柚木麻子「本屋さんのダイアナ」読み終わりました☆
これずっと読んでみたかったの♪
図書館で見つけた時は
やった~!と思わず小さく叫んだ!!笑
矢島 大穴
やじま・ダイアナ
と読むこの名前に
いつも泣かされてきた。
小3の転校先での自己紹介も
みんなに笑われるダイアナ。
「大穴」と名付けたのは
母曰く
ダイアナの父親らしい。
父親は賭け事が好きで
競馬の「大穴」からとった名前なのだとか。
その父親はいない。
消息不明。
16歳でダイアナを産んだ母の「ティアラ」(キャバクラの源氏名を呼ばせている)は
キャバクラで働きながら一人でダイアナを育てていた。
母の髪は金髪
そして
ダイアナの髪も
そんな外見に
そんな名前・・
そのおかげで
どこへ行っても馬鹿にされいじめられる。
この学校も同じなんだろう。
そうダイアナは諦めていた。
しかし!
神崎 彩子は違った。
みんなにかからかわれるダイアナを
かばってくれた。
初めての友達をダイアナは得ることが出来る
本好きのダイアナ
彩子も本が大好きだった。
派手さはなくとも
育ちの良さとまっすぐな彩子にダイアナは憧れる
そして
また
彩子も
ハシバミ色の瞳で美人で金髪のダイアナに憧れる
お互い親友と認め合った2人
しかし・・
お互い求めるが故のをすれ違い。。
それが
2人を遠ざけてしまう。
小学校卒業間近の2人は
口もきかないまま・・
それから10年交わることはなかった。
彩子はお嬢様学校へ進学。
ダイアナは公立へ。
それぞれの道を歩む2人
しかし
心のどこかにはいつもお互いがいた。
会うこともなく
話すこともなくなった2人が
「秘密の森のダイアナ」を胸に
いつもお互いを感じていた。
2人の愛読書の「秘密の森のダイアナ」には
秘密があった。
その著者は・・
ダイアナの父親だった
なぜか惹かれてしまうもの・・
そこにあった真実
別々の道を歩く2人は
道を踏み外しそうになる・・
だけど
呪いを解くことができるのは自分だけ
「秘密の森のダイアナ」が自分で呪いを解いたように。
人はごまかせても
自分の心は騙せない。
いくら言い訳しても
自分には通用しない。
お互いがいてくれることで
それに気づくことが出来る
見ている方向が同じなら
いつか巡り合うことができるんだなぁって思った。
この2人を見ていたら
一緒にいる時間の長さは
問題じゃないんだなって思う。
違う道を歩いていようと
いつも心にいる
心強いもの
それさえあれば
どんな呪いも解けるのだろう
自分と娘を守るための鎧が
「金髪」
ティアラが背追ってきた過酷な人生
人は見かけではわからない。
その人の人生はその人しか歩けないしわからないもの。
同じものを見ても
「子ども」のときの自分と
いろんな経験を積んだ「大人」の自分
その見方は違ってくる。
そんなことも教えてくれた。
う~ん
確かになぁ。。
と
妙に納得してしまうところも多かった。
本が大好きだった少女ダイアナの成長
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