嶋津隆文オフィシャルブログ

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さぁ、出掛けることと致しましょう。

2007年07月13日 | Weblog

国立の市長選挙が終わって3ヶ月がたちました。時のたつのは早いものです。疲れも口悔しさもいつのまにか薄まり、新しい生活に向かってのそれなりの勢いが湧いてくるのは不思議なものです。時間というのは冷酷でもあり、有益でもあるようです。

 吉田松陰。村田清風。

松蔭大学で教鞭をとる傍ら、先月より靖国神社近くの編集プロダクションに身を置きました。そこでの物書き作業に関わる段になって第一に執筆依頼されたのがこの先人たちの伝記でした。時代を改革しようとし、時に状況に潰されていった経世家たち。国立という小さいながら大きな問題を抱える自治体の、その改革を試みつつ潰されてしまった自分。その偶然の重なりに苦笑しながら、選挙戦の総括を進める自分に格好の素材になるものと、そのめぐり合わせに少なからず納得したものでした。
松蔭を扱う『世に棲む日々』のなかで、司馬遼太郎が「政治とは理性ではなく、感情である」と喝破したことも知り、国立の政治風土もかくありしかと痛く感服しながら筆を進める昨今なのです。(国立市長選そのものの総括は、別途『地方財務』(月刊誌・ぎょうせい)7月号から3ヵ月の連載を予定しています。)

そんなこんなで心機一転、自らのホームページを新規スタートすることとしました。人生90年の時代です。あとに控える残り30年を時に応じて世に問うところを発信していきたいと心したからでもあります。いま3つの発信のステージを考えています。

第一は、主として大学教育というステージで、松蔭大学(観光文化学部)教授として若い世代の育成と、観光や文化という分野における地域まちづくりや自治体経営の今後のあり方を提示していくことです。

第二は、広く地方自治の政策研究というステージで、東京都庁での行政経験やNIRA、NY市駐在等での調査活動をベースに、地方分権の強化(地方自治制度の改革、憲法の改正)の方向を社会に示していくことです。

第三は、団塊の世代論です。この世代と戦後民主主義の歩みの検証を行い、かなり勝手に生きてきたといわれる団塊の世代が死ぬまでに果たすべき作業(社会や地域へのオトシマエ)を整理し、世に問いたいと思うのです。

虹のような志を抱く年齢ではもうありません。他人様にあれこれ申し上げる僭越さももつつもりはありません。せめて親鸞上人が言うように、他人様から「問いをいただく」一端に関われればと、願ってのものなのです。

平成19年7月13日              

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