癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

11日目〈民宿岡田〉~別格14椿堂~別格13仙龍寺~65三角寺~〈ビジネスホテルマイルド〉〈33.8km〉〈合計304.4km〉

2018年03月21日 | 登山・旅行

6:35スタート~15:55ゴール(9時間20分)〈49625
歩〉

◎3日連続雨遍路
 
 今日も朝から雨だった。非常に寒い1日だった。インナーダウンは、最後まで脱ぐことはなかった。
 幸い霧雨程度で、日中は止んで、青空も顔を出したりも
したが、ホテルに入る頃には本降りになった。

     
 6:35、一人一人を見送る民宿岡田のおじいちゃんに見送られてスタート。(残念ながらピンぼけ)
 宿泊費は、14年前と全くおなじ6500円で、昼食おにぎりの接待付きだった。ほかの宿も14年前とそれほど変わっていない感じだ。

     
 国道を黙々と歩く。やがて、徳島県と愛媛県の境界となる、全長855mの境目トンネルに入る。このトンネルのほかに遍路道は2本あるらしいが、距離も長いので、前回もこのトンネルを潜っている。
 ここから、いよいよ伊予路となる。

     
 道端にはこんなきれいなツバキも咲いている。

     
 8:10、別格14霊場椿堂常福寺に到着。境内な5本ほどのツバキが咲いていた。

     
 このお寺は、歩き遍路の方には納経料(300円)をお接待しているとのことだった。おまけに、煎餅まで付けてくれた。うれしい気遣いに、丁寧に感謝の言葉を述べて次の仙龍寺を目指す。

     
 山の方へ登っていく車道には、仙龍寺の標識もある。棚田や段々畑などの広がる山村集落の中を登っていく。

     
 高いところから、通過してきた谷間の集落を見下ろす。

     
 やがて、標高400mまで登っていき、全長1260mの堀切トンネルの中へ。

     
 トンネルを抜けると、標高230mの仙龍寺へと下って行く。

     
 11:25、凄い崖の上に建っているコンクリートの舞台造り風の仙龍寺に到着。よくこのようた所に建てたものだと感心してしまう。
 ここは、逆打ちだから分からなかったが、このあと打った65番霊場三角寺の奥の院だった。
 本堂も室内にあり、靴を脱いで中に入っていく。

◎山越えルートはパスし、車道ルートで三角寺へ
 
 実は、このあとの三角寺へのルートだが、疲れの出る午後からの、一気に230mから780mまで登る山越えは億劫だった。
 お寺では、そのルートは勧めていないとのこと。ましてや、3日連続の雨である。危険だからと時間のあまり変わらないという車道コースを教えてくれた。昔からの遍路道でもあるという。
 こちらの最高地点は堀切峠の410mである。絶対楽そうだ。その道を地図で確認して、納経を終えて外へ出た。

     
 境内の石段に腰かけて、民宿岡田のお接待のおにぎりの昼食をいただく。

 お寺から国道319号へ下りて、1kmほど戻る。分岐で国道の方を進む。

     
 どう見ても国道の様子ではない。林道に毛の生えた車の擦れ違いもままにならない1車線である。国道部分は1時間近く歩いたが、擦れちがった車は軽四トラック1台だけだった。

     
 堀切峠の手前に「へんろ道」の古い標石が立ち、その後ろには茶屋跡のような地形が残っていた。確かに、三角寺と奥の院の仙龍寺を結ぶ、古い遍路道だったようだ。

     
 峠を下っていくと、「三角寺へ」の近道もあった。

     
 14:00、三角寺に到着。もっと時間が掛かると思い、急いで歩きたせいか、2時間ちょっとだった。山を越えるより絶対楽だと思った。
 段差の大きな石段を登り始めたが、疲れていて一気には登れなかった。
 
 三角寺は、標高350m以上のところにあり、ホテルを予約した四国中央市三島までの下りが長かった。

     
 下りていく道路から、眼下の四国中央市(旧三島市)市街地が見える。

     
 15:55、ビジネスホテルマイルドに到着。
 このホテル、2食付で5832円といううれしい価格である。おまけに、歩き遍路さんにはお昼のおにぎりのお接待もしているという。

     
 日常的な家庭の食事といった感じの夕食に好感を抱く。毎日この程度の料理で十分なのだが…。