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「YPGがシリアの20%を支配している」トルコ外相

2017年11月19日 | 国際
11月20日 トルコがテロ集団と見ている「シリア・クルド人民の防衛隊(YPG)」がシリアの20%を支配し、シリアは非常に危険な方向に向かっていると、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が言いました。

 Hurriyet

「YPGが支配している地域に、クルド人は1人も戻っていない。テロ・グループYPGは、彼らが支配する地域に住む人々に圧力をかけている・・・YPGは住民たちからなにもかも、IDまで取り上げた」とチャヴシュオール外相は、11月17日、イスタンブルで記者団に語りました。「トルコはYPGの標的だった。彼らはアフリンから、トルコ国境の駐屯所にロケット弾を撃ちこんだ。アフリンはわが国の治安に深刻な脅威を与えている」

チャヴシュオール外相はYPGに、マンビジやラッカのような、大勢のアラブ人がいる町から撤退するよう勧告しました。アメリカはイスラム国(ISIL)との戦いでYPGを支援しましたが、トルコは、YPGはクルド労働者党(PKK)と組織的につながっているテロ集団と見なしています。

シリアの未来に関して、チャヴシュオール外相は新しい憲法制定の重要性を力説しました。「選挙を行うために、シリアには憲法と選挙規約その他の法律が必要だ。シリア人はすぐに実行に移し、憲法の法案を起草すべきだ。シリアがなにか支援を必要とするなら、欧州評議会のヴェネツィア委員会のような国際的委員会が助力する」

バシャル・アルアサド・シリア大統領が犯した戦争犯罪と化学兵器使用に関しては、チャヴシュオール外相は、この問題はロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相と話し合っていると言いました。「私はラヴロフ外相と電話で話し合っている。国連は最も信頼できる機関だと思う。ロシアはこれを受け入れるはずだと、私は思う。私はまもなく彼と会い、この問題を話し合う」

チャヴシュオール外相はロシアのリゾート地ソチで行われるサミットの前に、シリア紛争について話し合うでしょう。11月19日、外相は、イランのジャヴァド・ザリフ外相とラヴロフ外相に会います。チャヴシュオール外相はまた、現在のトルコとアメリカの緊張関係についてコメントし、アメリカのトランプ大統領とエルドアン大統領は“とてもよい友人”だと言いました。


NATO事務総長が軍事訓練事件に関してエルドアン大統領に陳謝

大統領府情報源によると、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が、11月18日、ノルウエー人職員がノルウエーでの軍事訓練中、トルコ共和国の建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクとエルドアン大統領を“敵”として描かれていた件で、エルドアン大統領に陳謝しました。

 Hurriyet

NATOの事務総長が電話でエルドアン大統領に謝罪したと、情報源は言っています。トルコは17日の事件後、軍事訓練{トライデント・ジャヴェリン」から軍を引き上げました。ノルウエーで行われたコンピュータによる軍事訓練で、トルコ共和国の建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像が、“敵のリーダーのリスト”の中に入っていたのです。

ストルテンベルグ事務総長はエルドアン大統領に電話で、「司令官による取り調べが始まっている。事件に関与したノルウエー人の契約技術者は、すぐに解雇されたと話しました。事務総長はまた、トルコはNATOの重要な同盟国であり、このような事件をくり返さないために必要な注意をすると言い、また、このようなスキャンダルがNATOとトルコの関係に悪影響を及ぼさないことを望むとも言いました。

ストルテンベルグは17日、この事件に対して、トルコに謝罪しました。


「エルドアン大統領に反対する“国際的な協調”を感じる」副首相

エルドアン大統領に反対する“国際的な協調”があると、11月18日、ベキル・ボズダー副首相が言いました。

 Hurriyet

「この国際的な協調が、NATO加盟国であるトルコの建設者と現在の指導者を軍事訓練の標的にするレべルにまで達した」と、ボズダー副首相が南東部シュルナクで記者団に語りました。あるノルウエー市民の職員が、軍事訓練中、トルコのエルドアン大統領を“敵”として扱ったため、トルコは、コンピュータによる訓練「トライデント・ジャヴェリン」から軍を撤退させました。

エルドアン大統領は17日、公正発展党(AKP)のメンバーたちに、「トルコ共和国の建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像が、訓練で“敵のリーダーのリスト”に入れられていた」と言いました。「これまでNATOには、こんなひどいスキャンダルはなかった。NATOは今後このような事件を防ぐために必要な措置を取るべきだ」とボズダー副首相は言いました。

ボズダー副首相は、この事件に責任ある人々の解任とNATO事務総長の謝罪を歓迎すると言い、NATOを運営する人々も責任を取るべきだと付言しました。ノルウエー国籍の、事件を起こした張本人は、訓練から除外されました。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とノルウエーのバッケ・イェンセン防衛相が、事件に関してトルコに謝罪しました。


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