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トルコは新しいウイルス対策を導入する

2020年10月19日 | 国内
10月19日 ヨーロッパ諸国でウイルス感染が増加し、対策が強化されていますが、トルコもコロナと戦うための新たな対策を全国的に導入すると、10月18日、内相が発表しました。

 Hurriyet

内務省は全国81県に回状を送り、リスク管理、社会的隔離、ソシアル・ディスタンス、ウイルス拡大の抑制、衛生、マスクの使用、考えられるリスクなどの諸問題について通告しました。保健省とエルドアン大統領はすでにパンデミックを予想し、いくつかの新しい対策を決定しています。

来週、新しい対策を作成するために委員会が会合を開き、追跡、管理、警告などの問題を分析し討議すると、内務省は言っています。委員会の会合後、新しい対策が発表されますが、発表の日にちは発表されていません。


「トルコと日本は“2つの国家、ひとつの心”」駐トルコ日本大使

日本とトルコは地理的には遠いが、両国の関係は「2つの国家、一つの心」という考えに基づいていると、宮島昭夫日本大使は言い、中央アジアやアフリカでの協力と新たな投資で、日本でのトルコへの関心が高まっていると力説しました。

 Hurriyet

アンカラに3年間勤務した宮島大使は、トルコを去るにあたって、その意見と想いをヒュリエット紙に語りました。宮島大使はポーランドに赴任することになりました。
 以下は、宮島大使のインタビューの抜粋です。

お別れのインタビューをありがとうございます。3年間の任期を終えて、トルコを去られるご感想は?
この機会をいただいて、ありがとうございます。3年の任期を終え、複雑な心境です。とても寂しいのですが、同時に感謝の気持ちでいっぱいです。今度の 任地はポーランドですから、そう遠くありません。またトルコに来られるし、友人たちに来ていただくこともできます。私たちの友情の第1段階は終わりましたが、新たな段階が始まります。

閣下はトルコをひろく旅行されたそうですね。どこが最も印象的だったでしょうか?
私は3年間で57都市を訪ねました。私はほんとうに楽しく多くの場所を見て、人びとに会い、豊かな文化と歴史と、独特な料理も堪能しました。どこが最も気に入ったかを言うのは、とても難しいですね。

イスタンブル、ガジアンテプ、黒海地方・・・

ベストな場所を3つ挙げていただけませんか?

それもとても難しいですね。ひとつ言えることは、日本人にとって、トルコはイスタンブルとカッパドキアなのです。しかし、トルコに3年暮らし、多くの場所を訪れた私にとっては、トルコはもっと、もっと大きい。トルコはとても変化に富み、魅力的です。また、トルコの人々に出会ったら、彼らがどんなに温かい心を持った人々かわかるでしょう。

私は大使としてここへ来る前、30年前に、国際会議でイスタンブルを訪れましたが、そのときの印象は強烈でした。私は豊かな文化と、トプカプ宮殿、アヤソフィア、旧市街に圧倒されました。ですから、まずイスタンブルを一番に挙げます。

2017年11月初旬、大使になってから、私はガジアンテプに行きました。そして、私はほんとうに目を開かされる体験をしました。私のガジアンテプ訪問の主要な目的は、トルコの人々がどのようにシリア難民のケアをしているかを見ることでした。しかし、食物・・・これが半端ではありませんでした。前菜からメーンディッシュまで、ケバブからバクラバまで、どの料理にもほどよくスパイスが使われている・・・。ゼウグマ博物館も訪ねました。あのモザイクのジプシイ娘の瞳は、とても印象的でした。

黒海地方を訪れたとき、この地方は日本人にとって特別だと思いました。日本は島国で、魚をよく食べます。ハムシ(コイワシ)やカルカン(ヒラメ)など、新鮮な魚がすばらしかった。黒海岸の丘の茶畑は、日本の茶畑とまったく同じだと思います。多くの場所を訪ねて、トルコの魅力を語ることが私の義務だと思うようになりました。イスタンブルとカッパドキアだけの1週間のトルコ旅行では十分ではありません。

Hurriyet


トルコは製造業の中心

トルコと日本のパートナーシップについて、なにか?
経済協力は拡大される必要があります。いま、トルコと日本の新しい経済協力条約の交渉が進行中です。われわれは両国がギャップを埋めるために最善を尽くし、より多くの貿易と投資のための合意がなされることを望んでいます。

トヨタはトルコにとって最も収益のあるメーカーのひとつだということはご存じですよね。トルコ・トヨタの人々は、ここで生産される車の品質に大きな誇りを持っています。トルコ・トヨタは、主としてヨーロッパの、100か国以上に輸出しています。コロナ・パンデミックにもかかわわらず、トヨタの工場はフル操業していると聞いています。

トルコはその戦略的位置のために、製造業として大きな可能性があります。トルコは輸出を盛り上げられます。ミツビシはマニサ地方に、近代的な、すばらしい複合ビルを持ち、盛んに輸出をしています。製造業の基地としてのトルコも、ひとつの存在ですが、トルコはまた、大きな国内市場を持っています。それが、日本がトルコに来る、もう一つの理由です。さらにまた、近頃、日本は中央アジアやアフリカでトルコと仕事をすることに関心を持っています。

日本はトルコのバイタリティとエネルギーを必要としている
トルコは中東で、世界で成長をつづけています。トルコはある意味、世界的ハブであり、それがトルコの強みでもあります。そして、日本は、トルコを、トルコの会社を、勤勉で、折り目正しいトルコの若い人々を必要としています。

日本はトルコのバイタリティとエネルギーを必要としています。そして、トルコは、日本の計画、財力、技術のために、日本を必要としています。トルコと日本が信頼しあって、よきパートナーとなれば、すばらしい協力の効果を得ることができるでしょう。何度も言うように、日本とトルコは遠いが、われわれのハートは近い。われわれは2つの国家、ひとつの心です。私はほんとうにそう思っております。
  (以下略)


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