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トルコ空港警察がシリアに向かう過激派を捕まえている

2015年02月01日 | 国際
1月31日 トルコの主要な国際空港イスタンブル空港に降り立った乗客たちの流れは、だれの目にもごくフツーに見えます。しかし、乗客たちが機内から空港に入るエア・ブリッジで、2人の私服警官がジハーディストを見つけようと、乗客の外観や行動に目を光らせているのです。

 Hurriyet

AFPが取材したある日も、疑わしい2人の男が拘束されました。彼らはトルコ南部のアダナへ行こうとしていました。西洋諸国はトルコに、ジハーディストに対する国境警備をもっと厳しくするべきだと圧力をかけてきました。これまでに、何千人の人々がイスラム国(ISIS)の戦闘に参加するために、トルコの空港に降り立っています。

しかし、トルコ政府は、現在、トルコは国境警備を厳しく行っていると主張し、西洋諸国もトルコへ向かうジハーディストを国外に出させないよう努力すべきだと言っています。トルコは昨年、西洋諸国の批判に応えて、過激派を見つけ追放するために、全国の国際空港とバス・ターミナルに「リスク分析センター」を設立しました。

匿名条件で空港警察当局者に取材したAFPによると、空港の治安チームは約1500人の容疑者を拘束し、その3分の1を出国した国に送還したということです。「ブリッジで見つけられた容疑者は、乗客書類チェック・デスクに送られ、その後、リスク分析センターで警察の質問を受けます。必要なら、彼らの故国と連絡をとります」と当局者は言っています。

1月7日のパリのテロ事件の実行犯のパートナー、アヤト・ブーメディエンヌは、イスタンブルの入国審査を通過して逃げましたが、それ以来、トルコの入国審査が注目されています。トルコ政府は、西洋諸国からのリアルタイムの情報がなかったら、国境警備を100%確実にすることはできないと言っています。

「ISISのメンバーの35%はヨーロッパ諸国の出身で、ヨーロッパのパスポートを持っています」と当局者は言っています。当局によると、600人のトルコ国籍者がイスラミスト戦闘員に加わっているといわれますが、戦闘員供給国としては、トルコはトップ10にも入っていません。「武器の入ったバッグを持ってISISをめざす個人旅行者を、彼らが国を出るとき、見破ることはできないのか」と当局者は言います。

ジハーディストたちはトルコに入るとき、ヒゲをそり、服装も変えるそうですが、当局者は、外観より尋問室での心理テストのほうが決め手になると言っています。疑わしく思われる人物には、当局が追放の決定を概説した文書を整え、その封書を容疑者が送還される国へ航空機に託して送るそうです。


16匹のウミガメが自然生息地にもどされた

南部メルシン県のメジトリ地区で、16匹のウミガメがトルコ初のウミガメ医療センターで治療を受けた後、自然の生息地に放たれました。

 Hurriyet

絶滅危惧種であるウミガメたちは、メジトリ地区の“100年ダヴルテペ”の森にあるセンターで治療を受けました。海でサメに襲われたり、産卵期に海辺で犬に咬みつかれたり、漁網にかかったりして負傷したウミガメたちです。

今日までに、16匹の完治したウミガメが自然の生息地に返されました。森林・海事省の第7部メルシン部のアフメト・チョルテュク部長は、センターは2011年のオープン以来、20匹の負傷したウミガメを治療したと言っています。「私たちのチームは、負傷したウミガメのために、慎重に作業しています。現在、4匹のウミガメの観察と治療がつづいています。2月中旬には完治し、生息地に返してやれるでしょう」

メジトリのネシェット・タルハン町長は、ウミガメその他の海の生物を守る必要を解説した小冊子を配る準備中だそうです。


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