嶋津隆文オフィシャルブログ

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秋は多くの人を連れて行ってしまうようです

2012年11月03日 | Weblog

写真:梅窓院の黒川紀章の墓(本人撮影)

もっとも大切な友人が逝きました。城市創(じょういちはじめ)。取材先の鳥取のホテルで亡くなり、死因はクモ膜下出血であったということです。享年わずか60歳。

編集プロダクション「Jクリエイト」の社長として活躍し、日本観光協会の季刊誌「観光」や中国電力の広報誌「蒼い風」などの編集で、高い評価を得ていました。何よりもその行動力と爽やかな人柄で誰からも好かれていた人物です。

葬儀は、彼がこよなく愛したふるさとの島根県益田で行われました。しかしちょうど一週間前に亡くなった尊父と同じ葬儀場での告別式であっただけに、集まった人たちには云いようのない重苦しさがあったというものです。

そんな光景に押されてか、帰京した翌日に南青山の梅窓院に足を運びました。やはり同じく60歳で逝った友人山之内三紀子弁護士への焼香を思い立ったのです。ところがそこでふと隣に目をやると、何と建築家黒川紀章の墓がある事に驚かされました。

この高名な建築家には奇縁があります。ある講演会で顔を合わせたおり、「嶋津さん、あなたが若尾文子のファンであると言うなら、いちど家内も含め一緒に食事をしませんか」と誘われたのです。小躍りして喜んだのは当然です。しかしその後、彼は選挙に立ち、落ち着く間もなく逝ってしまいました。平成19年10月12日。73歳。

そして昨日の11月2日は私の父の命日です。
秋は多くの人を連れて行ってしまうようです。愁風愁雨人を愁殺す。そんな一節が口に上る、天長節の朝と云うものです。

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