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嶋津隆文オフィシャルブログ

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朱建栄教授の指摘「尖閣への中国軍出動の可能性ゼロ」

2014年10月27日 | Weblog

【FJKセミナー】

先週末は久しぶりに神田神保町での「フォーラム自治研究」(FJK)の講演会に足を運びました。私が理事長を務めるNPO法人FJKの月例報告会イベントです。

 今回の講師は朱建栄東洋学園大学教授。昨年の夏、中国の上海で公安当局に逮捕され、半年間もの間拘束を受けていた政治学者で、私の30年来の友人でもあります。テーマは「習近平時代の中国政治と日中関係」。基調は以下の通りです。

 習近平は党と軍のトップに大胆なメスを入れた、鉄道や水利等での利益集団のトップを交代させた、そして江沢民等を凌駕し短期間に「ストロングマン」になった。中国政治は習近平「革命」の始まりと言ってよいと。

 なかでも耳を大きくして聞いたのは尖閣を巡る朱教授の指摘です。彼は「尖閣への中国軍の出動の可能性はゼロである」と断言します。その理由として以下の4点を挙げていました。十分に説得力あると感じ入ったものです。

 (1)中国の「敵」は米国であり日本ではない。日本が意識されるのは米国と同盟を結んでいるからに過ぎない。

(2)尖閣に侵攻して、もし国際的に経済制裁を受けるとしたら中国経済が大打撃を受ける。ちなみに中国の石油備蓄は2週間分ほどでしかない。

(3)尖閣は台湾にきわめて近い。尖閣に進攻すれば台湾との関係が一挙に緊張することになる。現在の中国にとって危険である。

(4)尖閣そのものには資源的メリットはない。また上陸したとしても軍事的にとても守り切れる地勢ではない。


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マッサンの後継者とのニューヨークでの出会い

2014年10月20日 | Weblog

NHKのHPより

NHKの新しい朝ドラ『マッサン』が人気のようです。ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝とその英国人妻リタの二人がモデルであり、その生家はよく知られている広島県竹原市の造り酒屋「竹鶴酒造」です。

「竹鶴酒造」と聞くと私には鮮明に思い出される懐かしい出会いがあります。

 

1990年のニューヨークのロックファラーセンターでのパーティでのこと。

「竹鶴と申します。米国に留学にきています。30歳を過ぎてのことなので妻と一緒です」。

こう言って私に近づいてきた青年が、創業者竹鶴家の若い後継者でありました。

 

当時私は東京都庁の代表として現地に赴任していたこともあり、この後継者は続けてこう付け加えました。

「ついで友人をご紹介します。お茶づけの永谷園の永谷君です」。

 竹鶴氏の磊落な声で紹介されたその若者は、まさに永谷園の若い後継者でした。それにしても竹鶴氏のその時の言い方が余りにもコマーシャルそのもののように響き、その場にいた皆で大いに笑い合ったものでした。

 

当時のニューヨークはバブル期のなごりがあっただけに日本人の活気に溢れていました。会話も笑顔もみな弾けるような明るさがあったのです。現にパーティ会場となったロックフェラーセンターの建物そのものが、日本企業(ソニー)によって買収されようとしていたのです。

 

しかしあれからもう20年余。この大企業であったソニーが、何と経営不振で大量の解雇者を出すような事態に至っているのです。経済とは残酷なものです。それだけに竹鶴の御曹司は変わらずお元気かと、広い秋空を見上げてしまう昨日今日というものです。


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南京虐殺記念館を訪れて思うこと考えること

2014年10月14日 | Weblog

記念会入口の説明文

南京の虐殺記念館を訪れたのは9月末のことです。正式名称は「侵華日軍南京大遇難同胞紀念館」。中国共産党により愛国主義教育基地に指定され、入場無料ということもあって日に1万人以上訪れると説明を受けました。

 言うまでもなく、1937(昭和12)年の日本軍による30万人とされる南京大虐殺者を追悼するため建てられた施設です。人骨が展示され、また惨殺死体や暴行凌辱の写真など強烈な写真などが陳列されます。

 陥落時の南京の人口が20万人程度だったことから、死者30万人の“大虐殺”などはありえない。4万人前後が客観的な数値ではないか。しかしこうした日本サイドの反論など、とても口にできる館内の状況ではありません。

 総工費4.78億元(約70億円)。華南理工大学建築設計研究院の何鏡堂が設計責任者です。上海万博の時に中国テーマ館を設計演出した建築家です。中国政府の喧伝戦での力の入れ方が分かるというものです。

 それにしても事件から80年近い月日が経過しています。徹底した反日キャンペーンを展開する中国政府の心は何でしょうか。よく耳にすることですが現地に行ってみると体感できることがあるのです。

 中国は国内に大きな不満を抱えています。貧富の差や民族対立です。街頭の随所でのみられる大量のパトカーと警官。テロへの警戒でしょう。それだけに国家としての結集軸づくりに反日教育はやはり有効な手法なのです。また海洋進出といった膨張主義の観点からアンチ日本軍国主義としての外交カードに使う意図もありましょう。

 しかし私を案内してくれた館の若い女性スタッフは別れる際にこう答えておりました。「自分は大学で音楽を専攻しました。もし外国に行く機会があればヨーロッパか日本に行きたいと思っています」。

 「日本で学びたい」。この一言は、ともすれば委縮しがちであった帰り際の私たちの気持ちを少なからず爽快にしてくれました。中国政府の思惑とは別に、若者は若者として健康な五感でもって成長していると思われたものです。



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友好都市の昆山市は20年で40万から200万都市へ

2014年10月09日 | Weblog

私を歓迎してくれた昆山の中学生

江蘇省の昆山市を知っている人は余りいないかもしれません。上海から新幹線で10分ちょっとの好位置にあります。京劇の原点「昆曲」はこの地で開創されました。

人口は戸籍上160万人ですが、実際の人口は200万人といわれます。田原市(の前身の一つの赤羽根町)がこの市と友好都市関係を結んだのは20年前のこと。当時の人口は40万人。それがここ20年余で5倍となっているのです。

「昆山市庁舎は田んぼの中に建てられたんですよ」と案内してくれた職員の言です。上海経済圏にあるだけにトヨタなどの日系企業の誘致で一挙に発展します。しかしその分、いくつもの社会問題を増大することとなります。

「教育に行き詰まり感があります。政治(尖閣等の)はさておき、長い目で子ども達の未来を考え交流を続けましょう」。「近い将来、老人介護などが問題となります。日本の先行例を学ぶ交流も考えたい」。政治に足をとられず、ビジネスライクにコトを考えるこの姿勢には率直に驚かされました。

こんなやりとりや歓迎してくれた中学生の愛くるしい瞳(写真)に心洗われ、警戒していた中国への印象が大きく変わっていく自分を実感したものです。それだけに一層、反日感情を外交カードに使う北京為政者の立場を、複雑な気持ちで慮ったものでした。


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上海の安藤忠雄設計の保利オペラ劇場を開場日に訪問

2014年10月06日 | Weblog

上海市の郊外に、安藤忠雄設計の上海保利大劇場(上海オペラハウス)が今週の9月30日(火)に完成しました。おりしもその日、上海に滞在していた私はこんなチャンスはないとこの劇場にアポもとらず向かいました。

 上海保利大劇場は、湖の傍らに位置し「水景」を積極的に取り入れ、「水景劇場」と称されます。“万華鏡”と称されるその独特の安藤忠雄デザインから、新たなアートスポットとして注目を集めるものと予想されています。

 総面積は3万6500㎡。席数は1466席を有し、交響楽、オペラ、ミュージカルなどの公演が持たれます。投資額は7億人民元(一元=18円として126億円)。

 昨秋にオープンした我が三河田原駅の設計が安藤忠雄事務所であるだけに大いに親近感を持ち、何としても最新作を見てみたいと押しかけたものです。が、なんせ当日はオープニングの日。騒然としており自由内覧など儘なりません。

 すると同行していた中国人の通訳(昆山市職員)が、機転を働かせて私のことをこう劇場のスタッフに伝えたのです。「この方は安藤忠雄先生の友人です。今日が完成日だと安藤先生に聞いてわざわざ日本から駆けつけました。ぜひ劇場の中を案内してあげて下さい」。

 この策略(?)が功をなし、女性スタッフが内部をしっかり案内してくれたのです。オープニングという歴史的な日に、何とも心楽しい出来事が持てたものです。


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