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欧州首脳らもカショギ氏殺害の“完全な事実”を要求

2018年10月21日 | 国際
10月21日 ドイツ首相、デンマーク首相、フランス外相が、サウジアラビアのジャーナリストの殺害に関する完全な事実はまだ明らかになっていないと言い、サウジ政府がすべての情報を明らかにするよう要請しました。

 Sabah
「すべてを明らかにするよう要求する」とメルケル首相


アンゲラ・メルケル首相は、土曜、ジャマル・カショギ氏の殺害に関するサウジ当局の説明を批判し、完全な事実を明らかにするよう求めました。「カショギ氏殺害に関して、まだなにも明らかになっていない。すべて明らかにすることを要求する」と、メルケル首相は土曜、語りました。

「サウジのジャーナリスト殺害に関する事実は、まだ明らかにされていない」とデンマークのラース・ロッケ・ラスムセン首相も、土曜、言いました。「以前は、カショギ氏は生きて領事館を出て行ったと主張していたサウジが、昨夜、彼が死んだことを認めたのは、彼らが真実を語っていない証拠だ」とラスムセン首相はDRテレビで語りました。

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は「多くの疑問が残る。だれに責任があるのかを立証する、徹底的で、入念な捜査が必要だ」と声明で言いました。事件後の何日かは、彼がどこにいるかわからないと言っていたサウジが、土曜、カショギ氏は領事館内のケンカで死んだと主張しています。

サウジ・プレス通信は、土曜、18人のサウジ市民がカショギ氏殺害関連で逮捕されたと報じました。


カショギ氏殺害にはトルコの法律が適用される

 サウジの皇太子は、サウジ領事館はサウジの主権下にあると主張していますが、この主張は「外交関係に関するウイーン条約」によれば、まったくの誤りです。

 Sabah

モハムマド・ビン・サルマンは自分の名誉を守るために、ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の失踪に関する疑いを晴らそうと努めていますが、カショギ氏が拷問され、殺害され、解体されたことは事実です。

皇太子はまた、イスタンブルのサウジ領事館はサウジの支配下にあると主張していますが、これはまったくの誤りです。一国の事実上の支配者が、ウイーン条約のような外交上の知識を誤認している例は、めったにないことです。

「われわれはなにも隠していない。領事館の建物はわが国の領土だが、われわれはトルコ当局が入るのを許可している」と彼は言っています。1961年の「外交関係に関するウイーン条約」によれば、大使館・領事館は、“治外法権”とは異なる不可侵権を認められています。不可侵権の原則は、たとえば建物の周辺の治安が危うくなった場合には、領事館の保護を認めています。また、ホスト国当局が領事館当局の許可なく館内に入ることはできません。

しかし、領事館の領土は、ホスト国の司法権の下にあります。サウジ領事館の職員が、金曜、トルコの検察官の尋問を受けたのも、そのためです。

カショギ事件の当初は、サウジ側は、トルコ当局者を建物に入れ、捜査せることを渋っていましたが、結局、殺害の10日後に許可を出し、トルコ警察が内部を捜査しました。サウジ側はおそらく痕跡を隠そうとしたでしょうが、警察はいくつかのDNAのサンプルを発見しました。


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