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シリアがトルコ人トラック運転手に嫌がらせをはじめた

2011年06月28日 | 国際
6月28日 シリアからトルコへ逃れてくる難民の数は、ついに1万1458人に達したと、「トルコ総理府緊急自然災害部」が発表しました。
トルコ政府はトルコ国境近くにいるシリア市民にも、6月17日から食料支援をつづけています。

Hurriyet

ところが、トルコのその支援がアダになって、シリア経由で中東に向かうトルコ人トラック運転手たちが、トルコの官民から嫌がらせを受けているのです。
「トルコはなんで裏切り者たちを助けてるんだよ、と言われました」と、シリア経由でイラクに向かうトラック運転手のハサン・チェティンさん。


 Sabah

同じくトラック野郎のメフメト・メルジメキさんは「ガソリンスタンドでガソリンはないと言われた。あるのは、わかってるのに」と言っています。
ニメット・マラムさんも「入国手続きも、トルコ人と見ると、あっち行け、こっち行けと、わざと手間取らせる。1か月前まではトルコ人優先だったんだぜ」と怒っています。

 トルコに逃げ込むシリア難民は、シリア人にとって裏切り者のようです。シリア人を助けて、シリア人に恨まれるなんて!


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創立120年を迎えたイスタンブール考古学博物館

2011年06月28日 | 文化
6月27日 アレクサンドロス大王の石棺で知られるイスタンブールの考古学博物館。皇室博物館としてオープンしたのは19世紀、オスマン時代末期です。

    創立120周年を迎えた博物館ですが、今月、創立以来、最も多い入場者がありました。


Hurriyet

博物館をつくることが決まったのは1869年ですが、省庁の認可や資金不足などで足踏み状態がつづき、考古学者オスマン・ハムディ・ベイの努力でオープンしたのは1891年です。

近代化、西洋化をめざしていた時代に建てられた建物は、当時、流行だったネオ・クラシック様式の影響を受けています。外観も内部もヨーロッパの小宮殿のようですね。
建物の設計者は、あのペラパレス・ホテルを設計したアレクサンダー・ヴァローリー。

いま、「イスタンブールの皇帝たち:ヒッタイトからオスマンまで」という展示をやっているそうです。おもしろそうですね。年末までやっているそうなので、ぜひ見てきます。

8月はマルマラ海底トンネルの工事中に出てきた出土品に関する大規模な写真展示もあります。なにしろ、あのトンネル工事では、ビザンティン時代の船だけでも30隻も出てきたのです。

この都市の歴史は考えられていたより古く、8500年の歴史があることがわかりました。どこを掘っても出てくる遺物。イスタンブールの考古学博物館はいくら増築しても追いつきません。
 


   
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