トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

アンカラの米大使館を銃撃した容疑者2人が捕まった

2018年08月22日 | 国内
8月23日 20日朝、アンカラのアメリカ大使館に、車から数回発砲した容疑者2人が拘束されました。トルコ政府はこの襲撃を“明らかな挑発”として批難しました。

 Hurriyet
トルコ警察は防犯カメラの映像から2人の容疑者を特定しました。


アンカラの知事室は容疑者2人はアフメト・チェリクテンとオスマン・ギュンダシュだと発表しました。襲撃に使われた9ミリの短銃と車も押収されました。チェリクテンとギュンダシュは攻撃に関与したことを認めたと、知事室は言っています。

1979年生まれのチェリクテンは、脱獄で手配されていて、傷害の犯罪歴もありました。1980年生まれのギュンダシュも、傷害、ドラグ、窃盗などの犯罪歴がありました。容疑者らと襲撃事件の調査はつづいていると、当局は声明で言いました。

駐トルコ・アメリカ大使館は、トルコ警察と政府の容疑者を捕らえた努力に謝意を述べました。「トルコ警察と政府が迅速で、プロフェッショナルな行動で、大使館を襲撃したと思われる2人を捕らえたことに感謝します。われわれは政府と警察の支援と防備に感謝します」と、アメリカ大使館はツイッターで言いました。

襲撃は午前5時半頃行われ、白い車からアメリカ大使館の正門に6発の銃弾が撃ち込まれました。3発の銃弾が守衛所の金属製の扉とガラス・パネルにあたったと、知事室の声明は言っています。


検察がブランソンに自宅監禁のままランニングマシンの使用を許可

検察がアメリカ人牧師アンドリュウ・ブランソンの要請に応じて、自宅監禁のまま、ランニングマシンを使用することを許可しました。

 Hurriyet

トルコの職員がイズミルのブランソンの家に来て、彼が健康のために要請したランニングマシンを設置しました。また、イスラムの祝日「犠牲祭」の間、トルコの治安部隊がブランソンの家のある通りを集中的に警備しました。対テロ特別部隊と、ドルフィンと呼ばれるバイク警察が、通りの両端に常駐して警備し、怪しい人や車をチェックしました。

いま、トルコとアメリカはブランソンの拘束をめぐって、先例のない危機的状況にあります。20年以上トルコに住んでいるブランソンは、フェトフラー・ギュレンの支持者たちに助力したとして告発されました。トルコ政府はギュレンを2016年の未遂クーデターの首謀者と見ています。

アメリカ政府はトルコに制裁を科し、牧師をすぐに釈放しなければ、さらなる制裁を科すと言っています。


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何者かが米大使館を銃撃。トルコはこの“挑発”を非難

2018年08月20日 | 国際
8月22日 20日早朝、身元不明の何者かが、アンカラのアメリカ大使館に車から数発、発砲しましたが、トルコ政府はこれを“明らかな挑発”と非難しました。

 Hurriyet

「われわれは今朝、アメリカ大使館で起こった事件の安全を確認した。負傷者は出ていない。詳細は調査中」と、アメリカ大使館のデヴィド・ゲイナー報道官はHURRIYET紙に語り、「迅速な対応をしてくれたトルコ警察に感謝する」と付言しました。

民放CNNトルコは、「車からの発砲は午前5時頃に起こり、襲撃者は白い車で逃げた。トルコ警察はこの襲撃と犯人の調査を開始した」と報じました。

アンカラの知事室は声明を出し、6発の銃弾が発砲され、3発が守衛所の金属扉とガラス・パネルに当たったと発表しました。「われわれはアメリカ大使館攻撃を非難する。これは明らかに混乱を起こすのが目的である。トルコは安全な国であり、外国の出先機関はすべて法によって守られている」と、イブラヒム・カルン大統領府報道官はツイートしました。

アメリカ人牧師アンドリュウ・ブランソンの拘束をめぐって、アメリカとトルコの関係が危機的状況にあるとき、この事件は起こりました。


トルコとカタールの中央銀行が通貨交換契約に署名

カタールとトルコの中央銀行が、カタールの首都ドーハで、通貨交換協定に署名しました。

 Hurriyet

トルコの中央銀行ソースによると、去る水曜、カタールがトルコへの150億ドルの投資を約束しました。この協定は、相互通貨交換ラインの設置によって、両銀行間の相互協力を増進するのが目的です。

この協定は、トルコ=カタール間の相互貿易を容易にするとともに、財政の安定のための流動性を提供し、支援してくれるでしょう。この協定の第1段階のための資金は30億ドルと予想されます。


・・・カタールがどんと投資の助け舟、よかったね。背景に中東でのカタールの孤立といわれるけど。

トルコに住む47000人のシリア人が犠牲祭で故国に帰った

およそ47000人のシリア人が、シリアにいる親族とムスリムの祭「犠牲祭」を祝うために、トルコを去りました。

 Hurriyet

トルコ南部のハタイ県では、シリア人たちが国境ゲートを通って故国に帰ったと、8月20日、アナドル通信が報じました。彼らはまずインタネットで予約を入れ、それから国境ゲートでパスポートその他の書類を示してトルコを出て行きました。彼らは8月27日頃から、またトルコに帰って来るでしょう。今年の犠牲祭は8月21日です。

南東部キリス県でも、子供を含む35000人のシリア人が、オンジュピナル国境ゲートを通って、トルコを出て行きました。シリア側の国境職員カシム・アルカシムさんは、土曜、35840人のシリア人が犠牲祭を祝いにシリアに帰ってきたと、アナドル通信に語りました。


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「トランプは選挙までトルコとの争いを続けたいのだ」外相

2018年08月20日 | 国際
8月21日 トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、アメリカのトランプ大統領は両国間の緊張を緩和させるために本気で対処していないと非難し、彼はアメリカの中間選挙のために、この緊張関係を利用しようとしていると語りました。

 Hurriyet

「アメリカは問題の解決を望んでいないように見える。彼らは選挙にこの問題を利用しようと思っている」と、チャヴシュオール外相は、8月19日、アンタリヤで行われたセルビアの名誉領事館の開館式後の、セルビアのイビツァ・ダチッチ外相との共同記者会見で言いました。

「だが、われわれは、この事実に気づきはじめているアメリカ国民とは、なんの問題もない。必要な対応をするべきなのはアメリカ国民であって、われわれではない」とチャヴシュオール外相は言いました。外相はアメリカを批判し、「トルコが制裁を科されることは納得できない。トルコは問題の解決には外交を選ぶが、アメリカは脅しを選んでいる」と言いました。

8月13日、アメリカは法によって、F-35のトルコへの引き渡しを禁じ、トルコを憤慨させています。


ベシクタシュの発掘で5500年昔の母子像発見

イスタンブル・ベシクタシュの地下鉄建設のための発掘で、驚くべき発見がありました。青銅器時代の69基のケルン(石積みの墓標)が出土したのです。発掘はイスタンブル考古学博物館が行なっていました。

 Hurriyet

墓の中から、5500年昔の、7センチと10センチの2つの人像が現われたのは、まさに驚異です。トルコ人は青銅器時代からケルン文化を持ち、民族移動後、この周辺に定住したことがわかりました。墓地では火葬場も発見されました。

青銅器時代初期の墓は、イスタンブル史上の新しい発見になりました。博物館当局は、この埋葬地が、イスタンブルにおける最初のトルコ人の痕跡と断定するのは、まだ早すぎると言っています。中央アジアの草原の文化がどのようにしてベシクタシュの海岸にやってきたのか、また、この文化はバルカンを通ってもたらされたのか、アナトリアを通ってバルカンに行ったのかを探るための研究はつづいています。

墓内の人骨のカーボン14の分析とDNAテストが、これらの解明の力となるでしょう。文化観光省の特別許可を得た調査で、2つの像は“25番の墓”の火葬された人骨の中で見つかりました。ひとつは、もう一方より大きく、像は墓の中にていねいに置かれていました。

像の前面は人体の形になっていて、頭部は楕円形、顔には葉か枝のようなシンボルが描かれています。これまでアナトリアで発見された人像には、明らかに目や口と思われるものが描かれています。ベシクタシュで見つかった像には目や口は見られず、脚は1本で、指もあります。像の背面には、線で彫られたシンボルが見られます。

このタイプの人像はモルダヴィア北部、ウクライナ、ルーマニアで見られるトリポリ=ククテニ文化と類似しています。2体の像は、墓の中に置かれた場所から考えて、愛情ある関係にあったことを暗示しています。アジアのケルンの文化研究者たちは、このタイプのシンボルを“Tamga”と呼んでいます。大小の像であることから、2つの像は母親と娘とも考えられます。

イスタンブル考古学博物館のラフミ・アサル館長は、このような像はこの発掘で初めて発見されたと言いました。「墓からは陶器も出土していますが、2つの像は焼いた粘土でつくられています。私たちはこのタイプの像を見るのは初めてです。同じような像はモルダヴィアやルーマニアで見られます。像に描かれたシンボルはとても興味深い。私たちは専門家とともに研究します。シンボルを解明したら、疑問も解けてくるでしょう」とアサル館長は言いました。

・・・イスタンブルの真ん中、ベシクタシュで5500年昔の人像発見、エクサイティングですね。ククテニ文化とはモルダヴィアの新石器時代と銅器時代の文化です。


トルコ外相が“USA Today”紙にトランプ批判を寄稿

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が、トランプ大統領のトルコをターゲットにした最近の政策は“自滅的”だと言い、トルコのインジルリク空軍基地の重要な役割を指摘しました。

 Hurriyet

「国内での政治的な点数稼ぎのために、同盟国の経済を侵害するのは、大きな誤りだ。重大な国家的利益を共有する同盟国と不和になることは、貴国にとって自滅的行為だ」とチャヴシュオール外相は“USA Today”紙の論説欄で言っています。

チャヴシュオール外相はNATOにおけるトルコの重要な役割を指摘し、「トランプ政府がトルコに科した経済制裁は、協力的な雰囲気を破壊するのにじゅうぶんだ。グローバルな脅しは、われわれの結束を強くするが、弱くはしない」と言いました。

チャヴシュオール外相はまた、シリアとイスラム国(ISIL)との戦いは、両国が協力すべき重要な2つの問題だと言いました。「トルコのインジルリク空軍基地には、最前線でISと戦っているアメリカ軍がいる。インジルリク基地はその重要な足場である」

・・・“USA Today”は近年まで発行部数首位だったアメリカの全国紙


中国がトルコ経済への支援をくり返した

中国はトルコの安全保障と治安と経済のための努力を支援していくと、国務委員で外交部長の王毅氏が、8月18日、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相との電話で言いました。

 Hurriyet

2人は電話で意見を交換し合いました。中国外務省の声明文によると、王毅国務委員が、トルコと中国の戦略的協力を活発にすることを支持すると語ったということです。王毅国務委員は、エルドアン大統領率いるトルコ人たちは、一時的な難局を克服するだろうと言い、「中国はトルコが安定した状態で発展していくと信じている」と付言しました。

チャヴシュオール外相は声明文で、トルコは中国との戦略的対話を強化する用意があると言いました。「わが国は、中国との相互利益を基盤にした協力を深めたいと思っている。わが国は中国の“一帯一路”のイニシアティブに積極的に参加する」というトルコ外相の発言を、中国外務省も重く受けとめています。


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トルコとフランスはアメリカの制裁に対して共に行動する

2018年08月19日 | 国際
8月20日 財務省情報源によると、トルコとフランスの財務相が、金曜、電話で、トルコをターゲットにした制裁に対して共闘することで合意しました。

 Hurriyet
フランスのル・メール財務相(左)とトルコのアルバイラク財務相


トルコのベラト・アクバイラク財務相とフランスのブルノ・ル・メール経済・財務相が経済協力について話し合ったと、トルコ財務相が声明で言いました。財務省の声明は、両国の財務相は相互協力を推進することで合意したと言い、両国の代表団が、8月27日、パリで会談すると付け加えました。

アルバイラク財務相は、フランスの財務相とマクロン大統領の支援に謝意を述べました。

トルコがアンドリュウ・ブランソン牧師を釈放しないことに対し、アメリカがトルコの閣僚2人に制裁を科して以来、トルコとアメリカは厳しい緊張関係にあります。


「マンビジのロードマップに米土の争いは影響しない」米国防省

北シリアの町マンビジのトルコ・アメリカ共同パトロールのための訓練は“まもなく”始まるだろうと、アメリカのジム・マティス国防長官が言いました。

Hurriyet
アメリカのマティス国防長官(左)とトランプ大統領


「共同パトロールのための訓練は、まもなくトルコで始まる。ギヤは入っている。将校らも準備できている」と、金曜、マティス長官は国防省の声明で言いました。マティスはコロンビアへ向かう途上で、記者団に、訓練は72時間以内に始まると言いました。

また、国務省・中東問題担当のデヴィッド・サッターフィールド次官補は、現在の米土間のいさかいは、マンビジに関する相互合意には影響しないと言いました。マンビジのロードマップはスムースに、きわめて順調に進行している。マンビジに関しては、両国の争いによる結果も影響も見られない」と次官補は言いました。


制裁に反発、ドル札を燃やしたり、アイフォンを壊したり

今週、アメリカの制裁に怒り狂って、ドルを燃やしたり、アイフォンを叩き割ったりするビデオがSNSに流れました。

 Hurriyet
ドル札を燃やすビジネスマン


いちばん話題になったのは、お肉屋さんが包丁でドル札を、お肉を刻むように細切れにするビデオ。シャンルウルファのビジネスマンはドル札を燃やすビデオをシェアしました。

ソシアルメディアのユーザーの中には、これらのビデオを“愛国的”行為と賞賛する人もいましたが、「単なる自己宣伝」とか「燃やすのも刻むのも1ドル札じゃないか」と嘲笑する人も多かったようです。1人の男が数個のアイフォンをハンマーで叩いて壊すビデオもシェアされました。

Hurriyet
ドル札を包丁で刻むお肉屋さん


Hurriyet紙のコラムニスト、アフメト・ハカン氏は、これらのビデオについて「あなたのドルを燃やしても、アメリカは痛くもかゆくもない。痛むのはあなたのフトコロだけだ」と言いました。

先日、エルドアン大統領が、アメリカの電子機器をボイコットすると発言したため、アイフォンを壊すビデオが登場したのでしょう。


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アンカラの1区がアメリカ系飲食店の営業認可をストップ

2018年08月18日 | 国際
8月19日 トルコとアメリカの外交・経済上のケンカが昂じ、首都アンカラのケチオレン区は、マクドナルド、スターバックス、バーガーキングなどのアメリカ・ブランドに、区内での営業許可を出さないことにしました。

 Hurriyet

「われわれが下した決断が、他の模範になることを願っている」とケチオレン区のムスタファ・アク区長は言いました。彼はエルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)の党員です。ケチオレン区議会は、この処置を満場一致で決議しました。

「トルコは国民的スタンスに立つことによって、わが国にしかけられた経済戦争に打ち勝つ。この戦いは2016年7月15日の未遂クーデターの継続である。わが国はりっぱな法治国家としてのアイデンティティをさらに強化する」とアク区長は付言しました。

一方、バーガーキングは、「当社はアメリカの会社ではなく、ブラジル・ベースの会社だ」という声明を出しました。「当社は2010年10月、リオデジャネーロ・ベースの3Gキャピタルが買い取り、レストラン・ブランド国際RBIの傘下で営業されている」と言い、「トルコの企業TABギダが、過去23年以上、トルコでのバーガーキングの営業を請け負っている」と付言しました。


「トルコは報復するが、対話の道も開いている」貿易相

トルコはアメリカの制裁に対して報復をつづけるが、対話と協力の道は開いていると、ルフサル・ペクジャン貿易相が、8月17日、トルコ輸出業者会議{TIM}主催の会合で語りました。

 Hurriyet

「われわれは世界貿易機構のルールに従って、アメリカの制裁に対し報復を行なった。われわれは報復をつづける」と彼女はアナドル通信に語りました。トルコがアメリカ人牧師アンドリュウ・ブランソンを釈放しないことに対し、アメリカがトルコの閣僚2人に制裁を科し以来、トルコとアメリカは厳しい緊張関係にあります。

ペクジャン貿易相はまた、経済問題を政治的に扱うアメリカを批判しました。「アメリカは一方的な対策をとってきた。アメリカが政治問題を経済問題とごっちゃにするのを、われわれは見てきた。アメリカのやりかたはトルコ経済だけでなく、世界の経済にネガティブな影響を与えている。われわれはわが国の友人アメリカが、早急にこれらの現実に気づき、建設的な対処をとるよう願っている」と、ペクジャン貿易相はロイターに語りました。


南東部アドゥヤマン県で親クルド政党DBPの町長が拘束された

南東部アドゥヤマン県で、非合法テロリスト組織クルド労働者党(PKK)の攻撃で、トルコ兵4人が死亡する事件がありましたが、その後、8月17日、同県キョミュリュ分区の分区長(町長)で、民主地方党(DBP)の党員のユスフ・カヤが拘束されました。

 Hurriyet

カヤといっしょに、11人の容疑者も拘束されました。DBPは、人民民主党(HDP)同様、親クルドの政党で、人民民主会議の傘下にあります。

8月16日、PKKはアドゥヤマンの大理石採石場を攻撃し、トルコ兵4人を殺害しました。PKKはトルコ、アメリカ、EUがテロリスト組織と認定しています。


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「トルコは通貨危機を克服した」大統領府

2018年08月17日 | 経済
8月18日 大統領府のイブラヒム・カルン報道官が、USドルに対するトルコリラの変動は“管理下に入った”と言い、リラの変動は克服されたと付言しました。

 Hurriyet

「ベラト・アルバイラク財務相の主導で、実行計画が始まった。リラを変動させる環境が除去された」と、カルン報道官は、8月16日、閣僚会議後に言いました。彼の発言のように、リラは、先週の危機的暴落後、アメリカドルに対して価値を取りもどしてきました。「われわれは正常化の時期に入った。われわれはこれを維持するための対策をとる」と報道官は付言しました。

「リラの変動を流す報道と、リラの認識作戦は封じられた。すべての市民、消費者、雇用主、生産者は、落ちついていてください。われわれはパニックに陥らず、冷静かつ理性的な対処で、この状況を克服しよう」と、彼は言いました。

カルン報道官は会議の前に、「トルコはこの危機を利益に変える」と言ったエルドアン大統領のことばを引用しました。報道官はまた、さらなる投資を約束したカタールに感謝し、大統領がフランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相と接触したことが、ポジティブな結果につながったことも挙げました。


トルコ各地で570余人の不法移民が拘束された

トルコ各地で、少なくとも574人の不法移民が拘束されたと、8月15日、治安情報源が言いました。

 Hurriyet

トルコ北西部エディルネ県では、憲兵隊と国境警備兵がパトロール中に、208人の不法移民を拘束しました。エディルネで拘束された不法移民らは、パレスチナ人、パキスタン人、シリア人、アルジェリア人、モロッコ人、リビア人だったと、治安情報源がアナドル通信に語りました。外国籍者らは県の移民局へ送られました。

北西部クルクラーレリ県のコフチャズ地区とデミルキョイ地区では、憲兵隊が26人の不法移民を拘束しました。彼らはイラク人とアフガン人でした。また、北西部チャナッカレ県のアイワジュクでは、憲兵隊がアフガン国籍者41人を捕らえました。

東部ヴァン県のイペキヨル地区では、警察が299人の不法移民を拘束しました。2011年、シリア内戦が始まって以来、トルコは、ヨーロッパへ渡ろうとする不法移民たちの主要なルートになっています。


ヴァンで古代人の足跡が発見された

3000年昔のものと思われる古代人の足跡が、東南部ヴァンの城で発見されました。

 Hurriyet

足跡は、BC9世紀頃、250年間、東部アナトリアを支配していたウラルト人のものです。イスタンブル大学歴史学のエルカン・コンヤル教授は、足跡の長さは26センチ、いまの靴のサイズの36にあたると言いました。ヴァン城で見つかったこの足跡は、貴族のものと思われます。ヴァンの周辺の地域にはウラルトの遺跡が見られます。

「人類学者の検査によって、足跡の構造が確認されます。足跡は博物館に収められるでしょう。ウラルト人の足跡が見つかったことには非常に重要な意味があります」と、コンヤル教授は言いました。ヴァン城の発掘は2015年以来つづいていますが、ここに生きた人間の痕跡がみつかったのは初めてです。


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「牧師が釈放されても米国の関税は残る」ホワイトハウス

2018年08月16日 | 国際
8月17日 ホワイトハウスは8月15日、トルコのアルミニウムと鉄鋼の輸入関税は、“国家安全保障のためだ”と言いました。

 Hurriyet

ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は記者会見で、テロ容疑で拘束されているアメリカの牧師アンドリュウ・ブランソンが釈放されても、トルコへの関税は変わらないだろうと言いました。「鉄鋼にかけられている関税は、ブラウン牧師が釈放されても変わらない。ブランソン牧師の問題はべつの問題だ」と、サンダース報道官は付言しました。

トルコがアメリカの牧師アンドリュウ・ブランソンの釈放を拒否したため、トルコの2人の閣僚に制裁が科されて以来、トルコとアメリカは厳しい関係にあります。先週金曜、トランプ大統領は、トルコのアルミニウムと鉄鋼の輸入関税を倍増して、トルコに攻撃をかけてきました。

サンダース報道官はトルコがアメリカ製品に関税を課したことに対して、「トルコの関税はきわめて遺憾であり、事態を悪い方向に向かわせた」と付言しました。


70歳の女性の家からトラック10台分のゴミ

ブルサ県オスマンガジ地区の清掃サービス部の係員たちが、70歳の女性の家から、トラック10台分のごみを収集しました。

 Hurriyet

この家からもれてくる臭気に悩まされた近隣の人々が、区と警察に連絡しました。160平米のフラットに入った係員たちは、どの部屋にも溢れるゴミにびっくり。何時間もかけて掃除をした結果、ゴミはトラック10台分になりました。家の主シャジエ・カルルオワさんは、寝たきりの息子と2人暮らしでした。

「暑くなって、匂いがひどくなり、耐えられなくなりました。火事を出されるのではないかという心配も・・・」と、近所のトゥラン・トゥンクさん。「彼女は何年間も、袋を4つも5つも抱えて帰ってきました。道や市場に落ちているものを、なんでも拾って来るんです。ゴミをためこんでいるんです」

・・・日本でも、よくゴミ屋敷が話題になりますね。写真を見ると、シャンデリアや飾り棚があって、もともとはきれいなお家だったようですね。


「イスタンブルに地震が起こったら3万人が死ぬだろう」専門家

イスタンブルに地震が来たら、2万6000人から3万人の人命が失われるだろう」と、専門家が警告しました。

 Hurriyet

「われわれのシナリオでは、マルマラ海の北部アナトリア断層に、7.6マグニチュードの地震が起こったら、2万6000人から3万人が命を落とすだろう」と、災害・緊急管理局(AFAD)地震部のムラト・ヌルル部長が言いました。

大きな断層の近くに位置するトルコは、世界の地震多発地帯のひとつです。AFADとイスタンブル市の共同主催の研究会で、8月15日、ヌルル部長は、イスタンブルの地震緊急計画を準備したと言いました。「災害と危機管理の重要な点は、最悪の場合に備えることです。われわれのイスタンブルのシナリオによれば、地震が起これば、6万人が重傷を負うでしょう。44802棟の建物が損壊します。240万人が住居を失うでしょう」と、ヌルル部長は言いました。

彼はまた、イスタンブルの地震の場合の津波の可能性も警告しました。「公共機関、行政、AFADのすべてが地震に備えています。われわれは15万戸の臨時シェルターを計画しています」

この研究会で、ユルドゥス工科大学自然科学研究センターのシュクリュ・エルソイ教授は、最悪のシナリオでは、マグニチュード7.7の地震がこの地方を襲うかもしれないと言いました。「トルコには大きな揺れを引き起こす多くの断層が走っています。人口も建物も多く、この国の経済の中心でもあるマルマラ地方が、とくに注目されています」とエルソイ教授。

「マルマラ地方の地震は“国家的治安問題として”考えられるべきです」と教授は付言しました。


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トルコの裁判所がブランソン牧師の釈放の訴えを拒否

2018年08月16日 | 国際
8月16日 トルコの裁判所は、テロ容疑で逮捕され裁判中の、アメリカのキリスト教牧師アンドリュウ・ブランソンの自宅監禁解除の訴えを拒否しました。

Hurriyet

ブランソンの弁護士イスマイル・ジェム・ハラヴルト氏は1週間前にも釈放を要求し、イズミルの裁判所に拒否されていました。イズミルの第2刑事裁判所は、8月15日、被告人の訴えを斥け、訴えを上級裁判所に送りました。

トルコに20年以上住んでいるブランソンは、在米のフェトフラー・ギュレンの支持者たちに助力したとして告発されています。トルコ政府はギュレンを、2016年のクーデターの首謀者と見ています。ブランソンはまた、クルド労働者党(PKK)を支援した容疑もかけられています。PKKはトルコもアメリカもテロリスト組織と認定しています。


トルコもアメリカ製品への輸入関税を増やした

8月15日の官報に発表された大統領府の布告で、トルコ政府は、米、煙草製品、車両、アルコール、石炭、化粧品などの製品の輸入に特別関税を科すと言いました。エルドアン大統領の署名のある布告は、乗用車に120%、アルコール飲料に140%、煙草の葉に60%の関税を科しています。

 Hurriyet

フアト・オクタイ副大統領はツイッターで、アメリカの意識的な経済攻撃に対する報復として、相互利益の原則の枠内で、いくつかの製品に対する関税を増やしたと言っています。アメリカのトランプ大統領は、スパイとテロ容疑で裁判中のアンドリュウ・ブランソンを釈放させるために、トルコの2人の閣僚に財務上の制裁を科し、また鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を増加しました。

トルコのエルドアン大統領が、トルコはアメリカの電子製品をボイコットすると言った翌日、アメリカは新たな関税のアップを発表しました。エルドアン大統領は、トルコ人は国産と韓国製の電話を買うと言いましたが、どのようにボイコットするかには触れませんでした。

IMFによると、2017年、トルコはアメリカから120億ドル輸入し、アメリカはトルコにとって第4の輸入元でした。トルコのアメリカへの輸出は、2017年、870億ドルに達し、アメリカはトルコにとって第5の輸出市場になっています。


トルコは関税倍増に関して、WTOの委員会にアメリカを招いた

トルコは鋼鉄とアルミニウムの輸入関税の倍増に関して、世界貿易機構(WTO)の審査委員会にアメリカを招待したと、トルコのルフサル・ペクジャン貿易相が言いました。

 Hurriyet

ペクジャン貿易相は、首都アンカラで行われる第10回大使会議でのワーキング・ディナーに、アメリカを招待し、アメリカはそれを受諾したと言いました。アメリカのトランプ大統領は、先週、トルコのアルミニウムと鉄鋼に、それぞれ20%と50%の関税を科すと攻撃をかけてきましたが、その後すぐ、この招待が出されました。

ペクジャン貿易相は、「われわれは相互利益の原則に従って、22の製品に、5億3300万ドルの関税に相当する制裁を発表した・・・WTOは毎月2回、集会を行なっているから、話が終わらなかったら、15日まてばよい」と言いました。


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「ドイツはトルコの経済的繁栄を願っている」メルケル首相

2018年08月14日 | 国際
8月15日 アンゲラ・メルケル首相が、ドイツはトルコの経済的繁栄を望んでいると言い、独立した中央銀行の重要性を力説しました。

 Hurriyet

メルケル首相は8月13日、ドイツは経済的に安定している地域から利益を得ていると言い、「ドイツはトルコの経済的繁栄を望んでいる。トルコの繁栄はわが国の利益でもある」と付言しました。

彼女はまた、「トルコが経済的に不安手であることによって利する者はいない。しかし、もちろん、なすべきことがなされなければならない、たとえば、独立した中央銀行とか」と言いました。

エルドアン首相は、来月、ドイツを訪れる予定です。


「アイフォンなど米国電子製品をボイコットする」エルドアン大統領

アメリカの牧師アンドリュウ・ブランソンの拘束をめぐって米土の深まる危機の中で、トルコのアルミニウムと鉄鋼の関税を二倍にするというトランプ大統領の決定に対する報復として、エルドアン大統領は、トルコはアメリカの電子製品をボイコットすると言いました。

 Hurriyet

「わが国はアメリカの電子製品をボイコットする。アイフォンを使わなくても、サムスンがある。わが国にはヴェステル・ヴェニュスがある」と、エルドアン大統領は、公正発展党(AKP)の設立17周年を祝う会議で語りました。アメリカの電子製品をボイコットするというエルドアンの決定は、トルコとアメリカの関係が危機にある中で、トルコリラが米ドルに対して急落したことによるものです。

エルドアン大統領は、アップルのアイフォンの名を出しましたが、ボイコットの期間ややりかたなど詳細は語らず、韓国の製品サムスンと、トルコのスマホその他の電子機器を製造しているヴェニュスに触れました。

大統領は自国の現在の経済危機について語り、リラの急落は経済的根拠によるものではなく、トランプ政府がやっているグローバルなキャンペーンによるものだと言いました。


車の屋根にすわって足で運転した男に罰金刑

コンヤ県で、車の屋根にすわって足で運転した男が罰金刑に処されました。

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8月12日、コンヤのクデュス通りで、この曲乗りを見た人が警察に電話しました。シュレイマン・Cは交通の安全を危うくし、シートベルトを着用していなかったとして。324リラ[50ドル]の罰金を科されました。

また、車の法的所有者である父親も、客を乗せて、息子を車の外にすわらせたとして1834リラ(282ドル)の罰金刑に処されました。


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ボスフォラス岸の歴史的邸宅が船の衝突を辛うじて免れた

2018年08月13日 | 国内
8月14日 13日、ボスフォラスの岸辺の歴史的邸宅(ヤル)が船の衝突を辛うじて免れました。

 Hurriyet

マルタ船籍の貨物船が、アジア側のチェンゲルキョイの岸辺に衝突しました。報道によると、船は岸辺の邸宅にぶつかる直前に、辛うじて止まりました。目撃者たちがスマホで事故の写真を撮っていました。

8月3日には、べつの船がボスフォラスを通過中に故障し、護送されて、ことなきを得ましたが、海峡の交通は一時中断されました。

Hurriyet
4月に歴史ある邸宅を破壊した船。許せない!


4月7日には、同じマルタ船籍のヴィタスピリット号がボスフォラスを航行中、操縦ミスで、海辺の歴史的邸宅に突っ込みました。船は、19世紀に建てられた「ヘキムバシュ・サリフ・エフェンディのヤル」を破壊しました。破壊された邸宅は、いまは人は住まず、結婚式やコンサートにレントされていました。

政府は、ボスフォラスの交通量を減らし、このような事件のリスクを解消するためにも、イスタンブル・カナルの建設は必要だと言っていますが、この問題には反論も多々あります。


「トルコは経済的“包囲”下にある」エルドアン大統領

エルドアン大統領が、わが国はどうすることもできない経済的“包囲”下にあると言いました。

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エルドアン大統領は、8月13日、駐トルコ大使たちにスピーチし、トルコは経済的“攻撃”を克服するだろうと言いました。大統領は、トルコ経済は依然、力があると強調し、通貨はまもなく妥当なレベルに落ち着くだろうと言いました。

エルドアン大統領は、明らかにアメリカに対して、われわれが血であがなった収益を、グローバルないじめが、荒っぽく、破廉恥に侵害してはならないと言いました。彼はまた、ソシアルメディアに“経済的テロ”という文言があったと言い、無法者は罰せられるだろうと言いました。


「アメリカは制裁では成果は得られないことを知るべきだ」外相

アメリカは、トルコに対する制裁や脅迫や圧力では成果は得られないことを知らねばならないと、トルコ外相は言い、トルコは対話と外交を通じて、現在の争いを解決する用意があるとくり返しました。

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「われわれは制裁や脅迫は受け入れることはできない。われわれがアメリカに期待するのは、従来の友情とNATOの同盟関係に誠実であることだ」と、メヴリュト・チャヴシュオール外相は、8月13日、駐トルコ大使たちとの年次会議でのスピーチで言いました。

アメリカは牧師アンドリュウ・ブランソンの拘束に対して、政治的、経済的制裁を科しました。アメリカは牧師を釈放しなければ、さらに制裁を科すと脅しています。チャヴシュオール外相は「アメリカは混乱している。われわれはこの問題を解決すべきか?11月の選挙まで待つべきか?」と言い、アメリカ議会の中間選挙に言及しました。

チャヴシュオール外相は、アメリカは制裁によって結果は得られないと知るべきだと言い、対話と外交を要請しました。


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