嶋津隆文オフィシャルブログ

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明和地所の3千万円寄付申入れと国立市の動揺

2008年05月01日 | Weblog

連休の間くらい、のんびりとゴルフに行くなりして過ごしたいものと思っていました。しかし国立市政は、どうしても気持ちを平穏にしてくれないようです。立て続けに、びっくりする2つの話しが聞こえてきたからです。1つは明和裁判絡み、もう1つは市教委絡みの問題です。今回ブログもまたまたクドく、国立色(いろ)です。

(1)明和が市からの賠償金を市に寄付
1つめの問題は、明和マンション裁判での市(長)側敗訴に絡んで、国立市が明和地所に支払った3000万円と同額を、明和地所が逆に市に寄付すると言ってきたことです(4月28日ブログ参照)。市長サイドは動揺し、その対応を決めかねているとも決めたとも聞こえてきました。まことに意表を突く展開です。

考えてもみれば、マンション訴訟は明和地所にとって、たいへん不幸な事件でした。合法的に土地取得し合法的に建設した行為が、ある日、当の行政によって「犯罪的行為」とされ、全国的に「悪徳業者」のように喧伝されたからです。

大学通りの高さ制限は、そもそも国立市が事前に整備しておくべきものでした。行政がその作業を放置していた挙句に、後づけで規制をつくり、その事後法でもって「違法行為」として追及したものですから、まことに明和には踏んだり蹴ったりの事件だったというべきでしょう。

最高裁は、この明和の立場を十分理解し、一方的な営業妨害行動を行った国立市(長)に、3000万円の賠償金の支払いを命じたのです。それなのに先般、明和地所は、それまでの市の身勝手な態度を難詰するのでなく、なんと全額を市に寄付しようと申入れたのです。実に堂々とした、爽やかな対応ではないでしょうか。

こうなると問われるのは、国立市の「品格」あるいは「矜持」の問題です。昨日まで唾をかけていた相手から、笑顔で静かにお金を返されたのです。いったい、どういう態度でこの行為を受けとめるというのでしょう。普通であれば、恥ずかしくてとても受け取れないお金です。しかし百歩下がって、市民の血税だとして受け取るものなら、少なくとも明和に感謝を表明すべきです。加えて当然のことながら、市の数年来の非礼を陳謝するといった姿勢がなくてはいけません。

そしてさらに問われることになるのは、市税を使って騒動を起こした前上原市長の責任の追及です。自己の住民活動家としての立場ばかり主張し、相手と血税の立場を考えずにきたオトシマエは、政治的にも法律(金銭)的にも前市長につけてもらわねばなりません。議会が発足させた調査特別委員会は、同じ過ちを国立市が犯さないためにも、原因の検証と責任の所在を一層厳しく行うことが明確になったと承知すべきです。それが今回の明和の心くばりにこたえる最低限の誠意だといえるでしょう。

(2)市教育委員がモンスター・ペアレントに!
さてさて、もう1つのびっくりした事件を併せて載せておきます。それは国立市の教育委員会での学校視察をめぐる混乱です。

国立の学校視察の日程は、授業や職員会議など学校サイドの関連で「年間予定」として水曜日とされてきていました。当事者や子供への影響が大きいだけに、きちっと事前に調整して設定されてきているものです。

しかし先週の委員会で、4人の市教委の一人N教育委員は突然に、「自分の都合が悪いから(学校視察日を)火曜日に変更すべきである」と主張し始めたと聞きます。そして何時間も譲らず、結論のつかないまま次に持ち越されました。他の教育委員は、みな水曜日にすることに従っていたにも拘らずです。

こうなると、思い起こすのは、モンスター・ペアレントといわれる世間で頭を悩ませている、理不尽な親たちの言動です。「学校の運動会が、家族の都合が悪いから変更してくれ」と学校に怒鳴り込むなどの、一連の、身勝手な主張しかしない親が最近の大きな社会問題となっています。自分の都合だけを考え、全体のことには目をやらない権利至上主義の病的な姿です。その同類の行動を、なんと国立市では、現職の教育委員がやっているというのです。

すべてが権利ばかりを主張して良しとする国立“革新”市政。上の2事例は、そうした風潮がもたらした災いと言ってよいようです。そんなこんな国立の市政の様子を聞くにつけ、どうも気がふさいでなりません。戸外はかつてゲーテが「五月の歌」で詠んだような、素晴らしい青空が広がっているというのにです。

そこでせめての気分直しに、その一節を掲げておくこととしましょう。
どの枝も花を噴き、
しげみからは数知れぬ鳥の歌声。
 胸に湧く歓喜。
おお地よ、太陽よ。
幸福よ、よろこびよ。
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