読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む」~靖子の過去を知らず優希が嫉妬?靖子は有名人だった?!~

2024-08-19 03:36:16 | 
碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む」読み終わりました。

このシリーズも今回6作目

ずっと読み続けていると

登場人物たちがつい自分の知り合いのように感じて

グイグイ入っていってしまいます。

まぁ

そこがシリーズもののいいところだよね


今回は

下河辺靖子先生が

過去に本まで出していた有名人だったことを

館林優希は知る


そんな過去を全く知らなかった優希

一緒に働くシェフの香奈が

たまたま見つけた古本でそれは発覚した!


靖子先生の知らなかった過去

それが優希にはショックだった


自分には結構いろいろ話してくれていると思っていただけに。。


でも

文旦を通じて優希が先生の本心を知ることになる


文旦フェスを手伝っていた靖子が

手伝わなくなった理由。。

そして

菜の花食堂でも取り扱わなくなった理由。。


それはやはり

優希の知っている靖子らしい理由だった

なぜ

靖子がマスコミを避け

地道に店をやろうとしていたのか


その真相を知って優希は

優しい穏やかな気持ちになる



そして

今回も靖子先生の洞察力で

ミス・マープルのように事件を解決していく


料理教室に来ていた小瀧さんの飼い犬が

散歩中にその場所で動かなくなった理由とは


靖子先生の噂を聞き

自分の謎を解いてもらおうと現れた柳原まりな

母がまりなに譲ると生前言っていた

サンゴの指輪の行くへを探してほしいと


野川まつりで起こる

次々倒れる人たち、、

そして

そこでカレーの提供を手伝っていた奏太も。。

靖子先生と懇意にしている小学生の奏太

食中毒か?

それにしては、、

靖子先生がズバッと解決


菜の花食堂に現れる

髭面の怪しげな男。。

靖子先生はいないか?と聞いてくる。。

ランチも食べずに帰るその男

そして

その意外な正体とは



靖子先生の危機を優希が助ける場面が

いつも靖子先生の力になりたいと思っている優希

靖子に褒められて嬉しそうな優希を見ていると(読者はもう見てる気になってる!笑)

こちらも嬉しくなる

優希がしっかりと菜の花食堂の戦力になり

靖子を支えている

これからももっともっと

優希は支えになっていくんだろうなぁ


そして

気になるのは

優希と川島の関係


ゆっくりとお互いの信頼を深めて

一緒にいることが自然になりつつある2人

これからの関係はどうなっていくのか?


その行くへを見守るのも楽しみ


甘い人参のサラダ

作って食べてみたくなりました🥕


また次回作も楽しみにしています






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山口恵似子「食堂のおばちゃん16 幸せのカツサンド」~花火大会の日に披露される万里の成長☆みんなが幸せ気分になる♪~

2024-08-11 03:10:02 | 
山口恵似子「食堂のおばちゃん16 幸せのカツサンド」読み終わりました。

このシリーズももう16作品になったんだ~!

と感慨深いものあります。


シリーズ物は

登場人物たちの成長がみられることが

すごく魅力的~


成長が目覚ましいのは

なんといっても万里

はじめ食堂でアルバイトとして働いていた万里が

はじめ食堂の力になりたいと

いろいろなメニューを開拓し

それを実現


そして

調理師免許を取り

果ては

日本料理の「八雲」に魅せられて

修行させてもらうまでになった。


そして

今回

常連客の三原の高級高層マンションで

花火見物をさせてもらうために

はじめ食堂の面々とともに訪問する。


そこで披露される

万里の寿司


魚が食べられなかった万里が

魚を使った握りを

丁寧な包丁さばきとともに提供する


万里の成長ぶりに

二三や一子はもちろん

皆が驚き!絶賛する


万里は照れながらも嬉しそうだった


そんな楽しい花火大会の出来事


しかし!

あるトラブルが


そこも

二三と一子は動ぜず

気持ちよく切り抜けるんだけどね


紆余曲折あり続いてきたはじめ食堂

そんな困難をいくつも乗り越えてきた一子と二三

だから二人の絆は強く

そして

何事にも冷静に対処していく。


そんな二人を見ていると勇気をもらえる


そして


温かい気持ちになる


困っている人に手を差し伸べずにいられない。

そして

時にはその人のためだと厳しさも。

でも

結局それは優しさなんだよなぁ~。


万里が抜けたはじめ食堂だけど


一子と二三は自分たちにできる精一杯でおもてなしする。


そして

いずれみそ汁の店を出したいと思っている皐が

はじめ食堂で修業しながら

しっかりとはじめ食堂の戦力になっている。


これからも成長し続けるはじめ食堂を応援しつつ

こちらも勇気と温かさ

そして

おいしそうな料理のレシピもいたいただいて

楽しませてもらいたいと思っています


巻末にレシピがついているので再現可能


著者の山口さんが元食堂のおばちゃんだったこともあり

その料理はお墨付きだよ

簡単にできちゃうのも魅力です


次回はどんな万里の成長ぶりが見られるのか?

楽しみにしています







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鏑木連「見習医ワトソンの追求」~見習医の陽太郎が三品に命じられ死因の追求!それは犯罪を覚悟の使命だった?~

2024-08-03 03:28:18 | 

鏑木連「見習医ワトソンの追求」読み終わりました。

タイトルからして面白そうだったので読んでみました

読んでみて正解!

面白かった

鏑木さんの作品は他のも読んでいて

今回のこの作品には「疑薬」に登場した「三品」医師が再び☆

またまたいい味を出してくれています。


家入陽太郎は

父が経営するクリニックで

内科医として勤務していたが

ミスを犯し

精神的ダメージを受けて

自信喪失。。


そんな息子を父は

旧知の三品医師の元で医師としてのリハビリを勧めた。

三品医師の指導は

リハビリというには過酷で

修行?苦行?

のようだと陽太郎は思っていた。


そんな陽太郎に

ある時

重大な任務が与えられることに


何者か刺されて

救急で搬送されてきた

五十嵐夏帆は

有名なKAHO化粧品の広告塔であり

研究員であった。


その事件を追っていた

刑事「成山有佳子」は

事件の捜査で瀕死の夏帆に

犯人であるかどうかの確認を取りたいと

三品医師にかけあう。


その間に入ったのが陽太郎だった。


夏帆は手術を受けて

その手術は成功したはずだった。


しかし、、

なぜか状態は良くならない。。


髄膜炎?

感染症?

あらゆる可能性を考え検査するも

その答えは出てこない。。


刑事・有佳子の

夏帆の瞬きの反応で

目星をつけた犯人を指すも

答えはNOだった。。


その後

夏帆は死亡。。


その原因は

刺殺になるのか?


執刀医の志原の失敗?

それとも、、


三品が見据えていた

本当の死因


それを追求することになる陽太郎


下手をすれば犯罪になりかねない捜索


それも

有佳子の協力で切り抜ける?


医者と刑事が?!


この奇妙なバディが見つける

死因と犯人


でも


そこには三品の真贋が


一見

冷たそうで

陽太郎のことも

いじめているようにしか見えない三品


だけど

患者のことを一番に考え

その原因を追究する


それがわかるから

陽太郎も

怖さだけでなく

尊敬から動いてしまうんだろうとも思う


おどおどしている陽太郎に

頼りなさを感じながらも

有佳子は

信頼の置ける人だと感じて

違法捜査も見逃してしまう?


陽太郎も

刑事として真っすぐに事件と向き合う

そんな有佳子に惹かれていく



そんなバディが解決す今回の事件


難しい病名がいろいろ出てきて

その病気の原因の違いや症状の違い


鏑木さんすごいなぁ~。

と尊敬してしまいます。

医者は

こうやって

いろんな病気を患者さんとともに

戦って治していくんだなぁ。。


「人に一日でも一秒でも行きたい」

そう思わせる医者になるんだ。


と陽太郎に言う三品


その言葉を胸に

きっと

陽太郎はトラウマを克服して

いい医者になっていくんだろうなぁ


そう思いました。


陽太郎と有佳子のバディ


またシリーズ化して登場してくれないかなぁ

そう願わずにはいられない

今回の作品でした。


知らないことを知ることができて

すごーく得した気持ちにもなりました











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近藤史恵「たまごの旅人」~海外旅行添乗員の新人・遥がたまごの中から見る景色☆憧れの添乗員になれたけど。。~

2024-07-15 03:33:39 | 


近藤史恵「たまごの旅人」読み終わりました。


憧れの海外旅行添乗員になった遥

派遣社員でも給料は安くても

旅を仕事にできることに喜びを感じていた。


初めてのツアーはアイスランド

その飛行機の中で

遥は海外添乗員を目指すきっかけになった

憧れの人「宮城彰」

に偶然会う。


嬉しくて声をかけ

自分が彼女に憧れて海外添乗員になったことを

打ち明ける。


しかし!

彼女の反応は冷たいものだった?!

初めてのツアーで憧れの人に会えたのに

遥の気持ちは

初めての海外ツアーの緊張と落胆で

重くなってしまう


自分本位のお客

緊急事に対応に困る遥。。


そんな遥を救ってくれたのは

憧れの人「彰」だった。

そして

彼女が冷たい反応をしたことの

状況を知ることになる。


自分が経験した辛い事。。

旅行添乗員になったばかりの自分のこと

そして

15年続けてきた今の自分

それがあまりにも違い過ぎていること。。


でも

遥は自分とは違う


たまごんの中から見る景色

ぶつかって

転がって

ヒビだらけになりなりながら

世界を見るのも悪くない。


そんな話をしてくれた。


そこに住んでいる人

旅行者

その間には隔たりがあって

近くにいるけど違う世界にいる


なるほどな~。

と妙に納得してしまった。


憧れの職業につける人は

そう多くはないのだろう。


でも

憧れてその職業につけたとしても

外から見ていたのと

中に入ってみるのとでは全然違ったりする。


こんなはずじゃなかった~。。

って思うことがよくある。


だけど

好きなことだったら

辛いことも乗り越えられる。


そんなに簡単じゃなくても

転んで傷だらけになって

それでも

後から思い返したとき

がんばってこられた自分を褒められる気がする。


彰が好きな仕事をする中で

得たもの

失ったもの

いろいろあって、、

つい遥に辛く当ってしまったことも

わかる気がする。


遥はいろんな国を旅して

いろんな人と関わる

楽しい思いも辛い思いも繰り返す。

そして

成長していく


遥の見る景色が

文字から情景になり

行ったことのない世界の景色を私に見せてくれた


本って素敵だなぁ~

とあらためて思う。


この本が書かれたとき

日本に蔓延していたあの流行り病


その時の遥の状況を思うと苦しくなる。。


幼馴なじみで親友の千雪とも

距離を置くようになる。


それぞれの辛い時期を経て

今私たちはここにいる。


これを読んで幸せって思える。

そのことにあらためて感謝したくなりました。


実際に旅行した気分になれる


インドアな私にはお手軽で贅沢な旅行でした








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谷瑞恵「あかずの扉の鍵貸します」~どこにも見えない金木犀の香り風彦に惹かれていく朔実☆金木犀の行くへは?~

2024-06-30 02:55:10 | 

谷瑞恵「あかずの扉の鍵貸します」読み終わりました。

前から気になっていたこの作品

図書館で借りてやっと読めました


谷さんの優しさがいっぱいの作品でした


育ての親で遠縁の不二代の死が近づいていた。

そんな時

朔実は不二代から

「あかずの間がほしい」

と言われる。

そして

渡される一枚の名刺

「神堂風彦」(しんどう かざひこ)

この人に頼んで欲しいのだと。

一級建築士の肩書がある

この人が設計してくれるのか?


よくわからないまま

朔実は風彦を訪ねる。


北鎌倉にある風彦の家は

ホラー映画にでも出てきそうな

錆びついて傾いた門

塔のような六角形の部分が不規則に張り出し

いびつな巨大な節々か

フジツボが張り付いた岩をおもわせる。

木々に覆われたその不気味な館

そこから現れた風彦は

ひょうろりと細長く

クラシカルなシャツにスーツ

髪をきちんと分けた30代前半ぐらい


不二代と風彦はどんな関係なのか?


不二代の依頼を風彦は

快く引き受けてくれる。


まずはあかずの間に不二代が何を入れたいのか?

それを探すことから始まる。


そして

子供がいなかったはずの不二代に

息子がいるという?


そして

不二代のあかずの間に入れたかったものは

その

息子に関係するものだった


知らなかった不二代のことが

段々明らかになる。


そして

朔実はあかずの間のに惹かれていく自分に気付いていく


そして

風彦の住む館の住人になる


金木犀の香り


それにも惹かれる朔実


香りはするのに


木は見当たらない。。


館に住むあかずの間を借りる住人達


それぞれに事情があり


そして

そこでの暮らしが大切だった


朔実は

薄気味悪いと思っていたその館にどんどん惹かれ


そして

風彦の仕事の手伝いをするようになり

自分も建築の仕事がしたいと思うようになる。


そして

風彦にもどんどん惹かれていく


自分のことをどう思ってくれているのか?

よくわからない風彦に

自分から気持ちを伝える朔実


それに風彦はどう応える



「あかずの扉に入れるものは、誰にも知られたくない秘密であって

 だけど、いつか、誰かに伝えたいものでもあるんでしょうか」


風彦の言葉


謎が解けていく過程を

読者は楽しみながら

金木犀の香りを感じながら

読み進めていきました


人の目から見えているもの

それだけがすべてじゃない。


そんなことを考えさせられた作品でした。


何かを守る為に

あかずの扉はある。


それはやっぱり優しさかな

終わり方も優しかったなぁ~






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