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内務省がラマザンのための新コロナ対策を導入

2020年04月23日 | 国内
4月22日 内務省がイスラムの断食月ラマザン中のコロナ対策について、4月22日、回状を出しました。

 Hurriyet

回状によると、人が集まるイベントと、断食明けの食事「イフタル」を提供するためのテントは禁止されます。内務省は戸外でのソシアル・ディスタンスを維持するために、イフタルとサフル(断食を始める前にとる食事)に関して必要な注意事項を発表しました。イフタルとサフルの時間に混むと思われる通りは一時的に封鎖される案も考えられています。

ラマザン中の霊廟などへの参拝も規制されます。地方行政も交通の混雑を考慮し、遅くともイフタルの3時間前から、車の数と公共交通機関の利用を調整します。また、ラマザン中には昔から丸い平たいパン「ピデ」が食べられますが、パン屋の混雑を防ぐために、ピデを売る時間をイフタルの2時間前までとし、イフタル後には、パン屋はまたパンの生産、販売、仕込みなどできます。

市場も、市民がソシアル・ディスタンスを維持し、マスクを着用しているよう管理します。ラマザン中やラマザン明けに墓参りに行く人も、ソシアル・ディスタンスを維持しなければなりません。ラマザン中、太鼓たたきが街をめぐり、サフルのために人々を起こす習慣がありますが、伝統的な太鼓たたきサービスも、地方行政によって禁止されます。太鼓たたきが家々を訪ねてチップを集めることは、コロナウイルス拡大のリスクになるという理由からです。

毎年、ラマザン前とラマザン中は、食料品店やお菓子屋が混雑します。とくに混雑する市場では、ソシアル・ディスタンスとマスク着用のチェックが強化されます。ラマザンの始まりと外出禁止が重なる2日間は、食料品店と市場は市民ために開かれます。また、レストランの出前サービスも許可されます。


トルコ東部に咲く“逆さチューリップ”

アナトリア山岳部に生育する、下を向いたチューリップは、春、ディヤルバクル県とエラズー県の県境のサクズ山で咲きはじめます。春の到来とともに、オレンジ、赤、黄色のチューリップが輝きはじめ、風景に鮮やかな彩りを添えます。

 Hurriyet

多くの伝承と文化を持つこの地方で、逆さチューリップは増殖しています。地元民はこのチューリップを、恋人と別れさせられて「泣いている花嫁」と呼んでいますが、キリスト教徒の間では、イエス・キリストの磔刑と聖母マリアの涙に関連づけられています。珍しいチューリップが咲くこの高地は写真家たちの人気スポットでしたが、今年はコロナウイルスのため、訪れるのは地元の人だけになってしまいました。

逆さチューリップは保護植物で、折り取ると、環境法の“生物多様性の破壊”罪で、6万リラの罰金が科されます。ディジュレ大学のフルヤ・ホシュギョレン氏は37種あるこの種のチューリップのうちの21種は、この土地特有のものだと言っています。なぜ「泣いている花嫁」と呼ばれるのかについて、ホシュギョレン氏は、夜露が昼間、葉を伝って落ちるのが泣いているように見えるからだと言いました。

「この植物は多くの地方で薬用に使われてきました。また、ミマル・シナンの作品のモチーフにも見られます」とホシュギョレン氏は言いました。シナンはオスマンのスルタンの主任建築家であり、土木工学者でもありました。

チューリップはトルコ族の移動の際、トルコ族によって中央アジアからアナトリアにもたらされました。12世紀以来、チューリップは装飾用図柄として使われ、モスクの装飾やカーペット、兜(かぶと)、カフタン(長衣)、貨幣に描かれてきました。

トルコとイスタンブルのシンボルであるチューリップは、15世紀後期、ヨーロッパに伝わりました。オランダで人気になったチューリップは、カナダの首都オタワに伝わり、世界中に知られるようになりました。


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