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慈善団体のメンバー121人がギュレン関連で拘束

2016年09月27日 | 国内
9月28日 イスタンブルの主任検察官が人道的援助組織「キムセ・ヨク・ム?(だれかいますか?)」のメンバー121人に、非合法組織FETO(フェトラチ・テロ組織)との関連容疑で拘束命令を出したと、検察官オフィスが、9月27日、発表しました。

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警察は同組織の全国18県の支部の手入れを開始し、イスマイル・ジンギョズ会長を含め、組織のメンバーたちを拘束しました。容疑者の77人は現在、外国にいますが、警察はいままでに、41人の容疑者を拘束しました。2人は他の調査で、すでに逮捕されています。

容疑者たちは、武装テロリスト組織のメンバーであり、テロ融資法に違反し、不法に得た資産を合法的に見せかけたとして告発されました。慈善団体「キムセ・ヨク・ム?」はこの数年間、宗教上の祝日「犠牲祭」のために、人々からお金を集めていました。


「YPGとの協力はシリアの未来を危険にする」トルコ外相

「イスラム国(IS)と戦うために在シリア・クルドのYPG(人民防衛隊)と協力することは、シリアの未来を危険にする」と、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相が言いました。

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初めてトルコを訪れたイギリスのジョンソン外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


チャヴシュオール外相は、トルコを訪れたイギリスのボリス・ジョンソン外相との共同記者会見で、「対IS連合のメンバー諸国は“結果に重きをおく戦略”に欠け、テロ組織にたよるという過ちをおかしている」と言いました。「シリアのPYD(民主連合党)の軍事部であるYPGのメンバー200人は、いまだにユーフラテス川の西側にいる」

チャヴシュオール外相はまた、アメリカはYPGの戦闘員を西側から撤退させるという約束を守っていないと批判しました。チャヴシュオール外相は、PKK(クルド労働者党)をテロ組織と認定するイギリスのスタンスに賛意を表明し、「ヨーロッパ諸国の中には、テロとの戦いでダブル・スタンダードをとっている国もある」と力説し、ベルギーの名を挙げました。「ブリュッセルで行われたPKKとYPGの共同会議は、2つの組織がリンクしている証拠にほかならない」

ジョンソン外相は、トルコとイギリスはテロに対して同様の立場をとっていると言い、「トルコ当局は、イギリスにいるFETO(フェトフラチ・テロ組織)のメンバーの認定と対処をイギリスに要請しているが、わが国はベストを尽くして応じる」と言いました。


米国務副長官がクーデターに立ち向かったトルコ国民を賞賛

アメリカのアントニー・ブリンケン国務副長官が、9月27日、7月のクーデターで爆撃を受けたトルコ国会を訪れました。

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爆撃を受けたトルコ国会を見るブリンケン米国務副長官(中央)。その右がジョン・バス駐トルコ・アメリカ大使


ジョン・バス駐トルコ・アメリカ大使とトルコ国会外事委員会のジェマレッティン・トゥネイ委員長が、ブリンケン副長官に同行しました。ブリンケン副長官は国会の破壊された部分を見た後、記者団に「深く感動した」と語りました。「ここに来てみると、感動は大きい。ここはトルコ国民が、クーデターに対して、民主主義のために立ち上がった場所だ」

「私自身、国会で6年間、働いてきたから、感動もひとしおだ。国民の代表が集う場所が、このような攻撃の犠牲になったことを、この建物は明白に、力強く語っている」とブリンケン副長官は言いました。副長官は、トルコの要人たちと、イスラム国(IS)との戦いでの協力その他、戦略的問題についての一連の会談を行う予定です。

ブリンケン副長官の訪土には、“対IS世界連合アメリカ特別大統領使節”のブレット・マクガーク氏とヨーロッパ・ユーラシア局のジョナサン・コーエン次官補代理が同行しています。副長官は28日、トルコを発ちます。


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