〈7:20スタート~15:40ゴール〉(8時間20分)〈44758歩〉
◎雨の中を箸蔵寺へ
今日も朝から霧雨が降ったり止んだりで、午後からは本降りになった。
昨日の雲辺寺からの下りと今日歩いた舞台は、香川県ではなく徳島県である。しかし、讃岐路に組み込まれている。しかも、今日歩いたところは、かなり昔に「さわやかイレブン」で甲子園を沸かした池田高校のある池田町である。
昨夜はビールを飲んだせいか、9時間も爆睡した。温泉ならではの特権で朝風呂に入り、朝食をいただく。昨夜の夕食は、簡単で良いと言ったのに、ウナギなど本格的な料理が出て、ビール込みで、9,600円だった。
7:20、宿を出る。目の前の山の中腹に、昨日雲辺寺から下ってきたときに通った集落が見えていた。北海道にはない山村集落である。
箸蔵寺までは、吉野川を挟んで、国道と県道がある。往路は国道を通り、打ち戻らなくてはならない復路は県道をあるくことにした。
眼下の池田ダムの上のエメラルドグリーンが美しい。左下に吊り橋も見える。
1時間40分ほどで、標高540mの箸蔵山が見てえくる。別格15箸蔵寺はこの上にある。
この山にもロープウェイがあり、車遍路などの人はこれを利用するか歩くしか方法はない。
登っていくと、「箸蔵寺1.8km 雲辺寺19km」の標識がある。雲辺寺への距離は、昨日の今日自分が歩いたコースの距離である。
410mまで登っていくとロープウェイの下を通るが、そこには、高燈籠が設置され、その上には石段が続き、山門がある。
山門を潜ると、広い道と石段の道ととなる。
目の前に急な石段が見えてくる。ここを登ったら本堂かと思ったが護摩殿や社務所や納経所などだった。
本堂は、さらに急な石段の上だった。納経所で聞いたら、下からの石段は780段ほどあるらしい。
ここの本尊は、お寺なのに金比羅大権現で、金比羅さんの奥の院とも呼ばれていたかこともある。神仏習合のころの風習を色濃く残す寺である。
大師堂の横に、白いサクラがとピンクのサクラが咲き始めていた。
納経を終え、吉野川の
左岸の県道を戻る。
◎白地まで打戻り、14年前と同じ民宿岡田まで
池田ダムの下からの対岸の池田町市街地を見上げる。このどこかにかっての「さわやかイレブン」の池田高校があるはず。
吉野川左岸の県道には店や食べ物屋がない。昼食のために、池田ダムの堰堤の車道を通り、来たときに通った右岸の国道へ移動した。
ダムを越えて、国道へ出たら、川の駅があり、そこのレストランへ入った。
いちばん安かったのが、スペシャルランチ(1230円)
。ちょっと贅沢だったが、それを注文。特に、カットステーキが柔らかくて美味しかった。
白地を越えて、さらに、昨日雲辺寺から下りて来た道路の入り口を越えて、ひたすら民宿岡田を目指して国道を歩いた。
15:40、14年前にお世話になった民宿岡田に到着。
その時に奥さんを自分と同じ3年前に亡くして元気がなかったおじいちゃんが元気でうれしかった。
まもなく90歳になるというのにスマホを使いこなして、早速このブログを見ていた。今は、息子さんの奥さんが手伝っているという。
洗濯機も乾燥機もあるので、着いてすぐに洗濯をした。
前もそうだったが、おじいちゃんか、4人のお客さんの食事の場に付き合ってくれて、色々なお話をしてくれた。
お陰で、これまででもっとも他のお遍路さんとも交流かできて、楽しかった。
今日モウイチドビールを飲んだが、今日は、美味しかった。
◎靴に穴が開いていた
昨日の雨から、新しく買った靴のレインカバーを使用してみた。何故か、右足だけ濡れるので、変だと思ったら、靴に穴が開いていた。テーピングテープの下にビニールを挟んで貼ってみた。果たして?
いよいよ、明日は、讃岐路から、法起坊見習さんが待つ伊予路に入る。