癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

14日目〈小町温泉しこくや〉~別格11生木地蔵~別格10興隆寺~59国分寺~58仙遊寺~57栄福寺~56泰山寺~〈今治駅〉〈43.8km〉〈合計423.2km〉

2018年03月24日 | 登山・旅行

6:00スタート~17:00ゴール(11時間)〈61663歩〉

◎ついに、11時間6万歩オーバー
 今日は、宿の関係で、どうしても今治駅前まで歩かなければならなかった。ざっと距離計算をしても、43km前後にはなるし、山越えの仙遊寺もある。

 それでも17:00までにはゴールしたい。そこで、宿の前のコンビニで朝食を食べて、6:00にはスタートした。

◎朝の内の別格2ヶ所

     
 朝の川の堤防から石鎚山を見上げる。白さは昨日とほとんど変わっていないところを見ると、まだ残雪であることが判明。

     
 農道に写る足長お遍路さんでお遊び。

     
 7:00、別格11番霊場生木地蔵に到着。
 寺の名前でないのは、四国巡錫中の空海がこの地で青葉茂る生木の楠に一夜で地蔵菩薩を刻んだとの伝説による。
 この楠の大木は昭和29年(1954年)9月の洞爺丸台風によって根元から倒れたのですが、刻まれた地蔵菩薩は無事で、現在は御本尊としてお堂の中にまつられ、楠の倒木も本堂横にまつられている。

     
 この花、ハナニラだそうだが、白花と青花がある。あちこちに多く見られる。

     
 次に、高台にある別格11興隆寺を目指すが、入り口の見事なシダレザクラが3分咲きほどで、朝からカメラマンがたくさん来ていた。

     
 興隆寺は、山の中腹にあるので、入り口から本堂までの石段が辛かった。途中に昭和40年代まで生きていた樹齢1000年以上の縄文杉並の杉の巨木の切り株が残っていた。

     
 8:05、別格10番霊場興隆寺に到着。創建は600年代だが、現在の本堂は1300年代の建立とのこと。

     
 農道を歩いていたら、白いタンポポが咲いていた。北海道では松前のお寺でしか目にすることができないが、道端で見つけたが、この株だけだった。

 59番国分寺までの距離がやたらと長い。県道や国道を黙々と歩く。

     
 昼になったので、道の駅で昼食を摂る。「海峡旨辛カレーうどん」なのに、具は海のものではなく、豚肉だった。それなりに美味しかった。

◎午後から、疲れた足で、3kmちょっとずつ離れた4ヶ所を打つ

     
 12:50、興隆寺から予想より多くの5時間近くも要して、国分寺へ到着。
 国分寺は四国にはそれぞれの県に1つずつ存在する。ここは、愛媛(伊予)の国分寺である。

     
 次は、山頂直下の標高255mにある仙遊寺である。下から見上げながら近づいて行く。最後の登りが辛そう。

     
 途中から、歩き遍路専用の道に入る。この上の山門からさらに続く急で長い石段が辛かった。この山は逆打ちの登りが辛い。

     
 14:30、58番霊場仙遊寺に到着。この寺には温泉付きの宿坊がある。あと1時間ほど後に着くのなら泊まりたかった。下りて行ったら、ここに泊まるというご夫婦遍路に出会った。

     
 下って行くと、眼下に今治市街地が見えてくる。

     
 香川県と愛媛県は非常にため池が多い。ありとあらゆるところに存在する。とくに瀬戸内海は雨が少ないからのようだ。このため池は結構大きな犬塚池。

     
 15:25、57番霊場栄福寺に到着。ここには、4人の外国人グループのお遍路がいた。

     
 16:15、朝からすでに10時間をオーバーして、56番霊場泰山寺に到着。

 疲れもあり、ここから今治駅が本当に遠く感じた。

     
 17:00、今回最長の11時間のゴール。しかし、今晩の宿はここではない。昨夜あちこち電話したが、土曜日のためか今治駅前の宿は全然空いていなかった。

 駅のコンビニで弁当他を買い込み、17:23の電車で3駅先の大西駅前のビジネスホテルスガノヤへ移動。

    
 17:40、ホテルに到着。素泊まり4320円。今治駅前のホテルはほとんど7000円以上なので、ある意味安くて助かった。
 明日は、今治駅まで戻ることになるが、このホテルに荷物を預けて行くことも可能である。

 ホテルに着いたら、松山市の法起坊見習さんから、明日の予定の問い合わせの電話が入った。
 明日は、55南光坊~54延命寺を打って、ホテルに寄り、延命寺から34.4kmも離れた53円明寺のそばの民宿に予約を入れた。松山市の東側らしい。