8月22日 公正発展党(AKP)は正式に、アフメト・ダヴトオール外相をエルドアンの後継者すなわちAKP議長と新首相として指名し、トルコの歴史に新たな第一歩を記しました。AKPの中央執行委員会(MYK)は党の議長としてダヴトオール氏の名を提示することを決めました。
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エルドアン次期大統領(右)とダヴトオール次期首相
AKPの新議長は8月27日、アンカラで、党の臨時議会で選ばれます。この決定は、党本部での3時間におよぶ会議後、エルドアン首相によって発表されました。エルドアン首相は、8月21日、アンカラのAKP本部で、「われわれはわが党の外相、わが党のコンヤ選出議員、わが兄弟アフメト・ダヴトオール氏を指名しました」と並みいる大臣やジャーナリストたちに告げました。
「ダヴトオール氏は“非常にデリケートな討議”の結果、選ばれました。彼のギュレニストと戦う姿勢も、この決定の要因となりました」とエルドアン首相。ギュレニストとはイスラム学者フェトフラー・ギュレン師の信奉者で、ギュレン師はすでに10年間、アメリカに住んでいます。
エルドアン首相の後、ダヴトオール外相が演壇に立ち、“大統領閣下”に答辞を述べました。「AKPは未来へ歩みます。大統領はそのリーダーです」とダヴトオール外相は言いました。「この12年間つづけられてきた修復活動は、さらにつづけられるでしょう。12年前、病人と見られていたこの国は、いま自分の脚で立ち、歴史的使命を心に銘じ、祝福された行進を始めました。ギュレニストも、だれも、この行進を止めることはできません」
ダヴトオール外相は、エルドアン首相が正式に大統領を引き継ぐ1日後の8月29日、エルドアン首相から次の政府を形成する権限を委譲されます。9月初め、ダヴトオール氏は、手続き上の信任投票の後、トルコの第26代首相になります。
「ダヴトオール氏は“非常にデリケートな討議”の結果、選ばれました。彼のギュレニストと戦う姿勢も、この決定の要因となりました」とエルドアン首相。ギュレニストとはイスラム学者フェトフラー・ギュレン師の信奉者で、ギュレン師はすでに10年間、アメリカに住んでいます。
エルドアン首相の後、ダヴトオール外相が演壇に立ち、“大統領閣下”に答辞を述べました。「AKPは未来へ歩みます。大統領はそのリーダーです」とダヴトオール外相は言いました。「この12年間つづけられてきた修復活動は、さらにつづけられるでしょう。12年前、病人と見られていたこの国は、いま自分の脚で立ち、歴史的使命を心に銘じ、祝福された行進を始めました。ギュレニストも、だれも、この行進を止めることはできません」
ダヴトオール外相は、エルドアン首相が正式に大統領を引き継ぐ1日後の8月29日、エルドアン首相から次の政府を形成する権限を委譲されます。9月初め、ダヴトオール氏は、手続き上の信任投票の後、トルコの第26代首相になります。
宗教庁のトップがISISを非難。「あれはイスラムではない」
トルコの宗教庁のトップ、メフメト・ギョルメズ師が、声明を発し、自称「イラクとアルシャムのイスラム国(ISIS)」がイスラムのイメージを最悪のものにしていると非難しました。ギョルメズ師は彼らをフルネームで呼ばず、短縮してISISと呼ぶように人々に進言しました。「フルネームには、多くのムスリムにとって聖なる名であるイスラムということばが入っているから」
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「ISISの暴力的行動はイスラムにも、その歴史にも、文明にも、コーランにも、あり得ないことです」とギョルメズ師は言いました。「彼らはイスラムに反しています。イスラムは平和と忍耐と理解と愛が基本です。彼らの行動はおそらく医学的、心理学的用語で説明されるものでしょう」
ギョルメズ師は、ISISは狂気と暴力が原因の社会的トラウマの産物だろうと言いました。「彼らは意識を傷つけられ、他の人間を冷酷に殺すことに苦痛を感じなくなっているのでしょう。このようなトラウマはイスラムには存在しません」
「ムスリムは同じ地域の非ムスリム社会の存在を認め、彼らの共存の権利を受け入れます。すべての市民が平等の権利を持ち、それぞれの信仰を持って暮らしていくことができると、イスラムは規定しています」とギョルメズ師は言っています。
ISISはかつてアルカイーダの一派でしたが、アルカイーダのシリア支部ジャブハト・アルヌスラなど、シリアの反政府グループに対抗する戦闘的組織に絶縁されました。彼らの攻撃によって、シリアでは何千人の人々が殺され、家を追われています。
・・・ギョルメズ師の発言には、あのアメリカ人ジャーナリストの無残な処刑に対する怒りと悲しみも含まれているように思えます。
ギョルメズ師は、ISISは狂気と暴力が原因の社会的トラウマの産物だろうと言いました。「彼らは意識を傷つけられ、他の人間を冷酷に殺すことに苦痛を感じなくなっているのでしょう。このようなトラウマはイスラムには存在しません」
「ムスリムは同じ地域の非ムスリム社会の存在を認め、彼らの共存の権利を受け入れます。すべての市民が平等の権利を持ち、それぞれの信仰を持って暮らしていくことができると、イスラムは規定しています」とギョルメズ師は言っています。
ISISはかつてアルカイーダの一派でしたが、アルカイーダのシリア支部ジャブハト・アルヌスラなど、シリアの反政府グループに対抗する戦闘的組織に絶縁されました。彼らの攻撃によって、シリアでは何千人の人々が殺され、家を追われています。
・・・ギョルメズ師の発言には、あのアメリカ人ジャーナリストの無残な処刑に対する怒りと悲しみも含まれているように思えます。
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