トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

[死刑は解決ではない」と犠牲者オズゲジャンさんの父

2015年02月18日 | 国内
2月18日 メルシンで無残に殺された20歳の女子大生オズゲジャン・アスランさん(昨日と一昨日の頁参照)の父親が、死刑復活論が沸き起こる中で、「極刑で報いることが解決にはならない」と発言しました。

 Hurriyet
 
「正しい裁きが行われることを望む」とオズゲジャンさんの両親


「極悪な犯罪に死刑の復活論が出てきていますが、死刑は解決にはなりません・・・死刑より、人々は自己を抑制することを学ぶべきです。良心に従って生きようではありませんか」2月16日、メフメト・アスランさんはジュムフリエット紙の記者に語りました。「私たちの要求は正しい裁きが行われることだけです」

オズゲジャンさんの母ソンギュル・アスランさんは、「娘の死に責任ある人々に、その罪に相応しい判決が下されることを望む」と言いました。ダヴトオール首相は、オズゲジャンさんの死によって生まれた人々の“共通の自覚”が、多くの女性の生命を救って欲しいと述べ、父親の発言を賞賛しました。首相はまた、女性に対する暴力に反対する新しい行動計画を準備しているとも言いました。

殺人者アフメト・スプヒ・アルトゥンドケン(26)の母親ナジエ・タンさんは、オズゲジャンさんの家族と悲しみを共にすると述べ、彼女もアルトゥンドケンの父親から暴力を受けてきたと言いました。「子供は人殺しや泥棒やテロリストとして生まれません。子供はみんな天使です。あの子がこんなに変わった裏には、たくさんのことがあります」とタンさんは言いました。

「私は子供を守れなかった。彼の父親はよく暴力をふるいました。私たちは何年か別居もしました。私は子供たちを父親と一緒に育てたくなかったのです。私は夫から暴力を受けてきましたが、だれにも言えませんでした」

「息子に人を殺す権利などないことはわかっています。私は事件を信じられませんでした。事件以来、私は息子に会っていません」とタンさんは言いました。彼女はオズゲジャンさんの家族に会って弔意を述べたい、自分にも娘が1人いると言いました。


殺人者の妻は夫に極刑を求めると言った

全国を震撼させた殺人を自白した男の妻は、夫に極刑を求めると言いました。「神様が彼を罰せられますように。私は彼に最も重い判決を望みます」と、17日、ネスリハン・アルトゥンドケンさんは言いました。

 Hurriyet
 
憲兵隊に連行される容疑者アルトゥンドケン


アフメト・スプヒ・アルトゥンドケン(26)は、女子大生オズゲジャン・アスランさん(20)殺しを自白しました。アスランさんの遺体が川原で見つかった後、彼の父親と友人も逮捕されました。「私は、夫はどうでも、オズゲジャンさんのご家族にほんとうに同情しています」とネスリハンさんは言いました。彼女は5年前、容疑者と結婚しましたが、事件後は3歳の息子と親戚の家に避難していました。

「結婚したときは、私たちは愛し合っていましたが、私の生活はたちまち地獄になりました。神様が私たちの結婚を罰せられますよう」と彼女は言いました。「彼はいつも暴力に訴えました。私は抵抗できませんでした」と彼女は言いました。「2,3か月前、離婚を申し出ましたが、彼は私と息子を殺すと脅しました」

容疑者は供述の中で「オズゲジャンさんに抵抗されてできた顔のアザに、妻が気づいた。私は男とケンカしたと言って、ごまかした」と検事に言っています。「事件後、夫は服を着替えて、すぐに出て行った」とネスリハンさんはドーアンニュースに言いました。容疑者の供述によると、彼は父親と友人の助けを借りて、オズゲジャンさんの両手を切り落とし、川原で遺体を焼いたそうです。


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「女性への暴力の抗議キャンペーンを始めよう」と首相

2015年02月16日 | 国内
2月17日 女子大生が公共のミニバスでレイプされそうになり、無残に殺された事件(昨日の頁参照)を受けて、アフメト・ダヴトオール首相は昨日、女性への暴力に反対する広範なキャンペーンを全国的に展開すると約束しました。

 Hurriyet
 
殺されたオズゲジャン・アスランさんの遺影を掲げて抗議する女性たち


「みんなでキャンペーンを始めましょう。私も妻とともに、女性への暴力に対するキャンペーンを始めます。みなさんもご主人といっしょに参加してください。トルコの女性たちはオズゲジャンさんや、暴力の犠牲者となったすべての女性たちのために声を上げるべきです」と、首相は、公正発展党(AKP)のアンタリヤ県女性部の会合で言いました。

「私たちはふたたび、この冷血な殺人を非難します。今日、アンタルヤに青年センターがオープンしますが、私はこのセンタにオズゲジャン・アスランさんの名をつけたいと思います」とダヴトオール首相は言いました。


アスランさん殺人事件で死刑復活論が討議

メルシンでミニバスの運転手が若い女性をレイプしようとし、無残に殺した事件で、このような犯罪の処罰を重くすべきだという議論が復活し、死刑の再導入も検討すべきだという意見が閣僚からも出てきました(トルコには現在、死刑はありません)。

 Hurriyet
 
「このような犯罪には死刑も・・・」と言うゼイベクジ経済相


アイシェヌル・イスラム家族・社会政策相は死刑の再導入を議題にしたいと発言、「私は大臣としてでなく、母親として、女として言いたい」と言いました。「私たちはこれを議題にするつもりです」と彼女は、犠牲者の家族を弔問した後、記者団に語りました。

メルシン県タルスス地区の川辺で、20歳の女子大生アスランさんの焼かれた遺体が発見されてから、死刑論議が浮上してきました。死刑の復活を最初に発言したのは、ニハト・ゼイベクジ経済相でした。「アスランさんのような殺人事件が起こったのです。死刑復活を討議しないわけにはいきません」

ガジアンテプの女性市長ファトゥマ・シャヒンさんは、性的犯罪に対する去勢を提案しています。家族相でもあったシャヒンさんは、「アスランさん殺しのような犯罪を阻止するために、犯人は去勢されるべきです」と言っています。


2014年11月現在、失業率が10.7%に増加した

トルコの失業率は、2014年11月現在、0.3%増加し、10.7%に達しました。これは2011年1月からの4年間で最高です。

 Sabah

トルコ統計局の月曜の発表によると、15歳以上の失業者の数は、2014年11月、309万6000人です。男性の失業率は9.7%、女性は13%。非農業者の失業率は12.7%。15~24歳の若者の失業率は19.9%に達し、15~64歳の失業率は10.9%と発表されました。


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「私の祖父はオスマン帝国のトルコ人」ヒュー・ジャクマン

2015年02月15日 | 
2月16日 世界的に有名なオーストラリアの俳優ヒュー・ジャクマンが、自分の祖父はオスマン人だから、「私はトルコ人と言ってもよいと思う」と言いました。Hurriyet 紙のインタビューに応えて、ジャクマンは「私の祖父はギリシャからオーストラリアに移住したのではなく、オスマンの地から移住してきたのです」と言いました。

 Hurriyet

「私の父と叔父は、祖父が移住した土地で生まれました。祖父が生まれた土地は現在、ギリシャですが、当時はオスマン帝国の領土でした」とジャクマンは言いました。「だから私はオスマン人の孫です。トルコに来たから、こんなことを言っているのではありませんよ。私はトルコ人です。私はトルコ人ですと言ってよいと、私は思います」

ジャクマンは3月17日から20日の間、イスタンブルに滞在し、4つのショーに出演します。「ウルヴァリン」「Xメン」「レ・ミゼラブル」「リアル・スティール」等々、多くの映画に出演し、トニー賞を受賞しているジャクマンは、「ヒュー・ジャクマンとの夕べ」と名づけられたショーに出演します。このショーのために27人のダンサーとオーケストラを率いてくるそうです。

ジャクマンはまた、トルコ料理のファンでもあると言っています。「うちでは息子と一緒にトルコ・コーヒーを飲んでいます」。

・・・ヒュー・ジャクマンはトヨタのCMにも出ていますね


痛ましすぎる女子学生の死

 このニュース、読んだときはあまりに痛ましすぎて書く気がしなかったのですが、全国的に犠牲者への同情と加害者への憤激が起こっているようなので・・・。
 20歳のオズゲジャン・アスランさんはメルシンのチャー大学で心理学を学ぶ女子大生。2月11日も午前は授業に出て、午後から親友とショッピングとお食事、その後、帰宅のために2人でミニバスに乗りました。友人は先に降りましたが、その後アスランさんが帰宅していないことを知りました。

 Hurriyet

行方不明になったアスランさんを探していた憲兵隊が12日、怪しいミニバスを発見、内部を調べて血痕と帽子を見つけて、運転手SA(26)を拘束しました。容疑者SAの供述によると、彼はその日、他の乗客がみな降りて、アスランさん1人になると、車を人里離れた場所に停め、彼女をレイプしようとしました。

アスランさんは護身用のペッパー・スプレーを使って激しく抵抗、SAはなんと彼女を刺したうえに鉄パイプで殴って殺しました。遺体を車に乗せて帰宅したSAは、父親と友人に手助けをたのんで、遺体を窪地に運び、証拠隠滅のために焼きました。逮捕された3人の供述で、アスランさんの痛ましい遺体が発見されました。

 Sabah
 
逮捕された鬼畜のような男


アスランさん殺しは多くの人にショックを与え、政治家から女性団体まで、多くの組織からも抗議と同情の声が上がっています。エルドアン大統領夫妻もオズゲジャンさんの家族へ電話で弔意を述べました。大統領の2人の令嬢シュメイエ・エルドアンさんとエスラ・アルバイラクさんはメルシンのアスラン家を弔問に訪れました。
 
 Sabah
メルシンに弔問に行ったエルドアン大統領の令嬢シュメイヤさん(右)とエスラさん


「娘は家に帰るためにミニバスに乗っただけです。それがこんなことに・・・男たちに極刑を望みます」と犠牲者の母親ソンギュル・アスランさんは言いました。メルシンの弁護士協会は、土曜、アスランさん殺しの容疑者の弁護を拒否すると声明しました。

・・・レイプ事件の根底にあるのは女性蔑視です。絶対に許せませんね。


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野党議員が羊を連れて国会へ

2015年02月14日 | 国内
2月15日 最大野党・共和人民党(CHP)の議員が、トルコの畜産業者が直面している問題を訴えるために、2月13日、生きた羊を連れて国会に登院、記者会見して物議をかもしました。

 Hurriyet

東部アルダハン選出のCHPのエンサル・オーユト議員は、変わったやりかたで注目を集めようと、SUVのトランクに羊を入れて国会の庭に連れてきたと、アナドルニュースが報じました。「トルコは過去5年間、食肉と家畜を輸入し、そのために50億ドルを支出してきました」と、オーユト議員は,羊の首紐を握りながら、記者団に語りました。

「今日、消費者は食肉1キロに30~40トルコリラを支払わなければなりません。肉が買えず、じゅうぶんな蛋白質をとっていない人が大勢います」と彼は言いました。オーユト議員は政府の誤った畜産政策を批判したかったのですが、多くの記者たちの関心は、国会の構内に羊を連れてきたことに向いてしまいました。

「羊を車のトランクに入れて運ぶのは動物虐待ではありませんか」と記者が尋ねると、「いいえ、羊には餌を与えてから、私の車のトランクに入れて連れてきました。国会の警官には落ち度はありません。私は自分で運転していましたから、彼らは車をチェックしなかったのです」と議員は答えました。

羊さんが草の上に排便したので、議員は記者会見後、国会の作業員といっしょに庭を清掃しましたとさ。


ハタイの貴重な石棺が新博物館に展示された

2014年末オープンしたハタイ考古学博物館に、世界的に有名なアンタキヤの石棺が収められました。この石棺は1993年、建設現場で発見されたもので、古い博物館に展示されていました。

 Hurriyet

10トンの石棺を新しい博物館に運ぶのは困難な作業でした。貴重な美術品をどうやって保護し運搬するかを、考古学者や修復家や博物館管理者たちが何日も考えたそうです。考古学者シュレ・アチュクギョズ氏は「あの石棺はほんとうに厄介でした」と言いました。「細かい装飾がいっぱいで、傷でもつけたら、たいへんな責任問題ですからね」


30年間の政府とPKKの紛争がまもなく解決しそう

政府とクルド系政党・人民民主党(HDP)の間で、PKK問題解決のための話合いがつづいていますが、最近、はずみがついて、最重要段階に入ったようです。

 Hurriyet
 
東部のビンギョルを訪れ、支持者の歓迎を受けるHDPの共同党首セラハッティン・デミルタシュ氏。彼は平和プロセスへの声明がまもなく発表されると明言しました。


今週初め、2日連続で行われた会談で、ヤルチン・アクドーアン副首相とHDP代表団は“共同声明”を起草しました。この声明は、収監されているクルド労働者党(PKK)の党首アブドゥラ・オジャランが、休戦の発表のための条件としたものです。

PKKから苦情が出ないように、HDPはイラクのPKKの本部にこのテキストを送りました。ラテン・アメリカの旅を予定より1日早く切り上げて帰国したエルドアン大統領も、声明が発表される前にテキストを見たいと言っています。

エルドアン大統領は、首相だった12年間も、大統領になった後も、PKK問題解決のためのプロセスを密接にフォローしてきましたが、最近のAKPとHDPの話合いにも注目しています。話合いは30年間つづいてきた治安部隊とPKKの紛争を終わらせるのが目的で、政府は「よい結果になるだろう」と言っています。

クルド人の春の祭りネヴルス
エルドアン大統領とカンディル(イラクのPKK本部)の合意でテキストができあがれば、政府とAKP代表も出席して共同声明が行われ、HDPの議員が声明を読み上げるでしょう。テキストには、PKK問題解決に関する政府の展望、PKKの武装解除、オジャランによる“民主的共和国と新しい憲法”への期待が盛り込まれるでしょう。その後、オジャランがPKKメンバーに休戦を呼びかけるでしょう。

休戦の呼びかけは、クルド人たちが春の祭りとしている3月21日のネヴルスに、ディヤルバクルで行われるでしょう。呼びかけによって、PKKは武力闘争を止め、武器を置くことになります。政府もオジャランも、6月7日の選挙までに、休戦とPKK戦闘員の撤退が始まることを望んでいます。


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2014年、ハッピーな人々がやや減少という調査結果

2015年02月13日 | 国内
2月14日 2014年、トルコではハッピーな人々の割合がやや減ったというトルコ統計局の調査結果が発表されました。2月13日にトルコ統計局が発表した「2014年生活満足度調査」によると、ハッピーな人々の割合は前年に比して減少しています。

 Hurriyet

自分自身をハッピーだと言う人の割合は、2013年の59%から、2014年は56.3%に減少しました。自分を不幸だと言った人の割合は、2013年は10.8%でしたが、2014年は11.7%に増えました。

ハッピーな人々は男女とも前年より減っていますが、ハッピーな女性は男性より多いようです。ハッピーな女性は前年の61.9%よりわずかに減って、60.4%になりました。

高学歴回答者のハッピーな人の数は、低学歴のハッピーな人より多く、ハッピーな小学卒の人々は54.8%でしたが、大学卒は60.2%でした。既婚者は独身者よりハッピーです。既婚者の58.9%は自分はハッピーだと言っていますが、独身者でハッピーだと言ったのは50%でした。

回答者の68・8%が、幸福に最も重要なのは健康だと言い、15.4%が、愛が幸福の根源だと言っています。幸福感は年齢によっても異なります。一般に年長者は若い人より、自分はハッピーだと言っています。65歳以上の人々の62.8%がハッピーだと言っていますが、45~54歳のグループは51.5%に落ちます。

回答者の73.3%が、自分を幸福にしてくれる人は家族だと言いました。未来に“希望がある”と言った人の率は73.8%でした。公共サービスに対する回答者の満足度は、公共治安サービスが75.1%、次が運輸サービスで71.8%、保健サービス71.2%、教育サービス65.6%、社会治安サービス58.4%、司法サービス50.8%。

トルコ統計局の生活満足度調査は、2003年以来、面接調査で行われてきました。今回の調査は都市部と農村部で、18歳以上の7368人を対象に行われました。


トルコ初の国立考古学研究所ができる

 トルコに待望の国立考古学研究所が誕生しそうです。ガジアンテプのファトゥマ・シャヒン市長は研究所の構想を話し合うために、近く考古学者たちを招集するそうです。

 Hurriyet

2014年のデータによると、トルコでは現在、トルコ隊による発掘が117か所、外国隊による発掘が36か所で行われています。また、科学考古学の地表調査は、トルコ隊によって82か所、外国による調査は14か所で行われています。

トルコにはすでに、ドイツ、オーストリア、アメリカ、フランス、イギリス、日本、オランダの考古学研究所が設立されていますが、トルコはこれで自国の考古学研究所「トルコ・アナトリア考古学研究所」を持つことになります。

ガジアンテプ市は研究所設立のために、EUと話合いをつづけてきましたが、研究所の予算の90%はEUが提供し、残りを国庫から出すことになるでしょう。研究所設立の発想は、2014年6月に生まれました。EUはこのプロジェクトが、ヨーロッパの文化遺産に貢献するだろうと考えています。

 Hurriyet

このプロジェクトでは、アナトリアでにおける科学考古学上の研究と調査が行われ、セミナーが開催され、アナトリア考古学に関する出版物が刊行され、宗教史図書館が設立されるでしょう。研究所設立のための仕事は、4月、国際レベルでスタートします。

「私は12年間の国会での任期中、ガジアンテプの歴史や文化に日を当てるためにベストを尽くしてきました。私は自分が生まれ育ち暮らすこの土地の遺産をいつも念頭においてきました」とシャヒン市長は言いました。

「でも、私たちはこの考古学的遺産を世界に紹介できませんでした。ガジアンテプでのシンポジウム中、私はアナトリア考古学のための研究所がないことに気づきました。このプロジェクトのために、市は外務省、ヴォルカン・ボズクルEU相、文化観光省、ヨーロッパ委員会トルコ代表団にコンタクトしました。EUはヨーロッパの文化に貢献すると思われるこのプロジェクトに注目し、受諾したのです」

・・・ファトゥマ・シャヒンさんは家族・社会政策大臣もしたAKPの名物女性市長さんです。


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エーゲ海に漂う幽霊船

2015年02月12日 | 国内
2月13日 パナマ国旗を掲げ、イズミルの沖合に浮かんでいた“幽霊船”が、2月11日、風で海岸に流され、小さな漁港に近接し、不安がひろがっています。

 Hurriyet

イズミル県チャンダルル町の沖合に漂っていた無人のゴフェルB号は嵐で25マイル流され、小さな漁師町カラブルンに流れ着きました。この船は2012年、負債不払いで差し押さえられ、その後、無人のまま、ふらふらと漂流しているのだそうです。

カラブルン湾に入った2965トンもあるこの船は、制御されていないので強風が吹けばゆらゆら、真夜中、小さな船に衝突し沈没させました。沿岸警備隊は2月10日、地域の船舶に警告を出しました。
・・・責任者、なんとかしなさい。


トルコの自動車生産量は1月、37%アップ

トルコの自動車生産は2015年1月、37%増加して、102,574台に達しました。これは過去7年間の1月の成績を見てもベストです。

 Sabah

自動車製造業協会の発表したデータによると、この増加を牽引したのは業務用車両の増加です。業務用車両の生産は83%増加し、42,160台に達しました。乗用車生産は39%増加し、60,414台に達しました。自動車の総輸出量は54%増加し、79.288台に達し、その中の48,533%は乗用車で、35%の増加です。

トルコ自動車市場の成長率は7%で、1月、36,567台の車が売れました。軽業務用輸入車は市場シェアの43%で、輸入乗用車はトルコ市場シェアの70%をしめています。


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オスマンの沈没船エルトゥールル号からコインが見つかった

2015年02月12日 | 国際
2月12日 太平洋に沈没したオスマンの軍艦エルトゥールル号の残骸や遺品を引き揚げているダイバーたちが、海底で金庫に入っていたらしいコインを発見しました。

 Hurriyet

「私たちは最初、オスマンのコインがなく、イギリスや日本や香港のコインばかりだったのを不思議に思いました」と、引き揚げプロジェクトのトゥファン・トゥランル隊長は言いました。「しかし、考えてみれば、外国に行くときは、自国の通貨より、訪れる国の通貨を持っていくのがふつうだと気づきました」

19世紀末、イギリスの金貨は人気がありました。オスマン人たちがイギリスの通貨と、日本と香港の通貨を持っていたのは当然でした。オスマンのコインは前回の海底調査で見つかっています。

エルトゥールル号はオスマンのスルタン・アブデュルハミド2世が、日本の天皇に贈物を届けるために派遣されました。その帰途、船は和歌山県の沖合で台風にあい、1890年9月16日、沈没しました。この事件で533人が命を落としました。

見つかったコインは串本のトルコ博物館に展示されるでしょう。コインが入っていた金庫を見つける作業が海底でつづいています。エルトゥールル号の探索は6年前に始まりました。今回の探索は、1月19日、トゥランル隊長指導の下に、日本のダイバーたち、スペインの考古学者、アメリカの科学者たちのチームで再開されました。

メルシン海洋貿易会議とトルコ航空がスポンサーになっているこのプロジェクトは、海岸から100メートル沖合の、水深20~40メートルの海底で行われています。水深20メートルの洞窟で、金貨銀貨銅貨が発見されたそうです。コインといっしょに、軍艦の破片264個と乗組員の私物も発見されました。

これらを保存する作業がエルトゥールル号研究センターで行われ、新たな遺物は、すでに発見されている物といっしょに串本のトルコ博物館に展示されます。

軍艦の金庫の発見を希望に
コインの中には1889年の明治の銀貨もあって、研究者や専門家の注目を集めました。「金庫のカギはすでに見つかっています。金庫はこの周辺にあるはずです。エルトゥールル号の金庫の発見を考えると、わくわくしてきます。金庫には貴重なものが収納されていたでしょう。乗組員に関する書類が見つかるかもしれない。私たちは海底と研究センターで作業をつづけていきます」とトゥランルさんは言っています。


トルコ人1人を含むISISメンバー14人が捕まった

 トルコ政府はISIS(イスラム国)の応募者の波を阻止しようと懸命になっていますが、11日、ISISに参加しようとしていた、トルコ人1人を含む14人を捕えたと、トルコ軍が公式サイトで発表しました。グループは2月9日正午、南東部ガジアンテプ県のオーウゼリ地区で捕まったと、軍は言っています。

 Hurriyet

先月下旬、ムサ・ギョクタシュ(38)という男が、ISISに参加したトルコ人として初めて逮捕されました。アナドルニュースも、この1週間で、ISISのメンバーと思われる 4人がガジアンテプで逮捕されたと報じています。参謀本部はまたべつに、南東部のシャンルウルファで、ISISのメンバーと思われる1人が武器を持って投降してきたと報じました。


ロマ(ジプシー)の子供たちを軍楽隊員や説教師に養成する試み

ロマ(ジプシー)が多く住むエディルネ県の知事が、ロマの子供たちを説教師(hafiz)や軍楽隊のメンバーとして訓練する計画を発表しました。ドゥルスン・アリ・シャヒン知事は「2つのすばらしいプロジェクトが始まる」と言って、この町のロマの子供たちでオスマン軍楽隊「メフテル」を結成すると発表しました。

 Hurriyet

「エディルネ県ロマ・メフテル・バンド」はロマの子供41人からなり、ドラムとダルブッカ(鼓のような楽器)とズルナ(オーボエのような笛)を演奏します。もうひとつのプロジェクトはイスラムの説教師の養成で、そのために特別のセンターがつくられます。

「センターはロマの子供専用です。子供たちは中学やイマーム養成校から集めます。県は彼らに奨学金100リラと、宿舎と食事を提供します」と知事は言っています。卒業生はモスクに聖職者として任命されるそうです。「このプロジェクトでロマのコミュニティも力をつけるでしょう」



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またトルコに大雪到来

2015年02月11日 | 国内
2月11日 またトルコに寒気到来、積雪のために各地で事故や交通遮断、休校などの影響が出ています。イスタンブルでは2月9日、夜から雪が降りはじめ、とくにアジア側でよく降りました。

 Hurriyet

イスタンブル市の塩トラックが主要幹線道路に出動。しかし、イスタンブル県庁は2月10日も11日も学校は休校にしないと発表しました。

2月10日、イスタンブルのアタテュルク空港当局は、悪天候のため多くのトルコ航空便を欠航にすると発表し、空港では凍結に対する化学的処置など、あらゆる対策をとると言っています。イスタンブルのフェリー会社IDOとブルサのBUDOも、イスタンブル往復の便をキャンセルすると発表しました。

アナトリアの多くの県でも大雪に見舞われ、遠隔の村への道路が遮断されました。東部の各県では10日は休校です。ガリポリ海峡のフェリー便はガリボル=チャルダク間も、ガリボル=ラプスキ間も欠航、ボズジャ島とギョクチェ島行きのフェリーも欠航です。


キリスト教徒ユダヤ教の子供は宗教教育を免除

宗教教育の義務化がふたたび問題になっていますが、教育省はキリスト教とユダヤ教の生徒は、スンニー・イスラム教育の必須コースを免除されると言っています。
2月3日、教育省宗教教育局から各県へ送られた通達によると、子供の身分証明書の宗教欄をチェックし、宗教教育を免除するかどうかが決められるそうです。宗教欄がブランクか、キリスト教かユダヤ教以外の宗教が書かれていれば、宗教クラスをとらなければなりません。

 Hurriyet

自分はキリスト教徒だが妻はムスリムというある父親は、匿名希望で、「息子の身分証明書の宗教欄は空白にしておいて、18歳になったら決めさせようと思っていましたが、いまキリスト教徒と書かねばならなくなりました」と語りました。トルコの法律では、キリスト教徒とユダヤ教徒だけが正式のマイノリティと考えられています。

欧州人権裁判所(ECHR)は、アレヴィ派の人々が宗教クラスの義務化への不満を訴えたことから、トルコの教育制度は「両親の信仰がじゅうぶんに尊重されず、教育の権利が侵害されている」という判決を下しました。トルコは2014年12月18日、ECHRの最終裁判所に控訴し、このケースを再審査するよう要請しています。


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カッパドキア・アヴァノスの地下博物館

2015年02月09日 | 国内
2月10日 中央アナトリア・ネヴシェヒル県アヴァノス地区に、世界初の岩窟地下陶器博物館「カッパドキア博物館」(ギュライ博物館)がオープンしました。この地域で最古の陶器工場のひとつギュライ陶器工場が、5年間の努力を実らせました。

 Hurriyet

博物館は地下15メートル、面積1500平米、約500点の陶器が展示されています。博物館のオーナー、ギュライ・テュイシュズさんは20年前、博物館をつくる夢を抱き、陶器の収集を始めて、夢を実現させました。

「博物館は20年来の夢でした。最後の5年間で、工場の下の岩を掘り、建物を造りました。私の博物館は、昔からアナトリアでどのように陶器がつくられてきたかを見せています」とギュライさん。

博物館は3つのセクションに分かれています。第1のセクションは初期の歴史的陶器の展示。第2のセクションは「近代」と名づけられ、現存作家を含む有名なセラミック・アーティストの作品と生活の展示。第3のセクションは、作家が展覧会を開けるホールとカフェと図書室。

 Hurriyet

ギュライさんは昨4月から訪問者に見せていましたが、今年から正式に博物館としてオープンしました。「この博物館は文化観光省と提携した私立博物館になるでしょう。午前中は博物館として、夜はミーティング、セミナー、コンサート、デイナーのために使っていただきます。アーティストはここで展覧会ができます」


トカト城の地下牢にドラキュラ公の蝋人形が置かれる

中央アナトリア・トカト県のトカト城の地下牢に、ドラキュラ公として知られるワラキア公ヴラド3世、別名“串刺し公”の人形を置くことにすると、トカト市評議会のアブドゥラ・ギュルビュズ会長が言いました。

 Hurriyet
 
ドラキュラ公が幽閉されていたといわれる地下牢


「トカト城は現在、修復中で、ドラキュラの地下牢はまもなく整備されます。私たちはドラキュラの蝋人形を、その中に置くつもりです。これはトカト市の重要なプロモーションです」とギュルビュズ会長は言いました。「トカトを観光都市にするなら、外国人のことを考えなければなりません。だから、ドラキュラを使おうということです。ドラキュラはトカトにとって、ぴったりです。トカトにはセバスタポリスやコマナのような古代都市も、ホロスの丘もありますが、ドラキュラは最も知られたブランドです。使わない手はありません」

 Wikipedia
 
ドラキュラ公の名で知られるワラキア公ヴラド3世


この城では2つの地下牢が見つかり、ドラキュラ公(1431~1476)は15世紀、ここに幽閉されていたといわれます。

・・・オスマン帝国のかのメフメット2世と戦ったヴラド公は、オスマン軍の多くの兵士を串刺しの刑に処したことから串刺し公(ツェペシュ)と呼ばれました。


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地方行政がアレヴィの祈りの家を認可しはじめた

2015年02月09日 | 国内
2月9日 トルコの地方行政が、アレヴィ派の礼拝の場「ジェムエヴィ」を公式の礼拝の場として認可しはじめました。土曜、エディルネ市はアレヴィ社会の祈りの場であるジェムエヴィに、モスクや教会やシナゴーグと同じ公式のステータスと権利を与えるという声明を出ました。

 Sabah
「エディルネのジェムエヴィに公式の祈りの場としての権利を認める」とレジェップ・ギョルカン市長は発表しました。「これはわが国の宗教の自由の重要なステップです」北部ゾングルダク県も、ジェムエヴィを公式の祈りの場と認めるという同様の発表をしました。

南部アンタルヤ県のコンヤアルトゥ区は金曜、ジェムエヴィを認めました。ムヒッディン・ボレッキ区長は「わが区では、すべての信仰が平等に扱われます。この決定は、世俗国家におけるすべての人々の信仰を保証するものです」と言っています。

アレヴィ派は、トルコでは、スンニー・ムスリムに次ぐ2番目の宗教コミュニティです。12月、欧州人権裁判所は、ジェムエヴィをモスクや教会と平等のステータスを持った礼拝の場として認めるよう、トルコに督促しました。

今週はイスタンブルのカドキョイ区や西部のクルクラーレリ県などの地方行政が同様の認可を決定するでしょう。


宗教クラスの義務化に反対してアレヴィがデモ

アレヴィ協会のグループがエーイティムセン教職員組合と提携して、2月8日、イスタンブルのカドキョイ地区で、宗教クラスの義務化に反対するデモを行いました。

 Hurriyet
アレヴィ・ベクタシ連合(ABF),アレヴィ協会連合(ADF),アレヴィ財団連合(AVF)、ピル・スルタン・アブダル文化協会(PSAKD)が、「教育と民主的生活を基盤にした世俗的・科学的母語のための協力と団結」と名づけらえたデモに参加しました。

政党や組合のメンバーを含む何千人が、宗教クラスの義務化と宗教の押しつけに反対するバナーを掲げて行進しました。バナーには「宗教、言語、宗派、身分の押しつけ反対。平等で自由な市民権」とか「国家の友愛と宗教の自由よ永遠なれ」などと書かれていました。

ABFのフェヴジ・ギュミュシュ会長は、「私たちは以前から、宗教クラスの義務化はアレヴィを同化させるためのものだと言っています。私たちは特別扱いは要らないが、差別はされたくない。私たちは宗教クラスの名の下に、子供たちを公然と同化させられたくないのです」


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