


それだけはやめなかった。



それは



太郎の矜持



自分はギターを続けるために



就職する!!




しかし・・



過去の栄光をいくら謳ったところで・・



そんなことは通用しない世界だということを



ことごとく知る。




就職を舐めていた自分。



アナウンサーを目指し


アナウンス学校に通い


何が何でもアナウンサーになることを目指していた


恵をちょっと蔑んでみていた太郎



自分が「お祈りメール」(今後のご活躍をお祈りします。という不採用のメール)


を何通も受け取り。。



どこにも必要とされない自分に向き合い



恵の強い気持ちを尊敬するようになっていく。




自分が思っていた自分



人から思われてる自分



それにかなりギャップがあることを知る。




容姿に恵まれない「ブス山さん」



容姿端麗な「林英美」



みんな自分のことをよく分かっていて



分かったうえで先を見据えている。




勉強ができた友人が落ち・・



出来ない友人が受かる。




正直者が落とされ・・



嘘つきが受かる。




その理不尽さに



友人を責めるも。。



「噂」に踊らされ・・



自分の事も自分で決められない太郎たちを



高木は糾弾する!!



何も言えなくなる太郎




自分はなぜ



就職したいのか?



そして


自分がなりたい自分は何なのか?



それを考える。





沢山のお祈りメールで



太郎は不協和音を起こす!



しかし・・



その不協和音が



太郎のギターに



新たな音を生み出していく




苦しいことは無駄じゃない。



そう思わせてくれる結末がいい





自分の「矜持」



「核」はなんなのか



あたためて考えるいい機会になりました。



みんな自分が与えられた環境の中で


努力して


自分のなりたい自分になっていく。





羽田さんもそうだったのかな?


なんて考えました^^




あなたの本当に失いたくない大切なものはなんですか?

















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