癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ビックリ出会いの甲武信ヶ岳

2009年07月27日 | 登山・旅行
夜半から振り続いた雨が早朝には上がり、ガス中登山ではあったが、予定通り百名山の甲武信ヶ岳(こぶしがだけ)(2475m)に登ることができた。

この山名は、甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)に跨がっていることに因るらしい。もともとは拳山でそれに甲武信を当てはめたという説もあるとか。

雨が上がるまでは、ピンポイント予報でも一日中雨予報なので、停滞を決め込んでいた。しかし、自分なりの観天予報では、午前中は雨が降らないだろうという確信を抱く。慌ててご飯を炊き、おにぎりを作り、カップラーメンを食べる。

6:00、展望は鼻から諦めて道の駅みとみをスタート。徳ちゃん新道から戸渡尾根をピストンした。1500m付近からガスに入って、最後まで展望はなかった。雨もゴール1時間前まで持ってくれ、それもカッパを着るほどではなかった。

まさに幽玄の世界の歩きを楽しむ。カラマツ林~シャクナゲ林~針葉樹林と高度を上げて行くに連れての植生の変化が顕著である。

天候のせいか、百名山にもかかわらず誰にも会わないのも珍しい・・・そんなことを思いながら、ちょうど中間地点の近丸新道合流点まで下ると、沢登りスタイルの30代の男性が休んでいた。沢から上がって来たとのこと。

少し沢談義をして、「私北海道なんですが、北海道の沢は登ったことがありますか?」と聞いたら、びっくりした顔で「もしかして、坂口さんではないですか?」との答え・・・。びっくりしたのはこっちの方・・・どう見ても初対面である。

昨年まで札幌にいて、今は埼玉県に住んでいるTaさんという方であった。札幌にいたときは、HYMLメンバーで、今でも拙サイトをよく見ているとのこと。

先日も見て、南アルプスに来ていることは知っていたが、こっちの山に来ていることは知らなかったらしい。新車購入のことも知っていた。いろいろお喋りしながら一緒に下った。

展望もなく、印象の薄い山に思わぬうれしい出会いが最高の思い出となった。

登り、3時間50分。下り、3時間05分。13:10ゴール。

下山後、「いずれまた北海道に住むつもりです。」言う彼と別れ、途中の笛吹の湯で汗を流す。明日予定の和名倉岳(白石山)登山口へのルート上にある甲州市交流センター大菩薩の湯で夕食を摂り、駐車場で夜を明かすことに。

ここ数日は、日本列島を縦断するように前線が停滞し、全国的に雨模様が続いている。そんな中、雨にも当たらず1山をゲットできたことは貴重だ。今は雨も上がり、青空も覗いているが、明日は果たして?