癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院5日目(静養日)

2011年04月03日 | 大腸癌日記
      
              <差し込む朝日が眩しい病棟廊下>

 今日も、何もなく、静かに手術日に備えた一日だった。朝・昼・夕・夜4回のラッパ吹きとイソジンでのうがい・・・・。普通であれば、外泊も可能なのだが、手術前に風邪でも引かれれば困るということらしい。

 午前中は本を読んで過ごした。これで、入院してから3冊目・・・吉村昭の『孤独な噴水』、松本清張の『映画化作品集③』、山崎豊子の『仮装集団』・・・いずれもしっかりした取材に基づく重みのある好きな作者ばかり。

 午後からはTVで高校野球の決勝戦とその後の日ハム対楽天戦を観る。7階までの階段昇降も朝食前の5往復と夕食前の5往復・・・もっとできるのだが、疲れを残してもまずいので、これくらいにしている。 

 看護師から、毎日「おなかの調子は大丈夫ですか?」と聞かれるが、前回も同じで、全く自覚症状もなく、体調も悪いわけでないので、病人という自覚は全くない。前回と今回の癌が見つかった状況を話すと、異口同音に「運が良いですね~」と言ってくれる。確かに、癌に罹らない方がもっと運が良いのだろうが、2回もこのような段階で見つかったことは、本当に強運に恵まれていると思わざるを得ない。なんとか、その強運をより確かなものするためにも、手術も無事終わって、前回同様、順調に回復できることを確信して、手術に向かうことにしよう・・・

入院4日目(静養日)

2011年04月02日 | 大腸癌日記
        
            <今朝の病棟から・・・朝日を浴びて輝く五稜郭タワーと付近のビル>
 
 今日は、朝のうちに外科の看護師が来て、手術前の準備や心構え、術後の留意点や早い回復のための心がけ等の説明を受けた。外科病棟への転棟は前日の5日だそうだ。それまでは、ラッパ吹きとうがいに努め、手術に備えた体調を整える日々・・・。

 多分そうだろうと思っていたが・・・I医師は3月一杯で仙台の病院へ移ることになっていたのだが、震災の関係で、ひと月延びたのだそうだ。そのお陰で、また私の手術を担当してもらえることになった・・・医療スタッフも寿命の一部と考えている私にとって、今回の震災が、思わぬ形で、自分と繋がったことになる。被災者のことを考えると複雑な気持ちだが、ここは自己中心で素直に喜ぶことにしよう・・・。何が幸いするか分からないものだ。


 一昨日のブログに毛ガニのことを書いたら、妻の話だが・・・、昨日、ラジオのその番組に、リスナーの女性から「いつも見ている山のブログに、この番組でプレゼントされた毛ガニのことが書かれていました。まだ会ったことはありませんが、親近感が湧きました。」という投稿があって、そのことが話題となっていたそうだ・・・。その投稿されたお方へ・・・「いつもの拙サイトへのご訪問、ありがとうございます。もしこれをお読みなったらコメント入れてください。」

 この病院は、まだ函館市内でここだけのようだが、ベッドごとにインターネットのジャックが設置されているので、このブログの更新はもちろん、メールのやり取りもできるので非常に助かる。役職上の仕事もメールに文書を添付してやり取りしながら、こなすことができている。

 4/9の「平成23年度函館スキー指導員会 納会・祝賀会」には出席できないので、会長代理を副会長の一人にお願いし、その挨拶文の原稿を書いて、メール添付で送った。また、担当から当日の出席者名簿がエクセルで送られてきて、その席順の決定も頼まれてその原案も作成した。退職団体の仕事も文書ファイルを添付してもらって、ひとつこなすことができた・・・いい時代になったものだ。

         
 妻は、毎日夕方に自分の夕食の弁当持参でやってくる。一緒に夕食を食べて、20:00ごろに帰る。おかずは多めに作ってくるので、当然そちらへも箸が伸びる。今日は栗ご飯を作ってきてくれた。病院のご飯は手をつけずに、そちらをよばれた。カロリーオーバーが気になるが、手術後はかなり痩せるはずなので、まあ良しとしよう・・・。 

入院3日目(手術日決定)

2011年04月01日 | 大腸癌日記
 いよいよ手術日が決定した。5日後の4/6(水)9:30、担当は予定通り前回と同じI医師。外科北4病棟への転科・転棟は4日か5日になるだろうとのこと。前回はここまでで入院10日目だった。今回は、入院前に済ませてあった検査もあったが、わずか3日目。かなり効率の良い日程である。

 I医師が4月一杯でこの病院を去ることになっているので(本来は3月一杯の予定だったが)、退院までは責任を持って担当できる日程を組んでくれたのであろう。なんとか、術後順調に経過して、安心して退院したいものである。
 
 手術に備えて、スーフルという呼吸機能回復訓練器を渡された(画像)。前回もやはり手術日が決まった日だった。看護師さんに、「前も経験があるので、使い方はわかります」と言ったら、「まだ持っていますか?」と聞かれた。「まさか、また同じようなことを経験するとは思っても見なかったので捨てましたよ」と言ったら、「そうですよね。まさかね~」と笑われた。

 この訓練は、手術後に必要な肺気量を増やし、肺合併症の予防や気道の分泌物の排泄を容易にするためのものらしい。鼻を挟み、マウスピースを歯と唇でくわえ、腹式呼吸で、管楽器を吹く要領で一定の音を出しながら長く呼気を出すようにする。この呼吸トレーニングを10回ワンセットで、朝・昼・晩・寝る前の4回しなくてはならない。さらに、風邪の予防のために、4/3から、朝・昼・晩・寝る前の4回、うがいをするために、イソジンを渡された。このほか、手術前までに大判のバスタオル2枚、T字帯2枚、腹帯2枚を用意しておくようにと伝えられた。

 入院3日目だが、一昨夜は、寝る前に飲んだ下剤が効いて全然眠れなかった。昨夜は23:00から5:00までだがぐっすり眠れた。ほかのベッドの人は、昼寝も含め感心するほど良く寝る・・・羨ましい。

 今日はなんの検査もなく、手術日の決定と今後の日程を聞くだけで、本を読んだり、TVを見たり、インターネットをしたりと、のんびりと過ごした・・・。朝食前に整骨院から教えられた首の筋肉強化体操をして、1階から7階までの階段昇降を5往復。さらに、午後からも5往復。昨日までの2日間も3往復ほどしたが、脹脛が筋肉痛になっている。

 前回の詳しい闘病記のブログは、多くの読者から大変参考になったという言葉をいただいていたが、まさか、自分が参考にするとは思いもしなかった。改めて、患者コミュニティサイト「ライフパレット」が、私のブログから3年前の癌発見から1年間の闘病日記だけを抜き出して、一冊の本のように編集してくれた下記の『癌春日記』を初めから、じっくり読み返してみた。
http://lifepalette.jp/palette_book/show/466/119

 前回は、すべてが新鮮で、日々の変化を楽しんでいるような記述であることに、我ながら感心してしまう。しかし、今回は、ほぼ同じことの繰り返しで、新鮮味もなく、特に、読んだことによって、術後数日の苦痛が蘇ってくる。まさか、また経験するとは思ってなかったので、ちょっと気が重い。ただし、今回は開腹手術になるので、その経過がどうなるか興味はある。しかし、回復が副腔鏡手術より遅く、後遺症として、癒着性の腸閉塞を引き起ことが多いというのが気になるところだ。 

入院2日目(大腸カメラ&毛ガニ)

2011年03月31日 | 大腸癌日記
      
     <妻がラジオのリスナープレゼントで当てて、送られてきた厚岸産浜茹で特大毛ガニ>

 今日は大腸カメラと諸検査結果の説明・・・・朝から、今月3回目となる2㍑の腸管洗浄剤(下剤)を飲み、トイレへせっせと通って11回もの尻からの水鉄砲噴射・・・今月は1日の大腸カメラに始まり、今日31日の大腸カメラに終わった。ご丁寧に中日の15日も内視鏡によるポリープ手術だった・・。

 13:00から検査開始。手術に必要な映像・画像撮影やレントゲンとの組み合わせでの撮影、組織採取などを行ったようだ。ついでに、かわいいポリープを一つ見つけたので、焼き切っておいたとのこと。これまでの3回で一番長い時間を要した。すっかり慣れたせいか、それほど苦痛を感じなくなったが、終わったあとのガスが残るのが辛い。

 14:00から妻同席で、これまでの諸検査の結果の説明を受けた。
○手術前の事前検査はこれで終わり。
○今回の癌は横行結腸にできた8mm×10mmの大きさ。
○組織検査の結果、腸の粘膜にまだ残っている可能性と、リンパ節転移の可能性もある。
○しかし、開けてみたら、内視鏡手術の痕跡だけという可能性もある。しかし、そのままにしておいて、肝臓や肺に転移すると怖いので、外科手術をしたほうが良い。
○心臓や肺機能には問題はなかったので、手術の支障はない。
○今日の外科との打ち合わせで、これまでの検査結果を報告し、I先生にも頼んでおく。
○手術日は明日判る。今後は外科の方の日程で、外科への転科・転棟の日が決まるが、一時帰宅の可能性もある。

 3年前は、もっと集中的に検査をしてくれればいいのにと思ったが、それに比べると、今回は猛スピードの感じだった。こちらの希望に添って努力してくれたKo医師に感謝。あとは、I医師にすべてを託し、順調に回復し、リンパ節への転移もないことを祈るのみ 

         
                 <妻が剥いて持参してくれた1パイ分のカニの身>

 昨日は大腸検査前日食のサンケンクリンだけ、今日は朝から2㍑の下剤のみ・・・夕食からようやく常食になった。タイミング良く妻がラジオのリスナープレゼントで当てた毛がにが送られてきたらしい。大きさが20cm、重さが600gほどの結構大きなカニだったらしい。

 しかも、冷凍でなく冷蔵だったので、早く食べなくてはいけない。しかし、病室でそのままかぶりつくわけにもいかない。妻が出直してきれいに剥いてタッパーに入れて、夕食に間に合うように持ってきてくれた。2ハイ剥くのに1時間かかったそうだ。しかし、あまりにも多いので1パイ分の剥き身は冷凍にしたとのこと。妻も弁当を作って持参し、二人で一緒にご馳走になった・・・やはり冷凍でないカニは旨い・・・幸せ!

入院初日(諸検査)

2011年03月30日 | 大腸癌日記
             《満開で送り出してくれた我が家のフクジュソウ》

 10:00に入院手続きをして内科病棟へ。手術をしてくれるI医師の関係で、手術日を早く設定するためにKo医師も術前検査計画の調整に努めてくれたようだ。明日に外科との打ち合わせがあるので、それまでに必要な諸検査を済ませてしまうそうだ。

 今日は早速、血液検査、尿検査、24時間の畜尿、心電図、心臓エコー、肺機能検査、胸と腹のレントゲンと目白押し。明日は大腸カメラなので、今日の食事は、今月3回目のサンケンクリン食。CT検査は25日に済んでいるし、胃カメラも昨日済んでいる。3年前は、他の検査もあったが、外科との打ち合わせまでに入院後8日以上は掛かった。

 廊下でI医師に会ったら、「来週の手術になるでしょう」とのこと。その後に回診に来たKo医師も、同じことを話していた。明後日にも手術日が決まるらしい・・・超スピードだ。あとは、事前精査で異常が見つかって日程が延びることがないことを祈るのみ。

 今朝、北アルプスの鍬崎山と鉢盛山に一緒に登った息子と同じ歳のSa君からメールが届いた。昨春転勤になったところが福島第一原発の近くで、5㎞地点にある自宅は無事だったが、家族みんなで避難所暮らしをしているとのこと。今の職場では仕事もできないので、とりあえず4月から新潟県Na市に転勤になったそうだ。しかし、自宅に家財道具を取りに戻ることもできないので、困っているとのこと。

 彼等のように、先の見えない避難所生活をしている人々や原発事故現場の作業員の苦労に比べれば、復興?への計画が順調に進められている私の癌の心配など鼻くそみたいなものだ・・・ということで、取りあえず僅かばかりの1回目の義援金を妻に頼んで振り込んでもらった。無事退院できたらまた協力するつもりだ。


明日、入院

2011年03月29日 | 大腸癌日記
     
     
       
 今日は胃カメラ検査と入院日の調整・・・内視鏡検査をすると、また良からぬものが見つかるのではないかと不安に怯えていた胃カメラの結果は異常なしでセーフ。入院は、手術を担当してくれるI医師が4月一杯でいなくなるので、退院まで責任を持ってもらえるような日程をお願いしたら、急遽、明日の入院となった。

 胃カメラは、楽だと聞いていた鼻からの検査(経鼻内視鏡)をお願いしておいた。初体験だったが、口からの検査(経口内視鏡)に比べて数段に楽だった。麻酔も鼻からスプレーで霧状のものを吹き込むだけで、喉にも効いてくる。カメラも管も直径5㎜。経口の半分くらいの細さだ。喉を通過するときにちょっとエッと来たが、それでも経口のときの比ではない。あとは、吐き気もなく、はばけることも、ヨダレを垂らすこともなく・・・苦痛の度合いは経口の10に対して経鼻は3ぐらいの感じかな?

 多分、入院は4月に入ってからだろうと思っていたので、帰宅後が慌ただしい・・・まずは、『雪山ガイド』の原稿を整理した上に、写真等と一緒にCD-Rにコピーして、編集長に郵送。その他、役職上の仕事の調整、諸々の手続きの準備、入院の準備等々、整骨院と歯医者にも治療に行き、ひと月ほどの休みを告げてきた。図書館に行って本も借りてきた。明日にでも、ギョウジャニンニク採りに行くつもりだったが、それは叶わなくなった・・・今年は喰わず終いになりそう?

 夕食は、2度目の癌祝い、明日の入院祝い、昨日の誕生祝い・・・全てを兼ねて、函太郎五稜郭店でささやかなミニコース(画像)で、祝杯を上げてきた。

開腹手術になりそう・・・

2011年03月25日 | 大腸癌日記
             <ウォーキングの途中で見つけたスイセンの蕾>  

 本日、予てより予定の入っていた術後3年目検診のCT検査を受け、外科外来でI医師の診断を受けてきた。

 「残念ながら5年間での無罪放免はなりませんでした。おまけに先生が今月一杯でいなくなるとお聞きし、ダブルショックです。」と挨拶したら、ニコニコしながら、「4月一杯いることになりましたので、責任を持って手術します。」・・・ラッキー!ツキがまだ少し残っていたようだ・・・。

 ・・・と喜んだら、「ただし、今回は開腹手術になるかも知れません。場所が前回切ったところの近くなので、癒着の心配もあるし、カメラで見ながらの腹腔鏡手術ではちょっと難しいかもしれません。」とのこと・・・ガ~ン!

 腹腔鏡手術に比べて、傷が大きくなるのは構わないが、痛みが大きく、術後の回復も長くなりそう・・・ただでさえ、前回は体質のせいか、傷が塞がるのにかなりの日数を要しただけに、ちょっと気が重い。

 今回の癌は、小さいけど腸の粘膜下層にまで及んでいて、リンパ節への転移の可能性もあるらしい。手術後のリンパ節郭清の結果次第だが、前回も同じことを言われて、オールセーフだったので、今回もそう願いたいものだ。

 昨年8月のPET-CTでは、小さくてまだ判らなかったようだ。今日のCT検査の結果では、外部への転移は見られないとのこと。I医師も話していたが、この段階で見つかったことから考えても、今回、内視鏡検査を受けたことは本当に良かったと思う。この内視鏡検査はI医師の検診計画だっただけに、感謝・感謝である。

 とりあえず、前回と同じく、内科で入院して諸検査を受けて、手術の日程が決まったら、外科に転科になるとのこと。入院日は、29日に内科外来でKo医師から指示されるとのこと。

またまた・・・大腸癌第2弾!

2011年03月23日 | 大腸癌日記
 本日、先日内視鏡手術で取った大腸ポリープの組織検査の結果を聞きに行ってきた。

 Ko医師が「怪しい面構えをしている」と言って気にしていた横行結腸の方の7mmほどのポリープは、なんと癌だった・・・しかも、大きく取ったつもりだが、思ったより深くて、腸の粘膜の中に残っていて取り切れていないとのこと。さらに、リンパ節郭清(リンパ節への転移の検査)も必要なので、また入院して外科手術をしなくてはならないとのこと・・・。 

 今回は、まさかと思っていただけに、前のときより癌は小さいが、ショックは大きい。今回も早期発見の部類に入るのだろうから、それほど心配はしていないが、術後、麻酔が切れてから5日目辺りまでの痛さと辛さが蘇ってくる・・・それをまた経験しなくてはならないと思うと、ちょっとブルーな気持ち!

 術後5年後の無罪放免(完治宣言)を勝ちとるための癌春生活だったのに、3年間で執行猶予が切れて有罪判決の執行を受けることになっちゃちゃった・・・これで癌前科2犯!・・・ジタバタしてもしかたない。悪あがきはせず、おとなしく刑に服そう。これも与えられた人生・・・でも、今回も絶対負けません!

 まだ、入院日程は決まってはいないが、多分4月に入ってからだろう。明後日は、以前からの予定通り、3年検診の一環のCTスキャン検査で、それをもとに、前回の手術以来お世話になっている外科のI医師の診断を受けることになっている。今日の結果はそちらへも伝えておくとのことだ。さらに、29日には、Ko医師の胃カメラ検査を受け、そのときに入院日程等を知らせるとのこと。

 ただ、一つ気懸かりなのが、これまで3年間お世話になった外科のI医師は、今月で五稜郭病院を去ることが決まっていることだ。ぜひ、再びI医師に手術していただきたかったが、それは叶わないことになる。当然、別の医師の担当になるのだが・・・。

 入院までに、いろいろ終えておかなくてははならない役職上の仕事や依頼しなくてはならないことがたくさんある。中でも一番気懸かりなのは、増補改訂版発行予定の『雪山ガイド』(北海道新聞社)の新掲載分担の「カスベ岳~メップ岳」「砂蘭部岳」の原稿書きが残っている。これは入院先でもできるが、「砂蘭部岳」は、写真が不足で取材のために再訪するつもりだったのだが、今月中に好天に合わせた日程が取れるだろうか?

 いずれにしても、首の方もだいぶ快復したので、本格始動するつもりだった春山スキー登山もパーになった・・・新緑のころの山への復帰を励みに、また癌春(がんばる)ことにしよう・・・・。

退院1日延期

2011年03月16日 | 大腸癌日記
朝、大便をしたときに出血が認められたので、残念ながら退院延期となってしまった。

原因を探るための内視鏡検査をすることになる。絶食になり、再び点滴に繋がれてしまった。1時ごろに浣腸をかけられ、3時過ぎに、内視鏡室へ。

結果、出血は認められず。昨日の手術跡もきれいとのこと。多分、昨日の手術時から溜まっていたものが出たのだろうとのことだった・・・ひと安心!

「今日帰っても良いですけど、どうします?」と言われたけど、明日まで置いてもらうことにした。明日の午前中に診察をした上で退院とのこと。「1週間後の23日に外来診察を入れておきますので、それまで、おとなしくしているように。アルコール類と辛いものは控えるように」とのことだった。

以下・・・・

妻、管理人に無断で勝手に追加!


昨日、術後に売店に行きお菓子を買って食べたみたいで、昨日病院に行ったら「持って帰ってくれ」と、空になったお菓子の袋を渡された。
ベッドの横にゴミ箱があるのに・・・
証拠隠滅かしら?

出血の原因は間食だったりして・・・・

でもsakagは元気ですよ!!




大腸ポリープ切除

2011年03月15日 | 大腸癌日記
《入院先から携帯で発信》
今日は、3/1の大腸内視鏡検査で直腸に見つかった5㎜大のポリープの切除(手術名はポリペクトミー)のため1泊2日の入院だった。

しかし、手術の段になり、奥の方までカメラを入れて、探すのにいやに時間が掛かる。先生に聞いたら、「前の検査のときに気になっていた横行結腸にあったもう1個も取ってしまおうと思います」とのことで合わせて2個取った。

大腸のポリープはほとんどが腺腫と呼ばれる腫瘍。癌とは区別されるが、年単位でゆっくり大きくなり、ポリープの一部に癌が発生することがある。特に自分のように癌経験者は体質的にその可能性が高いらしい。今回は、むしろ横行結腸にあったものの方が、面構えが怪しいらしいので大きく切り取ったとのこと。

内視鏡を用い、スネアとよばれるワイヤーでポリープの根元をしばり電気で焼き切る簡単な手術だが(画像)、痛いわけでもなく、終始モニター画面で見ることができるのが凄い。

丸い輪になったスネアをポリープに掛けるところ、切り取った傷をクリップで留めるところ、切り取ったポリープを掴み取るところなどは、苦しさも忘れて、その器械とテクニックの素晴らしさしに感心しながらじっくり観察してしまった。助手を務める看護士さんたちの和気藹々さも緊張をほぐしてくれる。

切除したポリープは組織検査に出すらしいが、直腸の方のが、小さくてどこかへ見えなくなってしまったらしい。腸の中や尻穴の周りや手術台の上を先生と看護士さんたちが探すのが面白かった。結局は見つからなかったようだ。そちらは面構えがきれいだったので心配なさそうた。

時系列だが…、9時に五稜郭病院へ。入院手続きを終えて、病室で着替える。ベッドで早速2㍑の腸管洗浄剤(下剤)を飲みながらの8回ほどのトイレ通い。2時前に点滴が繋がられ、3時前に車椅子に乗せられ手術を受けるレントゲン室へ。手術は30分くらいか?

術後はまた病室へ戻るが、腹に残っているガス抜きに忙しい。夕食前に点滴が外される。夕食は常食。一昨日の夕食以来のまともな食事でおいしかったが、まだガスで腹が苦しい。

さて、今朝病院へ向かう前に、昨夜から副会長らと相談して、3/21に予定している「第41回指導員スキー・スノーボード大会」を中止にした。もちろん大地震のあまりにも大きさな被害への配慮だ。益々深刻な状態になっている福島原発は、一体どうなるのだろう?

結腸にポリープが・・・

2011年03月01日 | 大腸癌日記

 前日に飲んだ下剤が効いて、夜中に4回ほどトイレへ行き、寝不足の朝を迎える。9:00に五稜郭病院の内視鏡室へ。他に同じ検査を受ける7名の方々と一緒に説明を受ける。目の前には、2㍑の経口腸管洗浄剤液のボトルと360ccの紙コップ・・・。(写真)

 この液体を1時間30分ほど掛けてゆっくり飲む。味はスポーツドリンクに似た味だが、キャンディを嘗めながら味をごまかす。1時間過ぎに第1便・・・まさに勢いの良い尻鉄砲・・・濃い黄色の水下痢・・・その後、10分~15分置きにトイレへ駆け込んでは尻鉄砲発射を繰り返す。回数を重ねていくに連れて、色が薄くなり、透明に近くなる。4回目の便の状況でOKが出るが、合計8回ほど繰り返したところで、全部出し終わったようだ。

 一番先の1時にレントゲン室へ呼び込まれる。担当は3年前に癌を見つけてくれた消化器内科のKo医師。後に穴の開いた紙製のパンツを履き、上は検査着に着替えて検査ベッドへ。

 前回はモニター画面が見ることができない所にあったが、今回は自分でも見ることができる。肛門からカメラ管を入れられてすぐに、腸壁に5mmほどのぷっくりと膨らんだ丸い突起物が目に飛び込んでくる・・・前回、写真で見た醜い癌とは明らかに違う・・・素人目にも「これはポリープかも?」と判る・・・そこから奧へと進む。ところが、ガスを入れて腸を膨らませるので、それが腸に溜まり、苦しくて痛い。そのことを訴えると、「ガスを入れているので遠慮しないで出して下さい」と言われ、出したら楽になった。何度も横を向かされたり、上を向かされたりして、丁寧に診てくれる・・・素人目にもほかには気になるものはなさそうだった。最後に、そのポリープと思われるものに形状確認?の青い液を掛けて写真を撮って、カメラ管を抜かれて終了。

 すぐに医師より診断が下される・・・案の定「結腸にポリープがあります。悪性の物ではないようですが、一度癌をやっているので、この際取ってしまいましょう。1泊2日の内視鏡手術(内視鏡で目的のポリープに電気の通る鉄線の輪を掛け、通電によって切除する方法)で済みます。」・・・何も見つからなければと願っていただけにちょっと残念。しかし、病気という段階のものでもないだろうし、ここで取って安心できるのは、幸いなことだ・・・。

 手術日が3/15と決まる。退院は順調なら翌日の午後らしい。手術の説明を受けて、検査室から出る。しかし、ガスがまだ腹に残っていて苦しくて堪らない。何度もトイレへ駆け込んでガス抜きをする。その後、事前検査としてのレントゲン撮影、心電図、血液検査と尿検査を受ける。最後に入院予約手続きをして、会計を済ませて、本日の苦行の日程は終了。

 また、昨日と同じ前日検査食(サンケンクリン)を渡された。2週間後に、また今回と同じ検査食を食べ、手術日に2㍑の腸管洗浄剤を飲んでの尻鉄砲をしなくてはならないことの方が、ポリープが見つかったより憂鬱だ・・・・。


大腸検査前日食

2011年02月28日 | 大腸癌日記
            

 明日は、大腸癌術後3年目検診の一環で、大腸内視鏡検査を受けることになっている。
 3年前の大腸癌が発見されたときの検査で経験済みだが、今日と明日の午前で大腸を空にしなければならない。前日となる今日の食事は、先日病院で渡された「サンケンクリン」という検査食(3食+間食のセット)と夕食後の下剤だけ。

 箱の中味は下掲の写真であるが、大腸内に食べ物のかすが残らないように、低繊維・低脂肪食らしい。飲み物中心だが、間食まで用意されている。

      

 空腹に苛まされるかと思ったが、それほどでもない。天候が良いので、午前中に8km高速ウォーキング(約1万歩)もした。コーヒー・紅茶などの水分はミルクを入れなければ何杯飲んでも良いので、多めに水分を摂って補うようにした。夕食はポタージュスープだけなのと食後の下剤による便通に備えて、早めに寝ることにする・・・。

 明日は9時に病院へ行き、午前中に2㍑の洗腸剤を時間を掛けて飲み、何度もトイレへ通うまさに苦行と、午後からの検査が待っている・・・3年前は、「ひょっとすれば・・・?」という覚悟はあったが、今回は短くなった大腸から何も見つからないことを祈っている・・・ 

がん告知記念日~3年経過

2011年02月07日 | 大腸癌日記
    (1/26日にもらってきた剪定したサクラの枝・・・蕾が大きく膨らんで、先からピンク色が覗いてきた)

 3年前の今日は大腸がんが見つかった日だ。もっとずっと昔のことだったような気がして、まだ3年しか経っていないのが不思議な感じの「がん告知記念日」

 当日の下記のブログを改めて読み返してみたが、今の自分の状態を見越していたかような、自信と確信に満ちた精神状態でがんの告知を受け入れている自分がいる・・・。なぜ、ショックも受けず、まったく落ち込むこともなかったのか今でも不思議だ。
 http://blog.goo.ne.jp/sakag8/e/9676790c18c630c0b3affbb43b1d7ee1

 右側の大腸(上行結腸)をすべて失ったのに、まったく後遺症もなく、むしろ、若い頃からの下痢しやすかった体質が改善されて今日を迎えている。

 がんと闘う新たな目標にもなり、完治宣言の出る5年間で完登しようと思っていた「日本三百名山」も3年以内の昨年で終わってしまった・・・今となっては、もっとゆっくり登れば良かったと思っている。

 しかし、喜んでばかりはいられない・・・先日、中学校時代の恩師が亡くなった。葬儀は身内だけで行ったので、今日、お参りに行ってきた。死因は、私の半年後に手術した大腸がんが肝臓に転移したらしい。大腸がん自体もリンパ節に転移していて、ステージⅢaだったとのこと。

 3年経って、自分としては、もうすっかり治った気になっているので、ちょっとショックだった。今後も、しっかりと検診を受け、とりあえずあと2年後の完治宣言をもらわなくては・・・と思う。その定期検診だが、これまでは3ヶ月検診だったが、今回から半年検診になり、次の検診の打ち合わせを2/14に行うことになっている。  

異常なし

2010年08月20日 | 大腸癌日記
               <函館酪農公社のヒマワリ畑(昨日撮影)>

 13日に受診したPET/CT検査の結果について、今日、主治医から説明があった。

 「PET/CTの結果は、どこにも異常はありませんでした。血液検査の腫瘍マーカーも正常値内です」とのこと・・・再発や転移はないだろうと思ってはいたが、別の新しい癌が見つかる可能性だってあったかも知れない・・・思わず、「ありがとうございます。うれしいですね。」という言葉が出た。

 これで、術後2年半が経過した。自分の中では、すっかり完治したものと思っているが、一応5年間は癌患者なのだそうだ。1年目は毎月、2年目以降は3ヶ月ごとだった定期検診が、これからは半年ごとになるようで、次は2月とのこと。 

PET/CT検査

2010年08月13日 | 大腸癌日記
                 <函誰五稜郭病院のパンフレットから撮影>

 今日、大腸癌術後2年半検診で、初めてPET/CT検査を受けてきた。私の場合は、転移や再発の発見が目的の検診だが・・・。

 この検査は全身の癌を探し出すのに優れた最新の検査で、函館市内では、平成18年4月にお世話になっている五稜郭病院が一番先に導入した。
 
 当初は20万円ほど掛かっていたらしい。最近はだいぶ安くなったが、それでも、まだ10万円以上はするようだ。今回は、定期検診のため健康保険適用になるので、30,280円で済んだ。

 大まかな検診の流れは次のようなものだった・・・。
 ①検査着に着替え、問診・身体測定を行い、空腹時血糖値を測定後、検査液(FDG)を静脈へ注射。
  ※空腹時血糖値は、山旅効果か?珍しく107と正常値の範囲だったので問題なし。
 ②検査薬が全身に分布するまで約1時間安静。
  ※安静室で高校野球のTV放送観戦
 ③上掲の写真のPET/CTで撮影・・・寝ているだけで30分程度で終了。
  ※肩痛で万歳の姿勢が取れないので、腕を下げた姿勢での撮影だった。
 ④撮影後、再び安静室で30分ほど休憩。
  ※結局2時間ほどを要して終了
 
 検査結果の説明は、主治医から1週間後の8/20の予定。

  PET/CT検査の詳しい説明は、下記からどうぞ!
 http://www.miyazaki-med.ac.jp/hospital/outpatient/pet-ct_file/pet-ct1.htm