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シリア国境の緊張高まる中、大統領が内閣を召集

2015年07月07日 | 国内
7月8日 7月6日、エルドアン大統領は、トルコ=シリア国境の高まる緊張を討議するために、内閣を召集しました。シリア北西部では、ジハーディスト戦闘員が侵攻し、新たに大量の難民流出が起こるかもしれません。ヴェジディ・ギョニュル新防衛相も出席しました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は閣議の後、内閣をはずれるメンバーたちに別れを告げるために、断食明けの食事イフタルをともにしました。大統領は今週末、ダヴトオール首相に組閣の権限を正式に委ねると思われます。

閣議の最も重要な議題は、シリア国境の微妙な状況でした。トルコ軍は、国境の治安を脅かすいかなる動きにも対抗すべく、この地域の軍を増強しています。

多くの問題の中で、トルコ政府が懸念する2つの主要な問題は、「シリア民主連合党(PYD)」がトルコ国境沿いに独立領を築こうとしていることと、イスラム国(ISIL)が北西シリアで、「自由シリア軍」の支配下のエリアを攻撃する動きです。ISILがアラブ人とテュルメン人を攻撃した結果生じる、新たな膨大な難民の流出を、トルコは恐れています。

閣議の前にギョニュル新防衛相は、ダヴトオール首相と、参謀長ネジュデト・オゼル将軍と、個別に会談しました。


トルコは新たに55,000人収容の難民キャンプを建設中

イスラム国(ISIL)のジハーディストがシリア北西部のアザス県を攻撃し、新たに大量の難民が流出してくる可能性が高まったため、トルコの災害管理局は、シリアと国境を接する町キリスに新しい難民キャンプを建設しています。

 Hurriyet

2011年、シリア内戦が始まって以来、トルコはすでに200万人のシリア難民を受け入れていますが、トルコ災害・緊急管理局(AFAD)は、いままた5万5000人分のキャンプを新たに建設中です。
現在、200万人のシリア難民の中の27万8000人は、国境周辺諸県の難民キャンプに収容されていますが、新しいキャンプは新たに流入してくる難民に備えたものだと、当局は言っています。

いま、トルコの最大の脅威は、ISILの攻撃によって、彼らの支配する地域がひろがり、膨大な人数のシリア人が流入してくることです。


トルコの里親が15年間で9倍に増えた

 家族・社会政策省のデータによると、トルコの里親は15年でほぼ9倍に増えました。

 Hurriyet

「政府は里親を募集してきましたが、2000年、里子になった子供の数は500人でした。いまは4300人以上になっています。これは15年間で、ほぼ9倍に増えたということです」と家族省の職員ヌスレト・ソイル氏は言いました。「増加の理由は社会的感覚の変化が大きいと思います。われわれは子供たち1人1人が家族を持ち、愛に飢えることなく成長することを望んでいます」

「2013年から始まった“愛の使節プロジェクト”も、大きな効果を上げています。政府は子供たちになんでも与えられますが、愛情だけは与えられません。愛は家族だけが与えられるものです」とソイル氏。

家族省によると、全国で最も里親家族が増えているのは、イスタンブル、アンカラ、イズミルだそうです。トルコの里子ケア制度では、子供たちが引き取られるのは、同じ県で登録している家族だけです。


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